引退
引退・・・・この言葉を聞くと年寄り感がある。
しかし、暴走族の卒業は「引退」と言う。
当時のヤンキーは良く「18だからバイクは卒業だよ・・」と言いバイクから降りるのだが、前世ではそう言うセリフを言ってた人たちが「旧車会」と言う形で復活してたりする。
俺は結構ずっと乗ってた方なので違うんだけどね・・・
単車で北海道へ行ったり、九州へ行ったり、沖縄でレンタルバイクを借りで沖縄一周したり・・・・
そうすると宿が取れない事もあってキャンプ道具を持ち歩き・・・走れるところまで行って野宿みたいな感じになってた。
ただバイクを走らせる事が好きなんだよね。
ある意味生粋の「バイク乗り」なんだろう。
少なくとも10代の頃の俺が前生の50代の俺を見て失望はしないバイクの乗り方はして来たつもりだ。そして生き方も…
だから現生の俺の引退も「バイクから(降りる)引退」ではない。降りてたまるかw
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ROSAの12期も終わりを迎える。
それなりにもうROSAと言うチームは13期の幹部連中に大体引き継がれており、実質的には集会絡みは13期が仕切っている。
なので、今日の瑠羅亜連合のパーティーで区切りとなる。
・・・・・で、またまた厨房担当な訳です。
「はい、唐揚げあがったよー、並べてー、」
「揚げ物関係は川エビとポテト、オニオンで終わり、刺身は頼んでたのが来てるから各テーブルに並べてね」
暴走族どころか調理師だ・・・
「おー、石沢わりーな、」
「あー、いさ君まあ最後だしなw」
いさ君はちゃーんと声を掛けてねぎらってくれる。
「焼きそば焼くよー、あえ物用のパスタ茹でといて?」
「これで一旦終わり、乾き物は準備だけでOKな」
引退を同時にする訳ではないのだが「ファニーフェイス」と「鳳」の幹部連中も15人づつ位来ていてROSAと合わせると60人近い人数がパーティーに来ている。
バイトも時期的にもう終わりなのでバイトの子は皆総動員で準備をしている。
ファニーの方が遠いから来れないが、鳳からは女子も手伝いに来ており、ファニーの男の事仲良くなってたりしている。
ファニーは結構雑誌に載る事も多いので見た事ある顔の奴もいるのだ。
「おっし、んじゃ始めるべ!。今日は瑠羅亜連合のパーティーに集まってくれてありがとよ!」
「俺らROSA12期はこれで引退になるけど、13期は俺らに負けねーで頑張ってくれよな?」
「まあ幹部会でもう色々話したから言う事ねーけどよ、取り敢えず乾杯すっぞ!」
いさ君が演説・・じゃないw挨拶を始めた。
「んじゃ乾杯!」
「かんぱーい!!」
っと飲み会が始まった。
「おー!お疲れwまあ飲めよ?」と氷入れのアイスペールになみなみと注がれたビールが回って来た。
「いさ君・・・」
「大丈夫だ、気合いだよw」
・・勘弁してくれw
「おっし!陽光支部石沢!いきまっす!!」・・・俺は一気飲みした
「おおおおおおお!!!!気合入ってるなー!!」
「おー、さすが石沢だw」
・・・こんな事をやると…他にもいさ君は飲ませる訳で・・・
「おー!並木、おめえ頭なんだからいけるよな?な?w」
「おっす!」
「ROSA13期総長、並木 智!行きます!」・・・・・・・
「おっし、次!トシ!」
「おっす!」・・・・・
次期幹部がいさ君から杯・・・アイスペールにビールを注がれ渡される。
・・・あー、なんか暴走族のYOUTUBEで見た事あるなー・・・そんな事を思い出した。
「むっちゃん、大丈夫?」
「あー、大丈夫よ、」
晶子もお手伝いで来ている。
ただ、お手伝いの女子が結構いる事から場は「硬派」なイメージではない。
パーティーだけあって女子もそれなりにはいるのだ。
A県の瑠羅亜連合はチーム同士が仲が良い為に酒の席でも諍いは起きない。
まあいさ君の時期の頭が3人とも統率力があった事もある。
3チーム各幹部同士和気あいあいと話をしている。
そして、ファニーフェイスは名前と違い硬派なチームなだけに女っ気がない。それだけに女子が気になる様子。
・・・俺の晶子はあっちにはやれないな・・・
「晶子。晶子は俺の隣にいてな?」
「うん・・」
「おーーーー!ここなんか変な事が始まりそうじゃねえ?」
「んだよおめーら相変わらずあっちーなw」
なんか注目を浴びてるぞ?これ、
「晶子・・・こっち見て」
「ん・・・」
俺は皆が見てる前で晶子に熱ぅーーーいキスをする。右手はピース。左手は晶子の首に手を回している。
「どうよ!羨ましいか?羨ましいべw」
「おおおおおwヒューヒュー!!」「ちくしょー!死ねw」「彼女可愛くっていいよなー、どこで捕まえたよ?」
「俺がお願いしてなんとか付き合ってもらえたんだよーー(涙」
と嘘を付き晶子の胸に顔を埋める。
「うわw情けなw」「解散解散w」人が引いていった・・・・
「ふぅ・・・酔っ払いは嫌だな・・」
「むっちゃんのキス酒臭かったよ?w」
「うわ、ごめん・・」
だが、俺らに触発されたのかカップルは結構くっ付いてる気がするw
いさ君が言った・・・
「おっし、ここで彼氏彼女いねー奴らは総長ゲームだ!」
「総長ゲームってなんすか?」
いさ君は総長ゲームを見て覚えており皆に説明している。ただ、いさ君は羽目を外すのが好きだから多分えぐい事になるだろう。
ついでに言えば3チームの頭が揃ってるんだからw
俺と晶子はちょっとばっくれて車へ行った。まあ後で戻らなければいけないが・・・・
「ふぅ・・・・疲れたw」
「むっちゃんお疲れ様、でもこれでむっちゃんのROSA活動も終わりだね、」
「うん。まー寂しさはあるな。」
「晶子はさ、多分中学の頃は俺の事はバイク乗ってて先輩だから良かったとかって面があったと思うんだよ。」
「うん、」
「これからはどんどんまた変わってくと思うけど晶子はそんな俺でいいの?」
付き合った頃に晶子にはそんな不安を抱いていた。だからあまり不良の世界にのめり込みすぎない様にしてたんだけどね・・・晶子の為に。
「最初は・・そう言うのへの憧れみたいのもあったかもね・・・でもね?」
晶子が俺の身体を抱きしめる。
「今はむっちゃんの全部が好きなの。全部ね?だから心配しないでいいよ?」
「・・・・・・そか・・・・・・」
うわ、泣きそう・・・でも我慢するけど・・・・
「俺も本当に好きだよ?」
「うん、知ってるw」
いつもの晶子だった。
遠くで「総長ゲーム」で盛り上がってる声が聞こえる・・・・・
俺らはその音に紛れて聞こえる波の音を聞きながらフロントガラスから見える星を眺めていた・・・・
そしてその夜俺は12期ROSA陽光支部から正式に引退した。
・・・・まあたまに集会呼ばれるんだけどねw




