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第六十五話 カンニング

「カンニング!?」

私の話を聞いたラニーは驚いた。


今の彼女の実力では、合格することはまず不可能。


そして一週間で私が勉強を教えるのも不可能。


これは私が考えた苦肉の策だった。


「そうです。私の答案をカンニングすればラニーさん、あなたも受かります」


「あんたは絶対合格するとわかっている言い方ね。それと私のことはラニーでいいわ。敬語もやめましょ」


そこから私はカンニングの方法を説明し始めた。


「まず座席は言うまでもなく私よりラニーは後ろに座る。当日の座席は行った順で座るようになるから、ここは問題ない」


ラニーが頷く。


「次にどうやって答えを教えるか。答えは五択だから、それぞれ暗号を使って私がラニーに教える。だからラニーは私の手を見て」


そういって私は手を出した。


「親指から小指までに数字をふる。親指が一、人差し指が二、中指が三、薬指が四、小指が五っていう風にね。もし私が親指で机を叩いたら答えは一、小指なら五。わかった?」

「わかったわ」


「ただ、私と一緒の回答はしないで、少し間違えて答えるの。いい?」

「わかってるって。これで私の合格は決まりだわ!」


ラニーはとても喜んでいた。





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