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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 1節 復元された世界
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第14話 サカイルとパラレ編④ 決闘


「「プッハハハ、・・・。」」


「なんで扉通っちゃうのよね。サカイル。おかしいよね。プッハハハ、お腹いたいのね。」

女子トイレってわかるよね。はー、面白いのね。

「本当にすごい方です。あんなに心配されるということは、そういう……。」

「そ……そんなんじゃないですからね。」

「そうなのですか、本当に~そうなのですか。」

「当たり前じゃないですね。」


満更でもないと。

ほうほう。

男友達としてはいいかなぁと思ってるけど恋愛の対象とは思ってない。


へー、そうなんだ。

なるほど。なるほど。



やったのね。

トロピウル様の部屋の前でのことをやり返せたのね。やったのね。

とサカイルにしてやったりなパラレだったが、エーデルワイスに言われたことが頭から離れなくなったのだった。




一方やらかした方は……

はぁ、まさか女子トイレに入るとは。

と女子トイレの扉の前で落ち込むサカイル。


そこにやって来て、退きなさいよと思っている娘がいた。


その娘にこずくように蹴られて、ん。なんだろう。と見るとサカイル。

そこには女子が怒っていた。怖い。

なんでこの娘。こんな怖い、あれ……モシカシテ……

「す、すみませんでしたー!」

と反省していたのにまた、バカやってることを理解し走り去るサカイル。


バーカ。と言われたことには気づかなかった。


そして、その入ってきた娘と目があい……。

キャー!と叫ぶ両者。


「ビッ、ビックリしたわ。」

「こちらもですのね。」


まさかサカイルさん、さっきの人に脈ありだなんて。ふふ。

あ、人が入ってきちゃった。大丈夫かな。


聞かれた、まずいのね。王子に知ら、どうでもいいね。というよりどうやって帰えったらいいのね。



「あなたは王子と婚約しないようですがなぜですか。」

「あの傲慢で有名な王子と婚約したいのね。あなたは。」


そういわれるとそうね。剣を頼んだのに盾を頼んだんだっていうほどヤバイ人だそうだし。

でも、その傲慢で決まりそうだったわ。さっきまで、逃げたのを逆に利用されてるわよ。あなた。

私には関係ないけど、あの王子とは婚約したいとは思わないわね。


私はラプオビのサカイル大佐がいらっしゃるとその方は大層筋肉が美しいと聞いていたのにどこにいらっしゃるのでしょうか。

そういえば、パラレという…………。


「それもそうね、あの傲慢王子のキリル様。あなたが恥ずかしがって飛び出したって思ってたわよ。解かなくてよろしくて。」

「王子だけね、そう思っているのはね。それ以外はただ王子と仲良くなりたい人ばかりじゃないね。」


うーん。


・・・


庭に来た女子三人。


「あなたは、パラレよね。私はエーデルワイスと申します。以後お見知りおきを。」

と笑みを浮かべるエーデルワイス。

「エーデルワイスさん。パラレというのね。よろしくなのね。」

「それで、サカイルと婚約したいのですよね。」

「はい、ぜひに。」

あの人と婚約したい、やめたほうがいいと思うのね。絶対になのね。


「聞いてもいいのね。」


キリル王子とパラレの婚約話が城では熱気が消えないが、ここでは、消え去っている。


「なんでしょうか。」

とサカイルのことをを聞けると思ってドキドキしてるけど冷静に聞かないと話が入らないので冷静に聞き入るエーデルワイスさん。



「仕事人間のあの人と婚約しても幸せでいられるとは思いませんね。国王がこいつと婚約しろといったらはいと二つ返事でしそうな人ですよ。」

そんな人と結婚なんてしたくないのね。でも、……いやなんでもないのね。


「そういう人を虜にするほうが燃えるじゃないですか。」

サカイル様が恋をしてベタベタしてきたら、恋心なんてなくなることが目に見えますよ。


そうなのね、サカイルさんをそこまでね。とボソボソいうパラレ。


その結果を待つ、侍女とエーデルワイス。


「それは面白そうですね。ぜびやってくださいね。お願いしますのね。成功してくださいなのね。」

サカイルさんがエーデルワイスさんにベッタリなのにエーデルワイスさんは無視。面白そうですなのね。見てみたいのね。


「私からも協力をお願いしますわ。」

という口々に笑みが見えるのは気のせいではないわと思うエーデルワイス。




三人は城の庭でガールズトークに花を咲かせている頃、サカイルは。


「私がパラレの夫にあります。パラレをもらいたいというのでしたら私を倒すほどでないと納得できません。」

とそれっぽく言っているがどこか王子的なサカイルがそこにはいた。ただの隊長の精神だが。


そして、王子の返事はというと。

「そうか、ならば剣での決闘を申し込む!サカイル!」

だそうだ。


乗ってくれたけど……これでよかったのだろうか。と不安が募るサカイルであった。



そして、パラレは晩餐会の会場に戻って来ていた。

誰もいなくなり、片付けられていく晩餐会会場を見つめていた。

そんな眺めている二人に侍女の一人が、ちょっとどこにいたの。そんなところでボサッと突っ立ってないで手伝ってよといわれサカイルを一緒にバカにしたエーデルワイスは手伝いにいってしまった。


「パラレ様……ですよね。」

はいパラレですのね。

と答えるパラレ。


「あの、サカイルさんって夫なんですか。」

「え。えーとね、はい。そうね、夫でしたね。」

っ、違う違うね、夫だからね。そうだからね。

と言い訳を続けて墓穴を掘っていくパラレ。

パラレの反応を不思議に思うパラレに話しかけてきた侍女。


「ねぇ、聞きたいことがあるのね。聞いてくれるね。」

はいと答えるパラレに話してきた侍女。

「さっきから言われてる訓練室に行きたいとか見たいってなんのこと。」

「王子様とサカイル様がパラレ様をめぐって勝負しています。それを見に行きたいのに私たちはここで片付けです。」

「なんで持っていかないのね。」

全員が作業の手を一時止める。

「でも無理ね。摘まめるようなものはないしね。」

それを聞くと作業を再開する侍女や執事たち。

変な期待をさせちゃたみたいね。

と言うパラレ。

大丈夫ですよ。パラレ様。ここにいるのは気にはなりますがそう思ってないことを知っている人たちが多いですからというエーデルワイス。


そう。と答えるパラレはへー、夫ねー。とのんきなことを考えていた。


片付けをしていた侍女や執事の興味の人達はというと。




くそ、当たらない。反則じゃねぇって言うのが気分が悪い。アサナ様に何て言われるかわからないからな。


ゆっくりとした動作で思いっきりナイフを投げる王子。

サカイルはそのナイフをたまに手に取り投げ返しながらかわす。

当たらねぇ。ってナイフあいつの手に戻るんだな。


そう戻る。


それに気づいたサカイルは後ろを見る。

ナイフが主人の元に戻ろうと必死になって小刻みに震えて抜けるとサカイルの足をめがけて飛ぶナイフ。

ナイフをサカイルは足にかすめるギリギリのところを右から来たそのナイフを左に避けてかわす。


待ってましたとばかりにサカイルの背中を斬ろうとする王子さ。

これでこの決闘が王子そして周りの貴族などの野次馬も思ったが王子様はサカイルの背に向ける剣の剣先は5センチほど離れた場所を右から左に上から下へと空を斬った。


サカイルは剣が当たるすんでのところで前進した。それだけだが誰もが王子様の勝利を確信していたため驚いている。王子様も例外ではなかった。その間にサカイルはもう一歩前進したあと、反転して剣を横凪に振り王子様。の首に当たる前に剣を止める。


これで決着のはずだが誰も声をあげない。



そして、ふぅ。と剣をしまったとき、王子様がサカイルの胸に向けて突き刺すように剣を振るったがサカイルは素手で弾いたのだった。


それをみて確実に王子様の勝ちを、サカイルの倒れる様をみると思っていたため驚いたがこれは決まったなと思った一人がいった。


「しょ、勝者サカイル。よって、パラレ争奪戦の勝者はサカイルとなりました。また、皆さま。これにて晩餐会はお開きとさせていただきます。では、馬車まで案内するので私めについてきていただきます。」

と言ったのは、カルディオス王国の国王であった。

もっと早く言って欲しかったと思うサカイルであった。


そして、カルディオス王国の王子様。自室へと戻っていった。そして、自室に戻ると暴れだした。

そこへとやってきた優しく接してくれる侍女を口説いていた。

相変わらずというか、世間を知らないというかである。


そんなキリル王子様は優しい侍女に任せておいて、

一方勝負の景品のように扱われたパラレはというと。


「手伝ってくださらなくてよろしいのですよ。パラレ様。」

エーデルワイス様もそうですがいろいろとありますからちゃんとやってもらいますよ。

と言われてドレスからメイド服をへと服を変え、侍女としてがんばるエーデルワイスさん。


「廊下を歩いてると騒ぎになるかもしれないからいいね。」

そうでしたわ。とエーデルワイスとパラレは雑談しながら食器を洗っていた。

メイド長が皿を持って来てしゃべるのもいいですがしっかり手を動かしてください。

特に、皿洗いをしている二人!

と激を飛ばされしゃべらないで手を動かすエーデルワイスとパラレ。


すごいですね、さっきの方ね。

それもそうよ。さっきの人はここのメイド長。そんな人が穏便でないほうがおかしいですし、そこはどんな場所なのかと気になります。


と言いたいですが先ほどまで一緒にいたひとなのでわ、ちょっと雰囲気が変わって怖いですわ。


というエーデルワイスにペルマム王国の城のメイド長はナタレ様ですのね。と心の中で言ったパラレ。

ナタレ様はものすごい穏便というより温厚ですよね。


そこへこっそり訓練室に行った執事が厨房のドアを開けてサカイルが勝利したことを告げる。


ふーん。よかったね。サカイルさん。ナタレ様かアサナさんに。特にアサナさんに懲らしめられずにすみましたね。


「それで、パラレ様。まだここにいらっしゃるのですか。」

「当たり前ね、場所がわからないからどう行くのね。」

そう言ってエーデルワイスを見るパラレ。少し間をおいて口を開く。

「それでどこにあるのね、エーデル。訓練室ね。早く行きたいのね。」


え!と手を拭き扉の外へ出ようとするエーデル。

ちょっとエーデル。待ってよね。

どこが訓練室か執事に聞きそこへ向かうエーデル。エーデルについていくパラレ。



二人がいなくなった厨房。

ふぅー。やっと二人ともいきました。

「二人ともいきましたか。」

「はい。」

「そうなら、食事の仕度をいたしましょう。皆様。」「はい!」


と夕食会が終わり自分達の分の食事の用意をするメイドたち。

頑張ってください。エーデルワイス様、パラレ様。と思うメイド長であった。


一方サカイルは、もう城を出て出発の用意をしていた。

なぜか来ないことパラレに苛立っている。



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