103 リバイアサン
次の日は雨が降っていた。
ダンジョン内で天候が変わるのは
シヴァ様ダンジョンの猛吹雪で経験はしていたが驚いた。
雨と言っても嵐の様ではなく波もそう高くは無かったので
昨日と変わらず海に出る事にした。
もしかして天候で魔物も変わるのかと思ったが
そんな事は無くむしろ大漁で入れ食い状態に近かった。
なので思う程マップを進める事が出来ず
むしろそちらの方が問題だった。
釣りの様な討伐は楽しかったが
いつになったらこの階層を抜けられるのか
そればかりが気になり出した。
そこで提案してみた。
「今日はこの天気だからこのまま討伐を続けるとして
明日晴れたら気球で飛んで次の階層を探そうか」
するとチャリオットは
「何なら今からでも良いですよ」
なんて言ってきたが、雨の中気球で飛んでも面白く無いだろう
どうせなら天気の良い方が気持ちも良いだろうと説得し
釣り討伐を続け昼には鉄火丼豪華バージョンを食べさせ
夜はアンコウ鍋と刺身の盛り合わせと白米を出した
こんなに美味しい物を手に入れたのだと言う事を
アピールしたかったのだ。
思った通りチャリオットは大変喜んでくれて
二人で日本酒も一緒に飲んだ。
この世界に来て初めての晩酌は美味しくて楽しかった。
そうしてとっても気分よくベットに入り
翌朝目が覚めると期待通りの快晴だった。
朝食はチャリオットが用意してくれていて
最近の彼のお気に入りはジャムトーストと
スパニッシュオムレツの様な卵焼きとコーヒーだった。
彼は何処で覚えて来るのか最近は作れるメニューが増えていた。
有り難く朝食を頂いてから少しゆっくりして
予定通り気球をアイテムポケットから出し飛び立った。
折角の大海原、もしかしたらまだ出会っていない魔物もいるかも
そんな事が気になったが
万が一大きな魔物の気配があったら討伐すれば良いかと思い直し
マップを埋める様に飛び続けた。
何時間飛んだだろうかそこに大きな魔物の気配があった
マップの気配察知より早く姿が見えている
海の龍リバイアサンだ。
成長途中の今の幻舞より少し大きいか?
兎に角大きな龍型のドラゴンがそこに居た。
あんなに大きなドラゴンをどうやって倒したらいいんだ
迂闊に近づく事も出来そうにない
結界張って近づいても弾き飛ばされそうな気がするし
色々考えながら近づける限界まで近づいて行く。
「二手に分かれて攻撃を仕掛けましょうか」
チャリオットが提案してくるので
この海上でどうやって二手に分かれるのか聞いてみた
すると事も無げに私は泳げますって
オイオイ、泳いで近づいている間に攻撃されるよ
チャリオット冷静そうに見えて実は混乱してるのか?
取り合えずやれるだけやってみるか
ダメだったらまた考えれば良いだろうと銃を取り出し
ダイアモンドダストとテンペストとサイクロンを連発した。
リバイアサンまで届いてくれることを願いながら
すると動きが止まりサイクロンを避けている様なので
その隙にさらに近づき
同じ様に最上級魔法を連発した。
リバイアサンに魔法が当たっているらしく
暴れられた時に尾っぽの攻撃を受けそうになったが急いで避け
今度は銃なしで魔法を連発した。
しばらく暴れていたが時期に大人しくなり
その姿は崩れる様に無くなって行った。
終わった
こんなに慌てた戦闘は無かった
負けると言うより倒せるのかと言う恐怖があった気がする
やっぱり大きいとそれだけでも恐怖なのだと思った。
リバイアサンのドロップはやたら大量だった。
魔石も大きかったし皮も大量、その他にも牙や爪や内臓と言った
貴重な素材なども大量にドロップしてくれた。
そしてリバイアサンが居た場所に小島が有り
そこに大小二つの転移紋が現れた。
これはイフリート様ダンジョンバージョンか?
と言う事はこの先に大精霊様が居るのか?
私達は迷わず大きい方の転移紋に二人で乗った。
読んでくださりありがとうございます。




