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『いなばの白ウサギ』

因幡の白兎いなばのしろうさぎをアレンジしてトルネード!ウサギが異世界に転生しちゃうお話。

むかし、むかし、とある島にウサギが住んでいました。


ある日、ウサギは唐突に対岸にある岬に行きたいと思いました。

何故だか分かりませんが、無性に行きたくなりました。

行きたくて行きたくて思わず放屁してしまうほど行きたくなりました。


しかし、ウサギは泳げませんでした。

どうしたものかと悩むウサギ。



ぽく・・・ぽく・・・ぽく・・・ちーん!



ウサギは閃きました。


「そうだ、いかだを作ろう!」


ウサギはさっそく木を調達しようと猛然と走り出して木に頭突きをしましたが、額がパックリ割れました。



顔を真っ赤に染めたウサギはそれでも対岸にある岬に行きたくて仕方がありません。

どうしたものかと悩むウサギ。



ぽく・・・ぽく・・・ぽく・・・あべしっ!



ウサギは閃きました。


「そうだ、橋を架けよう!」


ウサギはさっそく木を調達しようと自慢の脚力で木に飛び蹴りをかましましたが、足首が面白おかしい方向にカーブしました。



左足の可動域がむやみやたらに広くなったウサギはそれでも対岸にある岬に行きたくて仕方がありません。

どうしたものかと悩むウサギ。



ぽく・・・ぽく・・・ぽく・・・トメィトォ!



「そうだ、飛んで行こう」


ウサギにはムササビの友達がおり、彼のように自分の皮を引っ張って高い所から滑空すれば良いと考え、高い木に登ると脇腹の皮を目一杯引っ張り飛び立ちましたが、途中で皮が引き千切れて砂浜に不時着しました。



胴体が白色から桃色になったウサギはそれでも対岸にある岬に行きたくて仕方がありません。

どうしたものかと悩むウサギ。



ぽく・・・ぽく・・・ぽく・・・サノバビッチ!


「そうだ、走ろう」


ウサギは考えたのです。

右足が沈む前に左足を出す、左足が沈む前に右足を出す、右足が沈む前にまた左足を出す、左足が沈む前にまた右足を出す、エンドレス。

その昔、一斉を風靡したエリマキトカゲの真似をすれば行ける。

ウサギは赤い雫を撒き散らしながら海へ向かって猛ダッシュ!


一歩、二歩、三歩と徐々にウサギの体が沈んでいきます。

四歩、五歩と腰まで浸かりながらも懸命に脚を動かします。

六歩、七歩でサメに食われました。



ーーーーーーーーーー



数年後、異世界に転生したウサギは毛がないツルツルのウサギとして生まれ、とある貴族のペットとして暮らしました。


おしまい

ウサギが皮を剥がれる、サメが出てくる・・・間違えてはない、はず。


この作品は「脇腹の皮を引き千切る」を書きたかっただけです。


ごめんなさい。

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