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プロローグ3

 仕方ないな、この女神は


 ステータスにある職業、「女神の使徒」の項目を開く。すると



 職業 女神の使徒


 選択可能職業 あと5まで選択可能


 戦士・上級戦士・獣戦士・獣王・剣士・上級剣士・剣聖・魔法使い・魔術師・魔導士・空間術師・精霊使い・精霊術師・賢者・魔剣士・闘士・魔闘士・狩人・上級狩人・・・・etc


「・・・おい、ツゥアハート。さっき言ってたやつが全部あるぞ」


 あまりの驚きについ女神を呼び捨てにしてしまった。まぁいいか。


「ちょっと、さすがに呼び捨てはどうなのかしら、もう少し敬いなさいよ、全く。それでさっき言ってたやつって何かしら」


 さすがに窘められたか。だがこれを聞けばツゥアハートも驚くはずだ


「女神の使徒って職業だがステータスを開いて選択したんだが、そこから職業が選べるみたいだ、5つも」


「ステータスを開いて選択?どういう事」


「わからん、わからんがさっき言ってた勇者や魔王、賢者とか龍王もある」


「っ! 何それっ!」


「俺もわからんって言ってるだろ」


 興奮してキレる俺


「それでステータスは職業に左右されるんだよな。職業を複数持てば能力値も重複されるのか」


「わからないとしか言えないわね、今までそんな職業無かったもの。そもそもどうして魔王を選択出来るのよ、魔族に、1人しか持てないユニーク職業なんだけど」


 女神は何やら言っているが女神にわからない事を俺がわかるはずがない。


 取り敢えず職業を選択してみるか。職業は5つ選択出来るが選択した後にまた選択し直せるのかわからない。先ずは後悔しないように勇者を選択する。



 職業 女神の使徒


  勇者


 選択可能職業 あと4まで選択可能



 職業に勇者が付いたようだな。そして取り外せるか・・・無事取り外せた。


 これで職業は付け替えが出来るって事だ。なら強力な職業を付けていくか。


 勇者・賢者・剣聖・魔王・龍王


 うん、ステータスは馬鹿みたいに上昇したな。これでレベル1か。これはやばいな。


「どうやら重複されるようだな。所で職業でステータスが変わるのは分かったがレベルってのは何なんだ」


「ああ、それはね個人のレベルも高ければ高いほどステータスも上がるわ。そしてレベルが上がれば就てる職業のスキルも解放していくのよ。剣士ならレベル5でスラッシュが解放されるわ。勿論強力なスキルほどレベルが高くないと解放されないわね」


「成る程な。なら先ずはレベルを上げなきゃいけない訳だ」


 レベル上げはRPGの基本だな。なら経験値を沢山貰えるスキルが必要だな。


「という事だ。あるか」


「あるけど心で会話なんてあなたやるわね」


「なんで赤くなってるんだ?」


「なんか人とこんなに通じ合えるのは初めてだから嬉しくなったの。だって私の所には捻くれ者ばっかりくるんだもの」


「そ、そうか。俺も捻くれてるがそんな顔されると嬉しくなるな」


 どうしていきなりデレてるんだ。わからないが取り敢えずスキルの話だ。


「分かってるわ、獲得経験値20倍と必要経験値20分の1があるわ」


 成る程、確かにどちらもゲームでは良くあるスキルだ。


「なら両方付けてくれ」


「でもスキルは沢山付けられないのよ。確かにあなたの器は規格外だけど他のスキルも必要じゃないかしら」


「確かに欲しいが先ずは生き残ってからの話だ。余裕が有れば付けていく事にする」


 付けれるなら当然つけるが経験値系能力も十分強力だからな。


「わかったわ」


 そう言ってツゥアハートはスキルを俺に授けてくれた。


「良し確かについてる。他に何か優秀なのはあるか」


「戦闘系と万能系のどちらが良いかしら」


「あれだけ生き残るって言ってたのに?」


「いきなりドラゴンの巣に突き落とす訳じゃないだろう。このステータスなら雑魚は一掃できる」


「わかったわ、それじゃあアイテムボックスとかどうかしら。異世界の必需品でしょ」


「確かにな。ん?待ってくれ」


「どうしたの」


「俺がこれから生活する世界にはチーム編成なんてのはあるのか?魔物なんている世界だ冒険者ギルドだってあるだろう、ならチーム編成があっても不思議じゃないんだが」


「そうね確かに6人まででチームを組めるわ。そして経験値も共有されるわ」


 やはりそうか


「ならユニークスキルはどうだ?例えば獲得経験値20倍はどうなる」


「それはあなただけにしか適用されないわね。必要経験値20分の1も同じよ」


 そうか、だがそれでは困る。俺はずっと1人でやってきくつもりはない。それこそ女神の加護を受けた以上は能力は活かすつもりだ。なら今後作るチームメンバーにはある程度強くなって貰いたい。


「それならユニークスキルをチームに反映させるスキルが欲しい」


「共有化スキルね。わかったわ、でもこれはチームでは無くて選択した者になるけどいいかしら」


「ええそうよ。勿論それで能力が落ちる事は無いわ」


「なら頼む」


 これで安定して仲間を育成出来るだろう。俺の1人では対処出来ない事態があるかも知れないからな。


「わかったわ。それじゃあ付けるわね」


 確認、良し付いたな。効果も問題ない。


「それじゃあアイテムボックスも付けてくれ」


「ええ、わかったわ・・・凄いわね、本当に。まだ余裕があるみたい」


 良し、アイテムボックスもスキル欄にあるな


 後はそうだな、知らない場所で魔物だって出るんだ。マップは必須だろう。そして鑑定スキルか。


「どうだ、出来るか」


「勿論よ、任せなさい♪」


 良しマップと鑑定もあるな。これだけあれば充分か


「どうだ、まだ余裕はあるか」


「そうね、後1つは詰め込めるわね」


 そうか、まだスキルを付けれるのか。必須と言えるスキルは大方付けただろうし後は何があれば便利になるか。


「何かあるか」


「そうね、空間術師でも高レベルになれば手に入るんだけど空間転移なんてどうかしら。あなたのステータスがどれ程上がるか判らないけどかなりのM Pを消費するもの、初めからユニークスキルにしておけば回数制限無しで使えて便利だと思うわ」


 空間転移、所謂瞬間移動ってやつか。まさか自分がそんなスキルを手に入れられるなんてな。これがあれば車も電車も必要ないな。あの頃持ってればな。


「最高だ、ありがとうツゥアハート。それにしてくれ」


「っ! ええ任せてっ♫」


 ツゥアハートは機嫌良くスキルを授けてくれた。


 これで準備が整ったか。これで異世界生活が始まるのか。死にたくないし気を引き締めていかないとな。


「感謝するツゥアハート。これなら異世界でもやっていけそうだ」


「ううん、こっちこそありがとね。それで、その。ちょっといいかしら」


 うん? 女神の様子がおかしいんだが。


「おかしくないわ。でもおかしいんならそれはあなたがしたのよ」


「何を言ってるんだ? そして何故近付いて来る」


「だってあなた、私に加護を使ったでしょう」


「っ!」


「普通なら私には効かない筈なのよ。だって私の加護だもの。でもどうやらあなたは本当に規格外のようだわ。私をこんな気持ちにさせるなんて」


 確かにどうなんだと思って発動してみたが流石に効くとは思わないだろう。これは事故に過ぎない。故に仕方ない事なのだ。


「そうよ、仕方ないの。それに私、愛の女神なのに初めてなの」


 恥ずかしそうに頬を染めて言う女神


「だって仕方ないじゃない。生まれた時から女神として役割を与えられてここに居たんだもの。だからリョウ、優しくしてね」


 うむ、これは仕方ないのだ。


「ああ、おいでツゥアハート」


「はいっ!」






 こうして俺は異世界に旅立った。


 いずれまた出会う事になるツゥアハートに暫しの別れを告げ異世界へ。


 そしてその中で俺は思ったのだ。





 こいつやっぱり魔性じゃねぇか!




少しずつ更新していきたいと思います


よろしくお願します

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