GW前の学校。
3年に上がって早1か月が経とうとしている。
18歳を迎えた奴もちらほらいて学校は「進学、就職」・・・そんな話は全然出ず、「車の免許」の話を良く聞く。
和樹「なあ、むっちゃんは車何買う?」
「ソアラが安くなって来てるけど2.8Lじゃ税金がなあ・・・和樹は?」
「クラウンだな、」
「あー、ジョグも乗ってるしな、」
・・ジョグはE組の園芸科にいる和樹の同じ地元の仲間だ。
こいつと和樹の親友の良一で良くつるんでいる。なお、ジョグは愛車が「ジョグ」だからあだ名がそうなった。
例の石井と花輪は同じ「殺戮エリア」のつるみなのだが、和樹の地域の殺戮は同級でチームを継ぐ者がいなく1個下が頭をしている。
暴走族が流行してはいたが、陽光と同じでそういう「重さ」を嫌う世代ではあった。
「殺戮エリア」の同級とかとはF組に良く出入りしていること、例の集会で「俺がROSAの幹部っぽい」って事で仲良くはなっている。石井と花輪は除くが・・・
「俺は他分スカイラインのRSだ。」
「また人気ない車を・・w」
洋「お?むっちゃんはRS買うの?久々の日産のDOHCのスカイラインとはやるなあ、」
「を!洋は流石に分かってるねー、」
「でも、車なら家に30のZあるぞ?安いけど買うか?」
洋は車屋さんの息子で家の敷地が広い為に車の運転が上手い。
そしてお父さんはそれなりに腕が良い為お客が多く下取りで良い車が入ったりする。
「いくらよ?」
「車検付きで20だよ。ただ2/2な。」
「おお!それいいな。今度見に行く」
「縦デュアル入ってるぞ!」(マフラーの排気が縦2本出し)
・・・・前世では”悪魔のZ”と言われたS30型フェアレディーZの4人乗りバージョンが2/2”ツーバイツー”と言い、2シーターと比べ中古価格が格段に安かった。
「先輩にリアスポとGノースとオバフェン探してもらえば完璧だな。」
「足回り何かいれれば?カヤバ辺りで田辺のダウンか」
「すっと、50位でなんとかなっか、」
もう当時はZは少なくなっていてのS30型の次の型である130Zと言うTバー・・頭が空くアメリカで流行ったZの世代になっている。
現行はZ31型と言いかなり格好いい・・が現生の流行がクラウン等4ドアHTであるために悲しいかな日の目を浴びないのだ。
「で、燃費は?」
「リッター5いかねえべw」
「そりゃ無理だwでも見たいから行く。」
「んじゃ連絡して?」
・・・こんな話が結構出る。他にB組にも車屋さんの息子がおりネットが無い現生でも車に関してはなかなか良い環境だ。
令和ならZも500万でも買えない車になっていた。ちなみに令和の時代に1000万近くする「ハコスカ」スカイラインもこの頃では30万位で買えた。
シャコタンブギと言う漫画でミチアキ君が貧乏になりケンメリを乗ってるのがあるけど、ケンメリも10万位で買えた時代だったから漫画に書かれた訳で・・・
まさか「令和の前世」で500万超えになるとは夢にも思わない・・・そんな時代でだったんだよな・・・・
洋が戻り、和樹が言った。
「そいえばむっちゃん、泉美高集会はどうなった?」
「あ、地元の奴から回って来るっしょ?」
「むっちゃんが詳しいって聞いてよ、」
「和樹出るの?」
「出る。」
「んだ、ばれるならいいけど俺演説んとき立ってる側だわ・・・」
「てかROSAの集会出た事あるから知ってるぞw」
「んだ、通常の出たのかよw」
「2月の集会、バレンタイン集会だよ」
「あー・・2月なら前に立ってるな、」
「結構泉美高から出てる。あれで演説で前に立ってりゃばれるだろ」
「そりゃ隠す意味ないな、」
「んじゃ・・5月2日の土曜日・・てか日曜なんだけどな、1:00に泉美工業団地集合。うちらROSAは俺が陽光で集めてそこから連れてくる感じ。支部頭のトシも来る。」
「ふーん、殺戮もそんな感じなのかねえ、」
「流石に幹部会でうちらと一緒てのもバツが悪いからあっちとは別で話してるんじゃない?宮村君一時期泉美高だったしね。仲間らと直で工業行ってもいいんじゃない?」
「だなあ、工業まで繁華街通らないし20分掛からないしな、」
実際3学年だけで10台は最低いたりするから全学年で概算30台、他含めて100人程度。
ちなみにバイク持ちはそれをダシに女の子に声を掛けられる。
学生集会はバイク持ちには実に素敵な集会だったりするのだ。
声掛けと言えば・・・前世で武藤のライブがあり、ギャラリーを呼ぶ駄目に俺が白羽の矢が立ち、1年の女子クラスに「チケットと言う名の無料チラシ」を配りに行った事がある。
不良の先輩が来た事により話をしたら女子ズが集まり。バンドのライブの説明をして渡した。
その後、ライブにバイクで行ったら「先輩ーバイク乗せて下さーい!」と言われたのですよ。
ケツに彼女乗せてて・・・・・彼女の見てる前で・・・・
いやあ、女の子って強いよね・・・
後輩の女の子は先輩にあこがれを持ってるのだが、それでも仲良くなるには「きっかけ」が必要で俺の前世の場合は「チケットもどきを配りに行く」って掴みがあったのでその1年女子からの声掛けがあった訳だ。。
ただ、いきなり1年の教室に用事もなく集会の誘いしに行ってもそりゃー「行きます!」なんて来ない。
っと、言う事で「むっちゃん、晶子ちゃんに頼んで”ケツ乗ってくれる子”紹介して?」っとお願いをかなりされている。これであれば晶子と俺の「保障」が付く訳だ。
そしてその話が良く来る。
「和樹は女連れてくるの?」
「泉美の1年。地元の女だけどな、連れてって言われた」
「おめーやっちゃってるべw」
「まあな、そんなもんだべ」
「ラブホで消えるなよなー、」
「ふふ、」
こんな他愛のない話ばかりでもやはり面白い物だ。
・・・・3年になって変わった事と言えば生徒へのケアが「進学組」と「就職組」に分かれる程度だか、進学や就職という言葉から将来と言う物がどんどん自分たちに近づいてくるのが分かる。
当時は大学への進学率もそれほどではない為、大学は「特別な物」であり、逆にこんな学校でも東証1部上場の大企業から求人が来ていた。
時が経ち令和の時代・・・・
その時代を経験している子供がいる親は大学卒を無駄に特別視している、その為か進学率があがり普通に大卒だらけの世の中になった。
でも、社会のシステムが高次産業が発達していってはいたけど大卒を全員吸収するほどホワイトカラーの求人があった訳ではない。
俺と同時期の親は子に言う「大学まで出したんだから良い所へ就職しなさい!」
いやあ・・・無理でしょうw
それに結局は高卒程度であった人間が大学の数が増えたお陰で大学へエスカレート的に行ってるだけなのだから・・・
そのせいでブルーカラーの人手不足が起きて(18で就職する子がかなり減るからね…。少子化なのに…)外国人が日本に来て・・・
令和の時代に至る。
そんなんだったら当時みたいに高卒でも良かったんじゃね?トヨタとか大手企業も求人来てたんだから、
それにヤンキーが多いこの時代なんか外人なんてほとんどいないのにねえ・・・・・
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和樹「むっちゃん、どうした?難しい顔して・・・・晶子ちゃん妊娠でもしたのか?」
「おめえ、15歳孕ませるって・・・どんなドラマだよw」
「いや、むっちゃん”ゴムしなそう”だからw」
「避妊はしてるぞ!」
・・ゴム毎回ではないのは否定しないが・・・・
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放課後、
「晶子、お前将来って考えてる?」
「むっちゃんのお嫁さん♪」
「そのつもりだけどそれはなしな、」
「エー?でもお嫁さんにしてくれるの?」
「したいし・・・現実別れる気はないけど将来なんてわからないべ?」
「それはねー・・・・また難しい話を・・・どしたの?」
「あー、就職とか将来とか、どうすっかな?って話。3年だしな・・・」
「今をしっかりと生きてりゃその先に何かがあるんじゃないの?だからあたしはとりあえずむっちゃんと一緒に居る。」
「ま、そだな。そうすると取り敢えずラブホとカラオケと集会か?w」
「良い”その先”にならなそうな語句だね(笑」
周りの山々の緑は黄緑からどんどん青に変わって行き。暖かい風がなんとなく夏が近づいていることを伝える。
「そう言えばむっちゃん、ほら、スカートちょっと折った」
「うん、似合ってて可愛いよ。」
「東京で流行って来てるって本当なんだね。」
「あっちの制服のスカートは可愛いの多いから余計にな、」
晶子と外を見ながらそんな話をした、
人気のない放課後の学校の日の当たる暖かいベランダで・・・・・




