第二十話 派手おばさん
三日後の新メニュー発表までに私がしなければならないことあった。
それは客を見つけることだ。客といっても普通の客じゃない。
店の料理をすぐに広めてくれる、いわば着火剤のような人だ。
そのため私は町の中心部にある店の客を見張ることにした。
見張りを続けて二日目、ようやく私はその着火剤となりえる人物を見つけた。私はその人を派手おばさんと呼ぶことにした。
どうやら彼女は身分が少しは高いらしく、農民から役人まで幅広い身分の人に顔が効くようだ。
そして性格も、自分が流行の最先端にいなければ気が済まず、流行には敏感っぽい。
「あの派手おばさんならぴったりだ」
私のターゲットは決まった。
三日目、私が店に行くとすでに店主が仕込みをしていた。
「やあ、モモコちゃん」
「店主さん、早いですね。それでどのくらい集められましたか?」
「どれくらいだと思う?」
店主はにやにやしている。
「かなり集められたみたいですね」
「そうなんだ。これでこの店の繁盛も目の前だ!」
お昼になりいよいよ営業の時がやってきた。
「それでは店主さんは店で待っていてください。私がお客さんを呼んできますので」
私は町の中心部にいった。すぐに派手おばさんは見つけた。
さて、ここからどうやって彼女をうちの店に誘い込むか。そこに私の技量が試される。
「すいません」
私は派手おばさんに声をかけた。




