『オオカミ少年』
イソップ童話、オオカミ少年をアレンジしてシャウト!ウソつき羊飼いが異世界に転生しちゃうお話。
むかし、むかし、ウソつきな羊飼いがいました。
「オオカミが出たぞー!」
けれどもオオカミなんて出た事がありません。
羊飼いは事あるごとにそう叫んでは村のみんなを騙していました。
ウソをついてみんなを騙しすのが楽しくて仕方ない羊飼いにみんな辟易していました。
村人たちは羊飼いを小突いたりしましたが、一向に懲りません。
そんなある日の事、本物のオオカミがなんか凄い群れで現れました。
「「「我ら、羅霧肉ヲ食イ隊!!」」」
めっちゃ喋る上、己の欲求丸出しの群れです。
羊飼いは狼狽しました。
本物のオオカミが出た。
間違いなく羊たちを狙っている。
そして、めっちゃ喋ってる。
羊飼いは必死に村へ駆け出し、大声で叫びました。
「オオカミが出たぞー!!オオカミの群れが来たぞー!!」
しかしどうした事でしょう、村の人は誰も来ません。
羊飼いがウソをつきすぎて誰も羊飼いの事を信じなかったのです。
このままでは大切な羊たちがオオカミに食べられてしまう。
焦りと恐怖に苛まれながら羊たちの元に戻った羊飼いですが、その目に飛び込んできたのは衝撃的な光景でした。
オオカミをバックハンドブローで薙ぎ倒す羊。
オオカミに投げっ放しジャーマンスープレックスをかます羊。
オオカミに馬乗りになり乱打乱打乱打の羊。
オオカミの頭に噛み付く子羊。
自然界の生態系ピラミッドが物の見事に逆転していました。
羊飼いはズタボロにされるオオカミと大半が二本足で立ち、走り、跳ぶ羊たちを見守る事しかできませんでした。
オオカミたちを撃退、もとい蹂躙した羊たちは一斉に羊飼いに視線を移しました。
そして・・・
「「「貴様のウソのせいで村人たちが来てくれなかった。もう愛想が尽きた。覚悟しろ!」」」
羊飼いは最強集団シープレンジャーにリンチの末、崖に捨てられました。
崖下へ落下していく羊飼いは、(うちの羊たちは強いなぁ)と、しみじみと思いました。
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数年後、異世界に転生した羊飼いは二度とウソをつかず、誰よりも正直者となり、最強の羊たちを従えて放牧生活を送りました。
おしまい
羊最強!狼たちを撃退する羊たち最強!!
この作品は「羅霧肉ヲ食イ隊」を書きたかっただけです。
ごめんなさい。




