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論点3 選挙について(前編):“不正選挙”は日本で存在するのか?

※自民党政権が良いと思っているわけでも肯定しているわけでもありませんが“事実”としてこういうことが起きている「可能性が高い」ということを思っているに過ぎません。

 

 また、「不正選挙が日本で行われている」と思っている方を否定しているわけでも無いのでその点はご理解ください。


信頼度A ロマン度E


筆者:今回は2022年7月参議院選挙直前と言うことで“時節柄”の話題として読んでいただければと思いますね。



質問者:今回は日本では不正選挙があるかもしれないということなのですが本当にそんなことがあり得るのですか?



筆者:まず、ネットで言われていることをまとめてみます。


 大きくこの問題が広がったのは

2019年10月31日、外国特派員協会における籠池泰典氏(元森友学園理事長)の記者会見でこのような発言があったことから物議を醸しました。


『「我が国の選挙制度ということについて、本来、手で開票しておりましたが、いまではムサシという機械が使われいますね。そのムサシという機械の筆頭株主も、安倍晋三首相とも聞いております。竹中平蔵さんがそのプロデュースしたということも聞いておりますが、ムサシによって自動集票することによって、不正が行われやすい状況になっていることはあります」


「(たとえ投票しても)開票されないまま、ゼロ票になってしまうことが、たくさんの地域で出てきているようです」


「日本の選挙制度の中では、暗黒的な開票がおこなわれている。したがって、本当の結果が出ているのだろうか。私としては国連にでも監視に来ていただいて、あるいは民間人も集票所に張り付いていただいて監視してほしい」』


 と、この様に「ムサシ」という企業が「自民党の不正選挙」に加担しているということを半ば告発したような内容だったのです。



質問者:それが本当なら大変じゃないですか……。



筆者:また、実際に2020年のアメリカ大統領選挙のジョージア州のある郡では

開票所には監視カメラが4台あり、4台とも回っていたらしいのですが、開票作業が終わって、開票作業をしていた人たちが帰りました。


しかし、なぜか4人の人物がその場に残って、みんなが帰ったのを見届けた上で、机の下からキャリーバッグを出し、そのなかからおかしな投票用紙を出したところが、1台のカメラに映っていたという一件がありました。


これらのことが他の選挙区であったのか? 選挙全体の結果を覆す程のことだったのか? そのことは未だ定かでは無いですが、“時間外の時に怪しいことがあった”のは事実です。


 こういったことが日本でも行われているのでは? と更に不信感が募っているのです。



質問者:なるほど……それで、筆者さんはどう考えているんですか?



筆者:毎度のことながらこれは僕の意見・考察であり押し付けるつもりは無いのですが、

「マスコミが報道しないことにより意図的に自民党が有利になる」という現象はあったとしても、

「不正選挙」と言うものそのものはあまり考えにくいのかなと思います。



質問者:どう言った理由からでしょうか? 

期日前投票とかどうなっているのか不安になってきたのですが……。



筆者:選挙制度実務研究会代表理事で選挙管理アドバイザーの小島勇人氏が答えている

2018年1月29日の記事『ネットで騒がれる「不正選挙」本当にできるのか? 選挙ドットコムが徹底追及』

 によりますと、


『公示日や告示日翌日の朝8:30、期日前投票に訪れた最初の投票者には投票箱の中がカラである確認をしてもらって、「一の鍵」「他の鍵」というのをかけるんです。

「一の鍵」は投票立会人、「他の鍵」は投票管理者が持ちます。投票中は投票箱を立会人と管理者が監視します。


投票が終わると投票投入口のフタにまた鍵をかけるんです。

投票箱は鍵のかかるロッカー、鍵のかかる部屋で保管します。

そういう場所がなければ選挙管理委員会のある市役所に運んで鍵のかかる場所で厳重に保管するんです。』


 と言うように3つの鍵を別々の人物が持ちます。

1つの選挙区で当選させるにしてもも多くの人間を同時に買収しなければいけないのでかなり難易度が高いように思えます。



質問者:しかし、投票用紙を他で作って持ってくることは可能なのでは無いですか?



筆者:先ほどの記事から再び引用させてもらいますと、


『投票用紙は印刷会社において私の現役時代の例では「証券印刷部門」といって切手や株券と同じ扱いで厳重に作られています。


選挙管理委員は印刷工場に視察に行って、その際に上がる試し刷りも鍵のかかる保管庫に格納して、絶対に流失しないようにしています。

選挙が終わった後、元版も私たち立会いのもとで崩すようにしているんです。


A市の事件では地検の捜査にあたって「過去の選挙で余った白票」を混入させて隠蔽をはかっていましたが、

実は毎回の投票用紙は少しずつ違っているので、すぐにバレてしまいました。投票用紙は選挙ごとに作り直しているんですよ。


また、過去に北九州方面の選挙で偽造された投票用紙が混入されたことがありましたが、やはりこの場合もすぐに発覚しています。』


 と言うように、かなり投票用紙を外部から持ってくるということも難しいように思えます。



 また、開票作業中に書き換えるといった行為も開票作業中に開票立会人が何人も見ているようですから、中々書き換えることは難しいでしょう。



質問者:先ほどの籠池氏の発言の中にあった「ムサシ」という会社が票を操作しているという件はどうなんでしょうか? 

機械が数えているのでシステムさえいじれば操作が可能な気もしますけど……。



筆者:これについても先ほどの記事の後編で小島氏から回答がありました。


『投票用紙の集計機は、1975年にビルコン(bill counter)つまりお札を数える機械を改良してできたんです。基本的に変な構造はないですよ。また、機械だけで開票作業をしているわけではないですので、書き換えることは不可能です。


投票用紙の集計は2回行いますが、機械でも1回目と2回目はそれぞれ別の機械で数えます。

機械での集計の際も「別の機械」を使って2回数えなければならないことになっています。


また、開票の際には各候補者の陣営から、開票作業に不正が無いか公益的立場で「開票立会人」が監視することになっています。

こういった様々なチェック機能を騙すことは不可能でしょう。』


 と言う風に、2つの投票機械+手作業と言う形ですので中々ルールとしてもしっかりしているように思えます。



質問者:なるほど……ですが、私が納得できないのは8時丁度に国政選挙だと直ぐに開票速報で当選者が何人も分かりますよね? あれはどう言ったカラクリなのでしょうか?



筆者:あれは、「出口調査」と言って投票を終えた人の何人かに一人と言うのを決めてその答えで「まず大差で間違いない」と言う人を「当選確実」としているんです。

 決して不正があるからでは無いですね。



質問者:えっ……私は一度も聞かれたこと無いんですけど……。



筆者:あぁ、もしかすると「期日前投票」を毎回利用されていませんか?

 「期日前投票」では出口調査は行われていません。


 僕は期日前と当日半々ぐらいと言う感じですけど、当日1回だけ聞かれました。

結構、普段はどういう考えなのか支持政党は何かとか項目が思ったよりもあって途中で半ば嫌になりましたけど(笑)。

 


質問者:あ、そうなんですね。私期日前でしか投票しないので知りませんでした……。



筆者:後は、地方では締め切りが早い! というのも、「不正選挙」があるからではないか?

 と言う話もあるんですけど、


公職選挙法40条には

『投票所は、午前七時に開き、午後八時に閉じる。

ただし、市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票の便宜のため必要があると認められる特別の事情のある場合又は選挙人の投票に支障を来さないと認められる特別の事情のある場合に限り、

投票所を開く時刻を二時間以内の範囲内において繰り上げ若しくは繰り下げ、又は投票所を閉じる時刻を四時間以内の範囲内において繰り上げることができる。


2 市町村の選挙管理委員会は、前項ただし書の場合においては、

直ちにその旨を告示するとともに、これをその投票所の投票管理者に通知し、かつ、市町村の議会の議員又は長の選挙以外の選挙にあつては、

直ちにその旨を都道府県の選挙管理委員会に届け出なければならない。』


とあるように、選挙時間の繰り上げは、各市町村の選挙管理委員会の判断であり選挙法違反ではないんですね。


きちんと、都道府県の選挙管理委員会に届け出ていれば違法でも何でもないわけです。

住民の方にも広報での通知や立て札がある筈です。



質問者:なるほど、ほとんど全ては根拠の薄い陰謀論ということのようですね……。



筆者:まぁ、正直以上のことも「全ての選挙関係者を買収すれば不可能じゃない」と頑なに言われてしまえばそれまでなんですけど、中々現実的には考えにくいかなと思えます。


 基本的には、「書き換えられることはない」と安心して選挙に投票に行ってもらえればいいと思いますね。



※選挙ドットコムや選挙管理アドバイザーの小島勇人氏が信頼できないとおっしゃられるなら正直僕としては“どうすることも出来ない”です。


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