『さるかに合戦』
猿と蟹の熱き戦い、さるかに合戦をアレンジしてエクスプロージョン!猿が異世界に転生しちゃうお話。
むかし、むかし、あるところにタカアシガニが住んでいました。
ある日、世界最大の現生節足動物であるタカアシガニはおにぎりを見つけましたが、ハサミの力が強過ぎて握り潰してしまいます。
無表情で地面に散乱したおにぎりだったものを見つめていました。
一方、猿は柿の種を見つけました。
ピーナッツはありませんが、ビールのおつまみに最適なあれです。
今夜の晩酌を想像し、ほくそ笑みながら帰路につこうとすると、目の前に巨大な影が躍り出ました。
「・・・」
生きた化石といわれるタカアシガニです。
タカアシガニは無言で猿を見つめると、その手にあった柿の種をむしり取り、また無言で去っていきました。
「・・・はぁ」
残された猿は酒の肴がなくなった事に落胆しながらも帰路につきました。
翌る日、これといって特徴的な生態のないタカアシガニは柿の種を庭に埋めました。
そう、タカアシガニは柿の種を柿の種と勘違いしていたのです。
しかし、柿の種は柿の種でも柿がなる柿の種ではなくかわきもので柿の種の形を似せて作った柿の種だったのです柿ピー。
「・・・」
タカアシガニはなかなか芽が出ない柿の種を無表情で見つめていました。
そこに散歩をしていた猿が通りすがりました。
「かにさん、柿の種は食べ、アブラァ!!?」
タカアシガニは猿を無言でしばき倒しました。
猿は(あぁ、理不尽を絵に描いたようだ)と切実に思いながら、意識を手放しました。
その後、タカアシガニは猿を肥料にして芽が出るのをいつまでも待っていました。
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数年後、異世界に獣人として転生した猿は、犬や雉の獣人と共にある青年の仲間になり、鬼族を討伐する旅に出ました。
おしまい
あれれ、合戦してないじゃん・・・というツッコミは勘弁してくらさい。
この作品は「柿の種がお菓子のあれだった」を書きたかっただけです。
ごめんなさい。




