114 そして次の地へ
商業ギルドのギルド長執務室で話し合いをしていた。
ナイスミドル様は大いに乗り気だったが
インテリ様はそんな大掛かりな事業は実現が難しと
それよりも忙しいのであまり時間を取らせるなとイラついていた。
チャリオットはそんなインテリ様を軽くあしらい私に話を振る
「それでどんな構想をお持ちですか」
ってやめてよ、私に主導権握らせ様として来ないで
「あまりに乱雑だからきっちり整備したいなって」
碁盤の目の様にとか平安京をイメージしてとか言っても
きっとこの人達には通じないだろうから説明が難しい
そこで紙を取り出して書いてみる
「こんな感じ」
その私が書いた紙にそれではこの辺にとか
この辺りはとかナイスミドル様とチャリオットが書き加えて行くと
インテリ様も話に加わり出して
ダンジョンに近い辺りはとかギルドの場所はとか書いていくのを見て
まるでシム〇ティーとかザ・コ〇ビニの気分
借家の人にはマンスリーマンションの様なのを建て移ってもらい
持ち家の人には少し上乗せした土地に希望を聞いた家を作り直し
そうて街を少しづつ移していくという話に落ち着いた。
いや、だからそれは私も考えていた事だよ
もっと具体的な話が欲しいのですよ
まぁでも、大筋でこの辺に何を作るかは決まった様なので
「じゃぁ私は
開拓した場所に建てる順番で移転する人を連れて来てくれれば
その人の希望を聞いて家を建てて行くよ
その他の面倒な事はすべてお願いねチャリオット」
そう言ってからニコッと笑い
移転しやすい様に開拓し直すべく開拓地へ向かった
あの丸太確保のために開拓した場所だ。
これどう考えても街を作り変えたら王都並みに広くなるよね
この街本当に大きくなったんだな
私は改めて実感しながら開拓を進めて最初の移転者を待った。
するとしばらくしてチャリオットが最初の移転者を連れて来る
私は土地の広さを確認してから希望を聞いて家を建てた。
大体部屋が幾つ必要だ位の要望しかないので
広さやどの辺にドアを付けるかと言った意見を聞くだけなので
思ったより簡単だった。
するとチャリオットは
マンスリーマンションの様なのも先に建ててくれと言うので
場所を聞きワンルームタイプと二階建てタイプを長屋形式で建てた
初めの一人が来てからは次々と希望者が来始めて
その後移転作業は間を置かず結構順調に進んだ。
そして引っ越し作業にはケント君のアイテムボックスが大活躍で
皆に喜ばれていてケント君も悪い気はしない様だった。
それから引っ越し済みの元の家の解体や道路の整備は
冒険者達が活躍していた。
そんな風に街のみんなで協力したお陰で
街は1か月も立たずに作り直された。
どこからどう見てもきっちり整理された平安京風街並み
街の地図を描いた立て看板も作り現在地に赤丸付けて
何カ所かに立てた。
私が開拓していた拠点は元々街外れにあり
きっちりと四角に整備してあったので移転せずに済んだ。
やっぱりこうしてきっちり整備されると気持ちも良いよね
私は新しくなった街を歩きながらつくづくそう思っていた。
何日かゆっくりしてから旅立つ予定が
街の作り直しですっかりと時間を取られてしまった。
『休む』が目的だったはずなのに全然休めていない
でも気持ちは良くなったから精神的にはリフレッシュ出来たかも
街に学校と細工師の養成所みたいな所も出来た
この街は教育もちゃんと考え出している、それが嬉しかった。
そして街の大通りを巡回する乗合馬車も走り始め
街中の移動も楽になった様だ。
こうしてこの街はどんどん便利になって
住み易くなっていくのだろうとそう思えた。
次の目的地は南の地
ちょっと街によって美味しい物でもと言った雰囲気はなかった。
だとしたら少し多めに料理を用意しておいた方が良いかも
そう思いゲルへと戻り
作り置きの料理をあれこれと考えながら作り始めると
チャリオットがやって来た。
「美味しそうだね」
「これは旅の準備だから」
私がそう言うと諦めた様だ
「次はどちらへ?」
「南に行こうと思うんだけど
ダンジョンを2つ見つけてあるんだ早速ダンジョン攻略でもいい?」
「それは楽しそうです」
「じゃぁ早速明日からでも大丈夫?」
「ええ、構いませんよ」
そうして私達はいよいよ次の旅を始める事になった。
読んでくださりありがとうございます。




