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『つるの恩返し』

寂しさが残る結末、つるの恩返しをアレンジしてジャンピング!つるが異世界に転生しちゃうお話。

むかし、むかし、貧しいおじいさんとおばあさんが住んでいました。


ある寒い雪の日の事、おじいさんは町に薪を売りに出掛けた帰り、雪の中で何かが動いていました。


「あれはなんじゃろうなぁ?」


動いていたのは有刺鉄線が体中に巻き付くという罠に掛かった一羽の鶴でした。

鶴は苦しそうにもがいています。


「ぐぅっ・・・が、がはぁ!」


動けば動くほど、罠は鶴を苦しめます。

全身を血で真っ赤に染め、大量の血を吐きながらもがき苦しむ鶴。


「うぬ・・・歩きにくいのう」


そんな鶴に近付こうとするおじいさんですが、雪に足を取られて思うように進む事ができません。

雪国出身のくせに雪上の歩行技術に難のあるおじいさんは、目と耳が悪いため、なんか赤いのが動いてるなぁ、くらいにしか考えていません。


「ぬぁあ!!・・・体中が、引き裂かれそうだぁ!!」


尚も苦しむ鶴の終わりは刻一刻と迫っています。

ようやく鶴の元に辿り着いたおじいさんですが、タイミング悪く転んでしまいました。

その拍子に必要以上に罠をがっつり作動させ、おじいさんは鶴にとどめを刺してしまいました。

おじいさんは何かズタズタになった赤いものが動かなくなったので、気にせず帰路につきました。



数日後、夕飯を終え、床につこうとしたおじいさんとおばあさんの元に訪問者が現れました。


「夜分遅くにすみません、今晩一晩で構いませんので、泊めて頂けませんでしょうか?」


そこには見目麗しい女性が立っていました。

おじいさんとおばあさんはこんな雪の日に傘もささずに大変だと、女性を家に上げました。


「見ず知らずのわたしを泊めて頂いてありがとうございます。お礼をしたいので、隣のお部屋をお借りします。明日の朝まで決して開けないでください」


女性はそう言うと隣の部屋に消えて行きました。

おじいさんとおばあさんは、なぜ我が家でそんな事を言われないといけないのかと、少しだけ訝しみましたが、老人の眠気は既にマックスでしたので、そのまま寝ました。



翌る日、隣の部屋に女性の姿はありません。

代わりに黒い大きな玉手箱と手紙が置いてあり、そこにはこう書かれていました。


【昨日は泊めて頂いてありがとうございました。お礼の品をこさえました。どうぞお受け取りください】


おじいさんとおばあさんは煩悩に塗れた顔つきで、玉手箱を開けました。

すると、光と共に爆炎が噴き出し、おじいさんとおばあさんと家は木っ端微塵になりました。



時は遡り、昨夜の明け方の事。


「あのじじぃめ。積年の怨み晴らしてくれるわ!」


女性がいた部屋には真っ黒な鶴がいました。

それは、あの雪の日、おじいさんにとどめを刺された鶴の怨念が具現化した怨霊です。

見目麗しい女性はこの怨霊だったのです。


「このC4爆弾の10倍の威力を誇るC40爆弾で、爆殺してくれる!」


くつくつと笑いながら黒い玉手箱に仕掛けをし、爆弾をセット。

置き手紙を書き終えた事で、怨霊は満足して成仏していきました。



鶴の怨霊の罠に掛かったおじいさんとおばあさん、家ごと木っ端微塵となったと思いきや、瓦礫から鋼色の何かが這い出してきました。


「びっくりしましたねぇ、おじいさん」


「まったくだなぁ、おばあさん」


お互いの無事を喜びあう、人型のマシーン。

そうだったのです、おじいさんとおばあさんは最新鋭の対局地殲滅人型決戦兵器『オジンゲリオン拾参号機』とその後継機である『オバンダムMk.106』だったのです。


二人は剥き出しの機械部の無事を確かめると、何処かに消えて行きました。



ーーーーーーーーーー



数年後、異世界に転生した鶴は鶴のままで罠抜けの技術を手に入れ、決して捕まらない鶴、『幻の白鶴』という、お酒のような名前を付けられました。


おしまい

くだらな過ぎる・・・恩返ししてないやん!仕返しやん!!


この作品は「マシン爺とサイボーグ婆」を書きたかっただけです。


ごめんなさい。

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