無垢な髑髏
オクトは奥の方からの気配に反応した。
「・・・誰だ」
あの少年がひょっこり現れた。
「・・・ハハッ、嫌だなあ。僕のこと忘れたとは言わせないよ」
「・・・!その雰囲気、まさか、ケルト?」
メディが驚きながら言う。
「うん、よく寝た」
「よく寝たってお前なぁ・・・相変わらずだな」
オクトが若干呆れ気味に言う。
「力も十分蓄えられたからね。満足だよ」
かわいい笑顔をふりまくケルト。
オクトとメディはその笑顔にちょっと引き気味。
「その顔怖いんですけどw」
「え?何?嫌だなあw」
ケルトは照れ笑いする。
「で、そこの奴誰?」
「え?」
ケルトが示す方向からレイネがきた。
「・・・オクト、そいつ誰だ?」
とたんにケルトがちょっと殺気立つ。
「そいつって何?口悪いんですけど!」
そう言ってケルトが拳でレイネを吹っ飛ばす。
ドサッ
「い・・・痛たたた・・・」
レイネの顔が少し擦れて血が出る。
「ヒソヒソ(レイネ、そいつの機嫌損ねたらだめだ。俺たちが喰われちまう。そいつは・・・死神のようなもんだ)」
オクトがすかさず小声でレイネに言う。
「ねえねえ、内緒話?僕も入れてよぉ?」
殺気は消えている。
「いや、こっちの話だ」
そう言うオクトの額に汗が出ている。
「まあ、いいや。レイネだっけ?きみのこと嫌いじゃないよ。仲良くしてね」
レイネはやっとのことでうなずいたが背中に滝のような汗が流れていた。
一方、サクは人間を襲うところだった。
不良に自ら近づいていく。
「ああん?てめぇ突然何なんだよ!」
サクは服を掴まれるが、振り切る。
「貴様たちは、俺が喰ってやります!!」
そう言うと、サクは青い体液で鮫のような怪人に変化した。
「クックックッ・・・死になさい」
「う、わああああああああ!」
不良たちは後ずさり、逃げ出そうとするが、サクの動きはそれ以上に速い。
「ガアアア!」
唸りながら次々と喰らいついていく。
バリバリ・・・
「わあああああ!」
「クックックッ・・・」
喰らいつく音と笑い声が響いていた。
「ん?」
「ケルトどうした?」
オクトがきく。
「・・・骸」
「骸?」
「・・・僕の獲物が誰かに喰われてる!」
「・・・それって!」
メディがハッとする。
「・・・僕の獲物は渡さない」
そう言ってケルトはどこかに行った。
「・・・」
レイネは恐怖で動けなかった。そのくらいの殺気だった。




