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怠惰な召喚  作者: 魔神夜
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3

何かチラっと見たら前話だけ文字数多くねw?

「いててて……なにも投げ出すこと無いだろ」


そう俺は魔方陣に吸い込まれたと思ったら少々高い位置に放り出されたのだ。まぁ精々1メートル無い程度だが尻から石で出来た床に落ちたら痛いは痛い。


「……やった!やっと召喚出来たわ!」


後ろからの声に振り返ると薄ピンクの髪に朱とピンクの混じったような色の瞳の少女が何やら嬉しそうに腕をブンブンと振り回している。ついでにツーサイドアップにまとめた髪もブンブンしている。


この部屋はすでに消えた魔法陣と石造りの壁と床で囲まれてドアが一つあるだけの部屋なため俺の召喚者としたらこいつなんだろう、実際に自分もそんなことを言ってるしな。


「それに人型、流石私……これでもうあいつに馬鹿にされずに済むわ……」


ふむ……む?本当にこいつが俺を召喚したのか?まず俺たち神には全員に特殊な眼授けられている。神によって見れるものが違うが、俺の場合は見た相手の単純な戦闘能力やらが分かるという眼で案外便利なので重宝している。中には経験人数を表示するとかいうなんか意味があるのかよくわからない奴もいるけどな。


まぁその瞳……まぁ俺のは戦闘眼で目の前の少女を見てみたが何やらそんなに強くない……ていうか弱いと言っていいレベルだ。だが召喚士なら本人が弱いというのが普通なので何も問題ないのだが、召喚士が召喚するのにもランクがあってそれも俺の眼で見ることができるが目の前の少女は召喚ランクSS~Eの内【C】、SとSSはいよいよ人外レベルなのでまぁ普通といえば普通程度だ。

 

だが基本的に俺のような神を召喚するのには最低でもSランクが必要なのに、Cランクのこいつが召喚するとは不思議なもんだ。普通自分のランク以上だと制御が聞かない可能性が高いから自動的にそのランクにあった奴が召喚されるはずなんだがな……。ま、いっか。


「……っと!聞いてるの!?」


「うげぇ」


「なにようげぇって!」


そりゃ脳内で考え事し終わった瞬間に近くからメチャクソでかい声が聞こえたらうげぇってなるわ、ならないって?そうか……確かにならんかもしれん。


「あんたは私の召喚獣なんだからこれからはちゃんと私に従うのよっ!」


「ん?ああそうだなー」


「何よその間の抜けた返事は」


しらんがや


「ふん!まぁいいわ、それじゃ先生に報告に行くわよ。ついてきなさい」


「はいはい」


疑問はあるがひとまずはこいつに従っておくとするか……。


△▽△▽


ドアから出ると青い空が顔をのぞかせて……などではなくさっきまでいた部屋と同じようなつくりの廊下に出た。ただある程度縦長に作られており出口に行くまでの間でいくつか左右にドアを見かけたので同じような部屋がいくつもあるエリアなのだろう。


しばらく薄暗い道を歩き階段を上って今度こそ太陽の光を浴びることができた。少しの時間とはいえ暗い中に目が適応していたためおもわず手で目元を太陽から隠すようにしてしまう。まじまぶいわ。


そのまま歩いていると目が慣れるころになると人影が見えた。


「ピーチさん、その隣の人を見るに召喚には成功したようね。おめでとう人型の召喚なんてすごいじゃない、ここ数年は現れなかったのに」


「ありがとうございます!ダイヤ先生!」


てかこいつピーチっていうのか名前今初めて知ったわ。先生と呼ばれた人はゆるい金髪に金瞳で優しそうな

顔をした人だ。時々風で長い髪が揺れるのを手で押さえるしぐさとかグッド。胸のボインもボインボインしてていいな!どこぞの奴とは大違いだ。


おっと何やら悪寒が……。


「それじゃあこれをつけてね」


「わかりました」


しばらく二人の会話を聞いているとピーチとやら先生から何だあれ……輪っか?を受け取りこちらに近づいてきた。


「あんたこれをつけなさい!」


「は?いやだが?」


「えっ……」


近づいてきたからよく見てみれば首輪やん。しかもなんかあんまりいいデザインじゃない、絶対獣用だって。俺にだって最低限のプライドと衣装センスがあるんだから。この黒い服は俺のお気に入りだぞ。


「……言い方が悪かったようね、この首輪を自分の首に付けなさい!」


「だからやだっての」


「何で……」


「いやださいじゃん無理無理」


右手を振って否定の意を表す。何故かは知らないがこいつも先生も絶句しているようだ。


「あんたは召喚獣なんだから召喚主の言うことは絶対なはずでしょ!?」


ん?あー、ね完全に理解した。


今までここの世界では自分のランクにあった奴が召喚されてきたから召喚獣は召喚主に絶対服従みたいな感じで広まっているのか……。


召喚されたものは相手よりもランクが低い場合命令に従うように強制力が働く、反対に俺のようにランクが高い場合はそんなものは無い、なんなら完全に自由に行動できる。


まぁそんなわけでつまり……


「お前が俺に見合わないほど弱いからだな」


ぎゃあぎゃあとわめいている少女に向けてアーレスはそう言い放つのだった。






休日大好き~だらだらだらだらら

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