「総長」ゲーム
只今カラオケボックスで絶賛合コン中である。
「獲物を狙う女子」VS[獲物を狙う男子」
・・・って言うか肉食獣同士のつがいを求める戦いなのか?これ、
こっちにも「和さーん、彼女いるのにこんな事やっていーの?」とか
「彼女と別れたんだったらあたしとかどうですかぁ?」・・とか上目遣いな感じの女性が来てまして・・・
いやいや貴方方がうちの晶子さんに「やらかし」てるから仕方なくこういうイベントやってるんでしょーよ!!
恐るべき肉食度だ・・・・
霜月でさえ俺に小声で「おい・・これ凄えぐいぐい来んだけどよ・・・笑えるぞw」
「いやいや、霜月さん、まだ序の口ですよ。もしここでお酒を投入したらどうなると思いますか?とても面白い事になる気がしませんか?」
「それは鬼畜な・・・・いや良い考えですね、石沢さん、」
どうも霜月さんもそう言うのがお好きらしい・・・・きっと娯楽に飢えてるのであろう。
「お待たせしました・・・」
ビールの登場です。
「あ、俺の・・・」っと手に取ってグイッ・・と飲む。
「くぅ・・・美味い。」
思わず声が出る。
「ほう・・・なかなかいける口ですね?石沢さん・・・」
と霜月さんもジョッキを取り・・・・
「おっし乾杯w」「おー!かんぱーいw」・・2人で乾杯をするw
「あー!いけないんだー!」っと周囲から声が上がる・・
「うるせえwおめーらは飲むなよ?帰る時面倒になっからよ・・・あ、女子は絶対やめといてねっ♪」
「分かりました!かんぱーいw・・・」
後輩たちは空気を読んで飲むのですよ。
一応俺は止めましたよ?っと言い訳を作っとく・・・・「安全アピール」の為に・・・
でも皆飲んでたらそりゃー他の子たちもノリで飲む子が出て来る訳だ
「のみまーっすw」・・・・・ほらねw
そして1人飲めばまた1人ってなって行く物なんですよ。
この時代の子はJKブランドがない時代。いわゆる「大人になりたい」女性なのですから、
そうなればカラオケも会話も何もアルコールパワーでどんどん盛り上がって行く。
そして飲まない少数の奴らは飲まない奴らでくっ付いて話すだろう・・それもまた相性だし、「酒は飲まない方がいいよね」とか言えば話のとっかかりにもなるしね・・・
・・・・って全員飲んでますやん、流石ヤンキー軍団w
俺は飲んじゃ駄目だよって言ったよね?言ったよね?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
皆酒が入ったお陰でなかなか乱れている・・・・・そしてカラオケにも慣れて来たのかどんどん盛り上がって来ている。
ついでに言えばカラオケボックス独特の暗めな部屋の照明のせいでなんか怪しいムードも漂う。
俺や霜月君にくっ付いてくる2-G女子達。胸は当たるし、胸元からブラは見えるしスカートの子ははだけて中身がちらりと見えるし・・・・
霜月君なんか抱きつかれてますね・・・なんかとても爽やかな笑顔wです。
うーん・・・ここはキャバクラか何かかよ・・・と、
「どうですか?霜月さん、」
「いやいや、これは良いイベントに私をお誘い下さいましたね。石沢さん、」
俺らの友好度も爆上がりだ。
ここでもう一発盛り上げる事にした。
「はい、皆さん注目!!盛り上がって来た所でここで”ゲーム”をします♪」
「”総長ゲーム”と言いまして皆さんにくじを引いてもらいます。くじには1から14までの数字と総長って書いた紙があります。」
「総長の言う事は絶対です。そして総長を引いた人は番号で〇番の人と〇番の人に抱き着く」と言ったらそれをしなければいけません」
「注意点は性的すぎる所の許容範囲です。ヤバ目はやめてくださいねー、ヤバ目は、」
はい、王様ゲーム来ましたw
「「「「はーい」」」」・・・皆酒が入ってるからノリが良い。
「総長だーれだ?」総長はROSAの1年。「〇番が〇番に膝枕する。」・・・お!初回の総長はしょっぱなから良い所を狙った。
・・・はい残念!!霜月君がROSA2年男子を膝枕する羽目になりました・・・・
あ、さっきまで爽やかな笑顔だった霜月君が総長を凄い目で睨んでいます。
「・・・・おめー、ふざけんなよ・・・」
低い声で霜月君が言いました。
「すいません、すいません・・・」
総長は酔いも冷めそうな勢いだ。
そして膝枕している2年はガクブル・・・w
しかし、そんなボーイズラブ案件に女子は大盛り上がりだ。
「総長だーれだ?」
今度は総長は1-Gの女の子。
「えっと、〇番と〇番がポッキーを右と左から食べる」
・・・・おっと残念wこれも"2-Gのヤンキー女子と1-G女子と言う最悪なパターンとなり1-G女子がびびりながらポッキーを食べていてとてもシュールw
2年は1年を睨みながら食べて1年は目線をそらして食べてたけどキスは回避してたた。
「総長だーれだ?」
今度は陽介w
「おめえ晴れて総長だなwいさ君に次期総長推薦しとくからよw」
「勘弁してください・・・・・〇番がパンツを見せる。」
「お!やるねえw」
一部女子から批判が出た。
「女子だったらチラッとでいいからねー」
「男は全部出してもいいぞw」と言った。
おっと当りだ。お酒の入っている2-Gの一番派手系の女子に当たった。
良かったねー、陽介君。2-G女子のパンチラ見れてw
男性陣は「おおおおお!!!!!!」と今日1番の大盛り上がり
ノリの良い2-G女子もサービスで色っぽいポーズを付けてエロチックにチラ見させます。
「ヒューヒュー」口笛や「ぎゃーっはっは、もうやだーw」と黄色い声が飛ぶ。
「どうですか?霜月さん、」
「いやあ、石沢さんをうちのチームに欲しい位ですよ、」
「いやいやご謙遜を・・」
俺たちの友好度はまさにレッドゾーンに突入している。
「総長だーれだ?」今度は2-Hのヤンキーっ子だ。
「〇番が上半身脱ぐ。」
「霜月さん、えぐいの来ましたよ?
」「ほほう、これは見ものですね?」
もう友好度が行き過ぎて俺らのエンジンは焼き付き寸前だ。
俺は「はいはい、女子だったら”ブラチラ”だけでいいからねー、で〇番は?」
「・・・俺です・・・」
信二君が当たり、信二君は恥ずかしげもなく上半身を脱ぐ・・・
女子は「「「キャー!!!」」」と盛り上がり、男子は「信二おめー期待度返せ!!ふざけんなよ!!!」とお怒りだ。
酒もどんどん入り、総長ゲームも続いて行く。
唯一良かったのはまだ、”王様ゲーム”がどんな物かを知らなかった事であろう。
流石に過度にエスカレートされるのはちょいっとまずいからねえ・・
「総長だーれだ?」
総長はさっきのパンチラの2Gヤンキー姉ちゃんズの相方だった。
。「〇番の人が〇番の人にキスする!」
とうとう出てきた・・・このレベルが・・・そして、キスされる方が・・・俺であった・・・
「やだ・・・・霜月さん・・・・俺キスされちゃうらしい・・・・」
俺も酒入ってるからかノリノリでなんか嬉しい気がする・・・・
「で?相手は?」
相手は・・「やったー!!!」
・・よりによって1-H!!!晶子のクラスの子じゃんよーーー!!
彼女は大歓喜!
そして俺のテンションだだ下がりだ・・・流石に晶子のクラスは・・・
「ちっと・・待って・・・・・」
「キース!」「キース!」
非情にも盛り上がりは最高潮を迎えた様である・・・・・
霜月君が言う。「石沢、総長の命令は絶対だ!・・・・・諦めろ・・・・・俺も膝枕したんだから・・・」
晶子のクラスの子(肩くらいの緩めのソバージュがちょっと可愛い)の唇が「んーーっ♪」と俺の唇に近づいて来る・・・・
その唇がちょこっと触れた所で・・・・・・・
「ばったーーーーーーーん!!!!!」
いきなりパーティールームのドアが空いた・・・・・
そしてそこには仁王立ちした晶子の姿が・・・・・
一体どこでバレたのだろうか?
・・てかヤンキーに連絡回した時点でバレるに決まってますわな・・・・
「むっちゃん・・・・・・・・これは・・何?」
「・・・・」
「何キスしてるの?」
「・・・」
今まで見た事無い晶子がいた。超こええ・・・
そしてこの状況は何も言えねえ・・・・
晶子は逆側を向きキスした子を睨む。
「・・・・で、何でおめえ私の和にキスしてんだ?あ?!」
キスした子思いっきりに蹴りが飛んだ。
倒れる同じクラスの彼女・・・
晶子さん、黒のパンツ見えてるって・・・・・
・・・・・シーンとなる会場・・・・・・
「むっちゃん・・・・・浮気しないっていったよね?」
「・・・・ハイ・・してないです・・」
「この状況で?」
「はあ?あんた何乱入してんのよ?」さっきの派手目な2-G女子が怒ります。
「あ?手前に用はねえんだよ!!」めっっちゃ睨みつけてる。
その迫力に思わず2-G女子が黙る・・・・
「むっちゃんと・・・・あと信二・・・・ちょっと来て?」
「「・・・ハイ・・・」」
「すまん・・・ちょっと行ってくる・・・」
一気に酔いが冷めましたわ・・・・・
・・・・ちょっと空いてた部屋に勝手に入る。
それまで怒りで黙ってた晶子が泣き出した・・・・
「むっちゃん・・・・・なんで私に内緒でこんな事するの?それになにキスしてるの?裏切りじゃん・・・・・・」
俺は何も言えなかった。晶子は大泣きしている。
「信二も何やってるの?私とむっちゃん付き合ってるの知ってるでしょ?」
「・・・・・悪い」
「悪いじゃすまないよ!!」
やべえ、これ収拾付かない奴だわ・・・・
・・と思ってたら霜月君が来た。
「晶子ちゃん、ちょっと良い?」
「・・・・・なんですか?」晶子は霜月君も睨む。
「んとな、これさ、最近石沢が晶子ちゃんが元気ないのを心配しててさ、」
「調べたら理由が多分今来てる子たちの悪口が原因と思ってさ、それでその子らをROSAや俺とくっ付ければ晶子ちゃんの悪口もなくなるから・・・」
「その為に石沢がやったんだよ。」
「それでも・・・キスは・・・おかしくないですか?」
「あー、あれは止めなかった俺も悪いわ、謝るよ。」
「でも、石沢の気持ちも分かってもらえれば助かる・・かな。」
・・・うう・・・・霜月君・・・心の友よ・・・・・
「まあ石沢、今日はお前はこれで一緒に帰れよ。」
「晶子・・・ごめんな?」
「あと霜月君・・悪かったな、気を使ってもらって。信二、陽介呼んで?」
「おお、こっちは何とか収めて終わりにしとくよ。」
信二「はい」
陽介が来た。
「陽介、これで支払い頼むわ、あと、飲み物頼んでちょっと酔い冷まさしてから解散して?」
っと金の入った封筒を渡す。
「レシートは寄こせよ?」と言って。
1回パーティールームに戻り、
「ごめん、俺戻るわ、霜月君、陽介、皆、悪いな、あとこんな終わりでごめんな・・・」
と、晶子の所へ戻って一緒に帰る事にした。
晶子はずっと無言だ・・・・・
俺は晶子のちょっと斜め後ろを歩きます。
何分無言で歩いただろう?もう俺的には30分以上経ってる様に思える位長い数分だった。
「・・・・・むっちゃん・・・・」
「うん」
「私の事が心配でしてくれたのはすごく嬉しいよ。でもそれが結果私が悲しくなったら意味ないんだからね?」
・・っと俺の胸に来てわんわん泣かれた。
ハンカチ代わりの俺のインナーの黒いシャツが濡れるが分かる位泣いてた・・・・・
「ごめん・・・・悪かった。」
まだ泣き止まない・・・・すっごい罪悪感・・・・
「・・・・・もういいや・・・」
「え?」
この言葉で嫌な予感になる。何故なら千恵の時と似ていたから・・・
「こっちも心配かけたのもあるしむっちゃんに心配掛けない様にする。それともっとむっちゃんに好きになってもらってこんな事ならないようにするから、」
・・・・千恵の時と違い別れ話じゃなかった。
「・・・・ごめんな・・・」
俺は晶子の後を付けるかの様に斜め後ろのまま一緒に帰った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なお、残されたグループは・・・・・・
「晶子・・・超こええね・・・・」
「うん、あの子怒らすのはやばいわ・・・」
「てか和さん尻に敷かれてるっぽいねw」
「うん、ちょっとイメージ違う」
色々話がでてたっぽい。特に1Hのキスした子はかなりビビってた様子。
「ちっといいか?」
霜月君が皆に言う。
「俺がここで言っちゃうのも石沢には悪いけど、この合コン全部晶子ちゃんの為にあいつが企画したイベントなんだよ。」
霜月が続ける。
「詳しく言えばここの彼女らが嫌な思いするから全部言わないけど石沢は晶子ちゃんの為に自分の後輩と君らを仲良くさせたいと思って企画したんだよ。」
「あいつ意外と揉め事嫌いみたいだからよ。だから石沢と晶子ちゃんを落とすのはやめて欲しい・・・かな。」
「霜月さん、すいません。本当はそれ言うの俺の役目なのに・・」
陽介が霜月に謝る。
「俺が言った方が良いべ、俺が好印象になるしな(笑」
霜月が冗談ぽくも格好良く笑う。
後日、陽介が「あれで霜月ファン増えた気がしますよ?」と
イベント自体は成功でそのの結果合コン参加者内で何組かカップルが出来た。そして参加した男女たちも前より仲良くなった様で結果はオーライであった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後日・・・
2-Gヤンキー「晶子ー!おめえ彼氏とあんまいちゃついてんなよw」
「だってむっちゃんが離してくれないんですよw」
・・・あれから晶子に振られるのが怖くて俺は晶子に引っ付いていた・・・
「いいなーラブラブで、おめー彼氏よこせよ」
「嫌です♪」
「んじゃ霜月先輩に良い様に言っといてなw」
「霜月先輩にならいいですよw」
合コンのお陰で2Gの子の派手目な1人も陽介が付き合う様になった。その為にそこのグループから晶子への敵対度も薄れ・・(怒った時の迫力もあると思う・・)結局晶子は姉ちゃんズに可愛がられるようになった。
その為に連鎖反応で同級の子も仲良くしといた方が良いって計算が働き、一気に環境が変わって行った。
「むっちゃん?もうあんな事は駄目だからねー・・・・」
「お、おお。」
「代わりに今度むっちゃんの好きな制服で色々いっぱーいしてあげるからもっと好きになるんだよ?」
「おー、期待してるよ。あと誕生日は期待してていいよ。」
合コンの話を聞いたであろう見知らぬ後輩が声を掛けて来た。
「和せんぱーい!先輩主催で合コンしたって話なんですけど、次いつやるんですか?」
晶子に”すっごく”睨まれる・・・・・
「いや・・・やらねーよ・・・もう。」
「でも本当は”キス出来てラッキー”とか思ったんでしょ?」
「いや、他の子とする位なら晶子としたいわ。だから書き換えしてくれ!」
「うーん、、都合よいなあ・・・・でも結局はむっちゃんが色々解決してくれたから・・・仕方ないかあ、」
晶子が俺に軽いキスをする。
そんなキスをする2人の制服はもう夏服。
淡い恋の様なイメージの春も過ぎ、熱い愛の様な夏が始まろうとしているのであった。




