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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
未開の森

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29 エルフは精霊


目覚めて外の騒ぎに驚いた。

ここはダンジョンだったのだ、

当然のように蜂の巣がまた出来ていた。

そしてものすごい数の蜂

別の場所に移動しておけば良かったと

つくづく後悔したが仕方ない

今回は蜂蜜を諦めダイヤモンドダストで俊滅させ

急いでアイテムを拾い集めその場を離れた。


今日も蚊取り線香のようにして移動を続ける。


相変わらず中心部にはたどり着く様子がない。

そこでふと思いつく

箒を作ろう!


箒に跨って空中を高速移動しよう

そうだそうしよう

珍しいものを見つけたら採取して

初めての魔物がいたら討伐して

そうだそれが良い。


早速箒を作っていく。

やっぱり見た目は可愛さ重視で

横向きに乗るためにクッション性のある鞍も付けて

リボンか何かの飾りも付けようか

そんなイメージをしながら錬成していく

ほどなくして出来上がる私だけの箒

空飛ぶ箒。


早速箒を浮かせ鞍に座りゆっくりと飛んでみる。


大丈夫そうだ問題ない。


そうして飛び立つと

兎に角マップを埋めるようにしてひたすら飛んだ。


辺りの様子を確認しながらただただ飛んだ。


そのお陰かあまり目新しい発見もなく

お腹が空く前に中央へと到達した。

そしてそこには螺旋階段があった初めてのパターンだ。


長い長い螺旋階段をどの位下りただろうか

足元にも森林が広がるのが見える。

まるで天空から地上に下りるかのような錯覚を覚える。


この森林にドリアードがいるのだろうか?


見ると彼方に大きな木が見える

森林の木々とは比べられないほどの大きさ

森林から突き出るようにして聳える大きな木

きっとあれは世界樹だ

そしてあそこにドリアードがいるのだろう

何の疑いもなくそう思った。

その瞬間私は世界樹に向かって飛び立っていた。


セオリー通りなら妖の結界があって

そう簡単に近づけなかったりするんだよね

そう思いながらとにかく飛んでいた。


地上の様子を確認するのを忘れていたのを思い出し

あちこち見渡すとそこに集落があった。


何故?


ここはダンジョンじゃないの?


地上に下りて集落へと足を運んだら

そこに住んでいたのはエルフだった

初めてのエルフさすがファンタジー世界

言葉は通じるのだろうか

そんなことを考えているとあっという間に取り囲まれた。


地上から降りてきた人間は初めてだと

物珍しさをぶつけられそして歓迎された。


言葉は通じていた。

と言うより思念が伝わってきたと言った方が近いだろう

エルフって精霊だったんだね。


ドリアードに会いに来たことを伝えると

長老だというエルフが案内してくれた

そう、世界樹の麓に


「あなたが来るのを待っていました。」


世界樹の麓には泉があり

その傍に佇んでいたドリアードの前に立つといきなり言われた。


「???」


「あなたの持つその魔力が

この世界にどの様に作用するのか判断が付きませんでした。」


「?」


「未開の森の魔物たちを貴方の元へ向かわせたのは私です。」


「なんで!!」


「世界があなたを望むなら生き残れるだろうと。」


「それって別の言い方をすると死ねばいいのにってこと?」


「否定はしません」


私が呆気にとられているとドリアードは説明してくれた

私がこの世界に召喚された理由を


このディンガル王国の北にダムデムという軍事国家があり

その国が禁呪である異世界召喚をしては

その召喚した者の類まれなる能力を利用し

領地を拡大しようと戦争を仕掛けている。

しかしその利用された召喚者たちは総じて短命で終わるので

召喚も度々繰り返され世界の均衡を壊しつつあるのが現状


その召喚を止める手立てを持たない守護者も大精霊たちも

ただ憂いていた時に私が召喚され

何者かの阻害を受け

ダムデムに降り立つ前にこの地に飛ばされたらしい

しかし召喚を阻止した何者かが誰かまでは分からないとの事


そしてその魔力を間近で感じ取ったドリアードは

強硬手段を発動し

その最中生き残った私に会いたくなったとの事だった。


「本当に申し訳ありませんでした。」


「もう終わったことだからそれは良いんだけど、

私って短命なの?」


「いえ、ダムデムの利用の仕方が悪かったせいなので

あなたは大丈夫だと思います。」


「それって殺されたようなものってこと?」


「そうなりますね。」


「何だか許せないです、

その召喚を阻止する方法ってあるんですか?」


「神殿の地下にある召喚の紋章を破壊し

教典を廃棄すればあるいは」


「召喚する手立てが無くなれば大丈夫ってこと?」


「今のところかの国にしかありませんからそうなります。」


「じゃぁそれ壊しに行ってくるよ。」


「何だかそのように誘導したようで申し訳ありません。」


「大丈夫大丈夫」


私は次の目的を見つけたのだった。




読んでくださりありがとうございます。

しばらくは1日何度かUPさせて頂きます。

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