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十五話 天正三年三月 公方再始動

義昭以外に何か書こうかと思ったが、思い浮かばなかった。

冬に焼酎造る話しようと思ったけど、忘れていて今思い出しました。

 上座に座り荒れる征夷大将軍足利義昭、二月に毛利の支配する鞆に移り約2年に及ぶ停滞期間を経て動き出してすぐ丹波の赤井が籠城の末に織田に降伏したと知らせがあったからだ。


 元亀四年七月十九日に槙島城を開城してから山城国枇杷庄、河内国津田城を経由して二十一日に妹婿の三好義継の若江城に入り二十四日にも毛利に御内緒を送り援軍を依頼した。

 義昭が十一月五日に若江城から堺に移ると信長は佐久間信盛に若江城攻略を任せ、池田教正(のりまさ)・野間長前(ながさき)・多羅尾綱知(つなとも)が信盛を城内に引き入れ十六日家臣に裏切られた義継は腹を切ることになる。

 織田側から羽柴秀吉が、毛利側からは安国寺恵瓊が堺にいる将軍義昭の帰京について交渉が行われていたが、義昭側の要求が信長が義昭に人質を出すことを条件にしたため、自分の立場を理解していない義昭に呆れて秀吉は次の日には交渉を打ち切ってしまう。

 その後義昭は小舟に乗って紀伊国宮崎の浦に向かい、さらに由良の興国寺で滞在し各地の大名や寺社に信長を排除し義昭が帰洛できるように協力を呼びかける御内書を出したが、応じる者は少なく天正二年の春を最後に活動することを停めてしまう。


 そんな義昭が天正四年二月に備後国鞆に向かって移動を開始する。

 義昭は上洛の後ろ盾として毛利家を頼ろうと再三にわたって中国に向かうと連絡をしたのだが、毛利家は信長と相談して返事をすると言って義昭が毛利家に来ないようにしていたのだが、信長は毛利家と敵対していると言って勝手に鞆にやって来た。


 鞆は瀬戸内の中央に位置し数時間おきに潮流の変わる瀬戸内で古くから潮待ちの港として栄え鞆津や鞆の浦と呼ばれ、各地の交易品が集まり瀬戸内の海上交易の中心でもあった。

 鞆の浦の近くには毛利家の外交担当である安国寺恵瓊が住職を務める安国寺があり、義昭は鞆にある小松寺に入居し海岸近くに御所を築かせ拠点とする。


 毛利に早く織田を蹴散らして帰洛できるようにしろと要求する義昭だったが、動く気配のない毛利家に対して苛立ち始めていた。

 義昭ともに鞆にやって来た側近たちと共に談議する。

 「毛利の尻が重いから鞆にまで来たというのに、毛利はいつになったら動くのだ。何か他に妙案がある者はおらぬか?」

 「西から毛利が、東から上杉が攻め込めば織田は戦力を分散させる必要があるのではありませんか」

 「上杉が上洛するには周囲に敵対する武田と北条がおろう。さらに上洛途上には加賀を支配する本願寺もおる。これをどうにかできねば上杉の上洛は難しくありませぬか」

 「ここは公方様が上杉と武田と本願寺の和睦を仲介すればよろしいのでありませぬか?」

 「それは妙案じゃ、武田と本願寺に上杉と和睦するように文を書こう。上杉には武田と本願寺の和睦と、上洛ができたならば上杉には副将軍の座を約束しようではないか」

 三月二十一日付で上杉家河田長親宛てに武田と本願寺に和睦して、上洛して織田家打倒を願った御内緒が送られることになる。







 

 

副将軍なんて言ってないが、信長と将軍義昭の記述で、


三者の和睦が成って上洛が果たせたならば、諸国のことは謙信に一任しようとまで約束している(『歴代古案』)。

とのことで、副将軍ぐらいでいいかと作者の思いつき。


義昭は信長公記には載ってないが永禄以来年代記にある大坂玉造での戦で一色藤長宛に出した天正二年四月十五日付けの文書から2年ぐらい手紙も出さずに静かになります。

諸国に出したのは四月十四日の島津義久宛から空白になり、鞆に来てからまた活発になります。


毛利が明確に信長と敵対するのがいつかという判断は難しいですが、天正四年五月七日付けで輝元が叔父の穂田元清に出した書に義昭を奉じて信長と敵対するとあるので、毛利家中では五月七日付近なのではないかと思います。

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