激レアガチャ
次の日の昼、俺は次の箱庭レベルにあげるために建築ガチャを回そうとガチャ画面を開いた。
「なに……?激レアガチャだと!?」
そこには“24時間限定1回限りSR以上確定”と書かれていた。これは1回500ポイント、今までのに比べるとかなり高いが1回限りでSR確定なら引いてもいい気がするが、なんのガチャか書かれていないのが不安だ。住民なのか建築物なのかまたどちらでもないのか……
「いや、ここで引かない男はいない!」
いけー!俺の500ポイント!
──ガラガラガラガラポンっ
(N)銀貨100枚
(N)中級ポーション
(N)万能ツール
(R)ミスリル鉱石100kg
(N)パン100個
(N)中級ポーション
(N)桃の木
(R)鑑定眼鏡
(SR)アイテムリング
(N)金貨100枚
(UR)世界樹
「虹色!?金色が1番上じゃなかったのか!」
それにノーマルとかもいつもよりグレードアップしている。被りも少なくてこれで500ポイントは当たりすぎるだろ……
「セバス!」
「どうなさいましたかご主人様」
「500ポイントの激レアガチャを引いたんだが……」
「爆死されたのですか?」
「いや、その逆だ。神引き過ぎてびっくりしている」
俺はセバスにガチャで出た内容を説明した。
さすがにセバスでもびっくりしたのか目を見開いている。
「世界樹といえばエルフの里の近くにあり周りが聖域になるなどの効果があったのですが、こちらでも同じなのでしょうか?」
「設置して鑑定眼鏡で鑑定してみたらわかるんじゃないか?」
俺たちは屋敷から少し離れた場所に世界樹を設置した。
“鑑定”
【世界樹】
箱庭にそびえ立つ神秘の大樹。
周囲の大地へ豊かな生命力を供給しており箱庭内の農作物の成長速度と収穫量が上昇する。
一定確率で『世界樹の雫』と『世界樹の果実』を生成する。
世界樹の雫はエリクサーの材料になり、世界樹の果実は体力の回復や寿命延長に効果がある。
「チートすぎないか……?」
100歩譲って成長速度や収穫量上昇はわかる。
だけど寿命延長はまずくないか?現実世界でオークションなんかに出したら億超は余裕でするレベルだぞ。
「我々が元居た世界より効果が凄い世界樹ですね、そのうち精霊も住みつくでしょう」
精霊も箱庭に住み着いてくれたら凄い聖域みたいになりそうだな…
貯金なくなったら世界樹の果実を1個売って資金にしよう。危ない人に狙われたら箱庭に避難だ。
「それにしても個人的にはこのアイテムリングもウルトラレアでもいいぐらいのアイテムだけどな」
強い冒険者になるとアイテムバックぐらいは持っていると聞くが、容量は決まっていて時間遅延が付いているぐらいだと聞く。
だが、このアイテムリングは容量無限で時間停止機能付きだ。これだけでどこに行くにも手ぶらで食べ物なども温かいまま保存できてとても便利なんだが、これは一旦ヴァルグに渡してモンスターを入れるのに使ってもらった方がいいな。
「セバス、俺はガンナーの所に行ってミスリルを渡してくるよ」
「かしこまりました」
ガンナーは工房ではなく森林エリアで柵を設置していた。
「ガンナーお疲れ様」
「おう、坊主。もうすぐ作り終わるぞ」
「うん、これなら子供たちが間違えて入ることはなさそうだ。ありがとう」
半日もかからず作ったとは思えないほど立派な柵が出来ていて、さすがドワーフと言わざるをおえないだろう。専門は鍛治だと言っても俺から見れば建築でも十分な程だ。
「そうだ、ガンナー。ミスリル鉱石が100kgガチャから出たんだ、何かに使えるかもと思って持ってきたんだ。良かったら工房に置いておくよ」
「助かるわい、ミスリルも未だに貴重な鉱石だから買ったらそこそこな値段がするからな。それならミスリルで解体用ナイフを作った方がいいだろう、硬い竜の鱗すら切り裂くぞ」
「竜はこの箱庭にはいないんだけど、ミスリルのナイフはいいね、是非作ってくれ。今日の解体はガチャから出た万能ツールを使うよ。念じると剣やナイフ、ツルハシなんかに変わるアイテムらしい」
「そりゃ便利じゃ」
そうガンナーと話していると森林エリアからヴァルグがモンスターを抱えて出てきた。
「お、春樹とガンナーの爺さんじゃねえか」
「ヴァルグちょうどいい時に戻ってきたね、解体ナイフとか渡したい物があるんだ」
「助かるよ、マーサが浄化を使えるって言ってたから屋敷の裏で解体しようと思うんだがいいか?」
「もちろんだよ」
俺とヴァルグは屋敷の裏に移動した。
俺はもちろん解体などしたことがないからヴァルグに任せっきりなのだが、さすがと言うべきか手早く綺麗に解体していく。
「これは森林鶏っていって焼いても煮ても美味いぞ、本当はまだ他にもモンスターがいたんだが一度に運びきれないからやめたんだ」
「すっかり忘れてた、このアイテムリングも渡しておこうと思ってたんだよ。これなら容量気にしないで時間経過もないから解体も焦らずに済むからね」
「これは……完全にアイテムバックの上位互換だな。俺らが元居た世界では値段が付けられない程の価値だぞ、いいのか?俺に簡単に貸しちまって」
「ああ、今のところ1番使いこなせそうなのがヴァルグだからね」
「助かる!これでもっと食材を持ってこれるよ」
そして解体が終わりマーサに血で汚れた地面を浄化してもらい俺は屋敷に、ヴァルグは夕方までもう一度モンスターを狩りに行ってくると出かけて行った。




