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第六十七話 平凡

結果発表の日が来た。


結果発表は、グリモワール学院の門の前に貼りだされる。


私は朝早くからラニーと向かった。

すでに門の周辺は結果発表を待つ人たちであふれかえっていた。


「ま、当然私は合格でしょうけど」

ラニーの表情からは余裕さがにじみ出ていた。


教師の男女が二人、大きな紙を持って出てきた。

そして大きな板に紙を貼りつけた。


「あったわ!」

番号を見るや否やラニーがいった。


合格すると分かっていたものの、自分の番号があると嬉しいようだ。


「モモコは?」

「もちろん」

私は頷いて見せた。


女の教師がもう一枚の紙を板に貼り付けた。

それには成績上位者二十名の名前が載っていた。


「えっ!?どういうこと!!」

私はその結果を見て、ラニーに問い詰める。


「少しは間違えてって言ったよね?」

「だから間違えたよ」

「何問?」

「・・・一問」


ラニーの成績は総合一位だったのだ。しかも二位との差が開いたぶっちぎりの一位。


「はぁ」

私はついため息をついてしまった。

まさかとは思ったけど、本当にこうなるとは。


ラニーを見ると、彼女は一位であることにとても喜んでいた。そこにカンニングしたという後ろめたさは全く無かった。


「モモコは総合二十位以内に入ってないけどなぜ?」

ラニーが訊いてきた。


「私は所々わざと間違えたから」

これも入学後、スムーズに学校生活を送るためである。


ラニーみたいに高得点を取ってしまうと、入学後いろいろと面倒になることを私はラノベを読んで知っている。


平凡な学校生活を送るためには平凡を演じるしかないのだ。





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