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召喚少女は魔王様?  作者: 橘可憐
ガストラン国

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123/166

123 金の髪飾り


ダンジョンの中は鍾乳洞だった。


殆ど水没している様な場所が多くそこは浅かったり深かったり

水没していない歩ける場所を探しながら移動しても

足場が滑りやすく緊張しながら先へと進む。


カエルの様な魔物がいきなり水の中から現れて襲い掛かり

慌てると滑って転んでしまったり

水の中に滑り落ちてしまったりと魔物より厄介だった。


そしてなぜか突然変わる階層

気が付くとマップが変わっているのだ。


所々スロープの様な緩い勾配やスライダーの様な場所もあったり

狭い岩の間を通り抜けたり水中を潜って洞穴を抜けたり

まるで昔テレビで見た某探検家隊長率いる探検の様だった。

しかしそれで階層が変わっていたらしく

何処でどの階層と繋がっているのかが複雑だった。


分かり易く言うと今までのダンジョンの様に下り階段が一つじゃなく

1階層が一つだとしても2階層は幾つも存在するそんな感じ

それも明確にここから別階層ですと言う仕切りがない。


その上戻れない道もあったり行き止まったりととても厄介と言うより

鍾乳洞内全部把握しようとしたら

何度も入り直さなくてはならないだろうと考えると

攻略はいつも以上に難しく感じた。


しかし慣れてくると出現する魔物の変化で階層が変わったとか

階層が深くなったとか判断出来る様になり

何度も入り直すのを覚悟で

進んだ方向や道順を忘れない様に記憶した。


ダンジョン内の魔物はサンショウウオの様な魔物がほとんどで

大きさや色や形が違うのが何種類も出現し

中には見た目はサンショウウオなのに鱗でびっしり覆われたのや

炎を纏っていたり氷を纏っていたり雷を纏っていたりと

本当に多様だった。


魔物に手こずる事はまったく無かったが

ダンジョン内を探索するのが本当に大変だった

思った以上に体力と精神力を削られた。


そしてもっと精神的にやられたのが

ゲルを安定して設置できる場所を見つけられない事だった。

食事はアイテムポケット入れてあった作り置きで如何にかなったが

ゆっくり休む事が出来ずその不便さは荷馬車の旅以上だった。


そうして疲れながらも

もうこれ以上進めないと判断した所まで進み

転移石を使ってダンジョンを出てゲルを設置してゆっくり休み

ダンジョンに入り直して攻略を進めるを何度か繰り返した。


そして多分鍾乳洞内を全部把握する前にたどり着いたボス部屋

突然の大扉に私達は迷わずその扉を開くとそこに居たのは

雷を纏ったとても大きなドラゴンだった。


バチバチと辺りに電撃を放っているので近寄れそうもない。

なのでここでもやはりダイアモンドダストを連発し

凍り始めるのを見届けてからチャリオットと二人でとどめを刺した。


とても大きな魔石と皮と牙と爪と宝箱をドロップした。

宝箱には髪飾りが入っていた

頭頂部付近から耳の後ろまでの頭部の半分近くを覆う様な大きさで

透かしの模様が品良く入った金で出来た髪飾り

私はその髪飾りを見て思わず『綺麗』と呟いていた。


鑑定してみると


金の髪飾り

魔力消費量軽減効果あり

防御力50


私は迷わずチャリオットに差し出す

しかしチャリオットは私に勧めて来るので

私は魔力の消費量に困った事が無い事を理由に断り

さらに強くチャリオットに勧めた。


諦めた様にチャリオットは受け取り早速髪に飾ると

まるで設えた様にピッタリとフィットして

チャリオットの美しさにさらに神々しさを加えた様だった。


思った通り私が付けるより

チャリオットの方がその髪飾りの魅力を引き出していて

きっとその髪飾りも喜んでいるそう思えた。


そして話は変わるが

考えてみたらもしかしてシヴァ様ダンジョンのあの冬の階層にも

氷を纏ったドラゴンの存在があったのではないかと

ふと思いつき今度確かめに行ってみようかと思ったのだった。



読んでくださりありがとうございます。

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