↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
64/218

第六十四話 ラニーという女

ナザリアの娘はラニーといって、ナザリアと同じく長髪の黒髪少女だった。


「私は今日から一週間ラニーさんの家庭教師を務めるモモコです。よろしくお願いします」

作り笑顔を浮かべて私は挨拶をする。


「あなたが新人家庭教師?私と同い年くらいだけど?」

「はい、私も今年グリモワール学院を受験します」


「はぁあ!!なんで私が同い年から勉強を教わんなきゃいけないの!!今すぐ帰って!!あんたなんか首よ!!」


ある程度予想はしていたど、ここまでプライドの高い娘だとは思っていなかった。


そして私の嫌いなタイプだ。


けれど、すべてはバラガンの後ろ盾を得るためだ。

そのためになら私は泥水もすする覚悟である。


「まずは話だけ聞いてください」

「いいから黙って帰って!!」

「落ち着いてください。少しでいいので私の話を聞いてください」

「帰れっていったのがわからなかったわけ?あんたから勉強を教わるつもりはないわ!!」


ラニーとはまともに会話もできない状況だ。

だがここで引くわけにはいかない。


「ラニーさん、私は家庭教師ですが勉強を教えるつもりはありません。私はあなたを合格させるために来たのです」


この言葉にラニーは反応した。


「何言ってるの?意味わからない。家庭教師なのに勉強を教えないってどういうこと?」


ようやく会話が成立した。

私はこれがチャンスだと思ってたたみかける。


「ですから、勉強しなくても合格できる秘策を教えるのです。どうです?聞きたくありませんか?」


私はラニーの表情を見る。

彼女は判断に迷っている様子だった。


私はここでとどめの一発をお見舞いする。


「聞きたくないなら仕方ないです。どうぞ私を首にして試験勉強頑張ってください。では失礼します」


そういって私が部屋から出ようとした時、ラニーは声を発した。

「ちょっと待って!」


私は驚いた演技をして振り返る。


「わかったわ。今日からあんたを私の家庭教師にしてあげる」

「はい。よろしくお願いします」


「それで勉強しなくても合格できる方法を早く教えなさい」


私はその方法をラニーに教えた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。