100 ダンジョンの噂
朝食を食べていると
チャリオットがやたらに機嫌が良いのに気づいた。
「なんか良い事でもあった?」
私が聞いてみると
「もっと早く聞いて下さいよ」
そう言ってステータスを開き見ろとジェスチャーしたので
私は素直にチャリオットの傍へ行き覗いてみる。
名前 チャリオット・マーキュリー
称号 麗しのダンサー
ジョブ 踊り子complete
レベル 126
ジョブ候補 軽業師5
固定スキル 鑑定
スキル 短剣術 回避術 双剣術★ 舞闘術★
「踊り子のジョブコンプリート出来たんですよ
レベルも凄く上がってますし、こんなに嬉しい事は無いです」
そう言いながら華麗にほほ笑んだ。
朝からその笑顔は眩しすぎるよチャリオット
「おめでとう、良かったね」
私がそう返すと
何か不満があったのか笑顔を消すと
「アオイさんのも確認させてください」と、言ってくる。
「この間鑑定したじゃない」
「偽造したステータスじゃない本物の方ですよ」
諦めそうも無いので仕方なく見せた。
名前 アオイ
称号 怒涛の作業師 噂の魔王様?
ジョブ 錬金術師★★★complete
召喚術師★★★6
スーパースター★★★8
レベル 358
ジョブ候補
固定スキル 生活魔法 鑑定 染色
スキル 栽培★ 調薬★ 鍛冶★ 分解★ 付与術★ 製布★ 縫製★
採取★ 精製★ 錬成★ 調合★
火魔法★ 水魔法★ 風魔法★ 土魔法★ 雷魔法★
回復魔法★ 間接魔法★ 聖魔法★ 闇魔法★
無属性魔法★ 時空魔法★ 重力魔法★
闘魂★ 格闘術★ 召喚術 精霊契約
短剣術★ 回避術★ 双剣術★ 舞闘術★ 鞭術★ 舞謡術
契約精霊 ドリアード ノーム シヴァ イフリート
加護 黒龍 フェンリル
「アオイさん、スーバースターってなんですか?」
色々な感情が混ざった表情で漸くの様に聞いてくる。
私はスーバースターを手に入れるまでの経緯を詳しく話した。
黙って聞いていたチャリオットは私が話し終わると
早速軽業師のジョブを付けた様だった。
「ジョブは個人の才能で手に入れる物だと思ってました」
複雑な表情で言うチャリオット
「でも、後はどんなジョブを手に入れるかが問題ですね」
と、何か色々考えている様だった。
そんなチャリオットを尻目にさっさと朝食を済ませ
思案中のチャリオットを急かし今日の予定を再確認して
ゲルを仕舞うとイフリート様にお礼を言ってダンジョンを出た。
もちろん転移門を設置させて貰ったのは言うまでもない。
そしてダンジョンに入り直すと片っ端から魔物を倒して行った。
休憩所も所々にちゃんと作られていて宝箱もあった。
私は魔物の数を減らすのを優先して宝箱を無視したが
チャリオットは確認のためにと見掛けると開けていた。
そして手分けをすることにした。
私は溶岩道の階層をチャリオットは坑道階層を担当した。
夕方までリポップを待ちながら
担当の階層を往復することにしたのだ。
溶岩道階層の休憩所は壁に穴を開けて作られていて
見える所にあるのにすぐにはたどり着けないもどかしさがあり
それはそれで精神的に削られる気がした。
兎に角担当した仕事はきっちり果たしますと
途中休憩を入れながらひたすら魔物を倒しまくり
頃合いを見計らってチャリオットと合流すべく上の階層へ移動した。
そして途中でチャリオットを見つけると
チャリオットは宝箱で手に入れた収穫を自慢して来た。
食材は出なかったそうだがポーション各種と
転移石という使い捨てのダンジョンを脱出できる石と
そしてマジックバックが出たそうだ。
私たちはその足でダンジョンを出てイフリート様の所へと戻り
ダンジョンの状況を確認して貰った。
その結果しばらくは大丈夫そうだと言うので帝都に戻り
冒険者ギルドへと出向くと
私はダンジョンで集めたドロップ品を少し買い取って貰い
チャリオットはやはり色々買い取って貰いながら
ダンジョンでマジックバックが出たと報告し
その噂を広めて貰う事にしていた。
ギルド長はマジックバックも驚いていたが
溶岩道階層のドロップ品にも驚いていて
結構な高値を付けてくれていた。
チャリオットはこれで口座から下ろさなくても
装備代が払えそうだと喜んでいた。
そうして私たちは約束の日までまだ1日あるので
温泉村に行ってゆっくりする事にして
一日中何度も露天風呂を楽しんだ。
読んでくださりありがとうございます。




