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第十四話 巻物

なぜ馬鹿正直に年貢米を納めようとしていたんだ馬鹿モモコ!


もとはと言えば、年貢米を盗まれたあのダムとかいう国司が悪い。


だから馬鹿正直に年貢米を納めなくていいのだ。


今回は二倍?バラガンが後ろについている?関係ないね。


明日のぎゃふんとしたあいつの顔が楽しみだ。


私は準備を済ませると、夜遅くおばあちゃんの家に戻った。


「おばあちゃん、ただいま」

「おかえり。それで米はどうたったかい?」

「いいえ。集められませんでした」


おばあちゃんも少しは期待していたようで、肩を落とした。


「そうか。まあわかっていたことじゃ。モモコ、お前は今夜のうちにこの家を出て行きなさい。明日のことはこのばあやに任せるんじゃ」

「いえ、出て行きません。それにいい解決策が思いつきましたし」

私は人差し指を立てて見せた。


「これでおばあちゃんがもうあの国司から年貢米をせがまれることはありません!」



次の日、ダムがやってきた。

「それで年貢米は準備できたか?」

「いいえ、できませんでした」おばあちゃんが頭を下げる。


ダムは笑った。

「そうかそうか。ならば仕方ない。この土地は今から私のものだ。なにせお前に任すより私が米を育てたほうが多く収穫できるようだしな」


おばあちゃんが私の耳元でささやいた。

「本当にこれで大丈夫なんだね?」

「はい。心配しないでください」


おばあちゃんにそういいつつも、私は辺りを見渡した。


早く、早く来てくれ。

このまま来ないなら、最悪魔法を使わざるをえない。


右手に力を入れたその時、遠くから役人らしき服装の男がこちらに歩いてきた。


「誰だ貴様は?」ダムが訊く。

「私はナギルだ。この度バラガン様の命を伝えに都より参った」

「バラガン様の命を!?」

「そうだ」

そういってナギルは巻物を読み始めた。


「この度、国司ダムは蔵の年貢米を盗まれるという過ちを犯した。本来ならば国司ダムを罷免するところだが、今回は見逃してやろう。しかし、簡単に年貢米を盗まれたことは私の顔に泥を塗ったのも同然である。よって今後は他の者に年貢米の管理を任せる故、国司ダムは一切年貢米を徴収してはならん。そしてもしも再びこのようなことがあれば命はないと思え」









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