入学式と女&先輩争奪戦
「むっちゃーん、制服着てみた。」
「おお、制服似合うな、」
「これから先、今度はスカート丈が短いのが流行るから膝上試そうぜ?」
「え?本当に?」
「うん、スカートのウエスト部分折って短くする。東京の方がそんなのみたいよ?」
・・・ああ、なんか今れいわっぽい格好になって来た・・・
「今まで出してなかった足を出すってなかなか恥ずかしいね・・・」
「んでも似合うよ。」
そんなこんなで明日は入学式。俺もとうとう学生生活も最後の年になる。
「そう言えば武藤とかあっちの仲間紹介してねーな、今から行ってみっか、知り合いが少しでも居れば楽だしな。」
「始めてじゃん?友達紹介してくれるの。」
「焼きもち焼きなんだよ、俺は!」
「ふーん♪」
溝口家からわずか10分。バイクで5分。武藤家に到着する。
「むーとーうくん、遊ぼ!」
「んだむっちゃんかよ・・・・って女連れ?誰?」
「今年から泉美入る若葉2中の後輩で晶子、彼女なんだよ。」
「武藤さん、始めまして。むっちゃんの彼女の晶子です。宜しくお願いします。」
「むっちゃん彼女いたのかよ?」
「秋雄ちゃんの家で知り合ってな、」
「ROSAでも公認でっす♪」
「あ、トシの補佐ってあれ本当なのかよ。」
「頭のいさ君に言われちゃったからな、んでいさ君の所連れてってるから、」
「あー、笹川にかー、」
清「お、むっちゃん、彼女かぁー。もてんなー、」
「清、二中卒だから後輩だよ。」
「まじかー、じゃあ秋雄の妹の友達か?」
「そうです。宜しくお願いします。」
他のバンド面子も数人いた。
「んじゃ、うちらの後輩だ、八丈と浩二と満男。よろしく。」
「むっちゃんの彼女の晶子です。よろしく。」
「んだ、むっちゃんずりーなw彼女可愛くてw」
「おっし、晶子これで知り合い増えて少しは学校で気が楽になるだろ、」
「晶子ちゃん、学校で友達増えたら誰か紹介して?他の学校の子でも良いから、」
八丈君と満男以外は彼女いないらしい・・・・
「入学式まだだからそれは後でだな、な、晶子?」
「うん、」
「んじゃ戻るよ。新歓の練習だべ、清は違うだろけど、」
「んじゃ、またな。俺ら秋雄ちゃん家にいるから、」
「寄れたら寄る」と清。
晶子とバイクで溝口家に戻る。
「秋雄ちゃん、武藤んとこ行って来た。後で清も顔出すかもだってさ、」
「ほむ、そう言えばむっちゃん、俺も景子と付き合う事になった。」
俺、晶子「あらま!!」
色々な所へと春は到来してる様だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、入学式。
泉美高校の制服を着た、まだ中学生っぽさが抜けないビジュアルのの新入生が泉美高校の正門をくぐっていく。
小さな不安と大きな希望を胸に新入生は入学するが、在校生は大きな欲望を胸にその新入生たちを眺める。
何故なら泉水高の男女比は三年男200人に対し女子119人。二年が男180に対し女子140人。
男女数比較では男が圧倒的に多い・・・・
これは楽しい高校生活を迎える為にはなんとかしなければいけないハードルなのだ。
前世では俺は若女に逃げたのだが、これはそう言った環境であるからであった。
そんな感じなので彼女のいない泉美高男子の新入生の女子150人を見る目て言うのは”子羊を狙う狼”の様になるのは仕方ないのだ、
「あそこにいい女がいる」「いや、あっちの方が可愛い」とかまあ始まっちゃう。
それに付き合う前の晶子が俺を見ていた時と同じシチュエーションで「先輩オーラ」って言う武器も持ってるから余計に血眼になる。
それは2年も同じ。2年の方が教室が近いし、教室が近ければ縁も多くなる。
一年違いで中学の後輩がいたりすれば2年違いの先輩よりは仲が良い訳でその辺は3年よりも有利であろう。
先輩後輩はあるが流石に恋愛はちょっと違う。
「お付き合い」をされちゃったら手を出すのは流石に先輩と言えどもかなーり非難を受ける。
そう言うルールっぽいのは存在してたねえ、少なくとも学校内は。
俺と晶子じゃないけど、先輩後輩ってのはまあその辺は有利に働くって訳。
そう言う意味で俺は勝者だったw
1年生が集団で移動の時に俺は晶子に手を小さく振られた。
なんか中学校の同学年だった友人数人と一緒みたいだったけど、
他の近くの奴らは「あの子可愛いな、」「あれ俺に手を振ってるんじゃね?」
「いや、俺だろ馬鹿!」ってな事を抜かしてやがる。
「俺の晶子さん」は上着はやや短めにしており、逆にスカートの丈は俺の希望・・じゃないけどやや普通より短めだった。
それは真紀と違ってやや細身のスタイルと相まってとても似合っている。
そしてやや長めで肩にかかる位のちょっと茶色掛かった髪色で前髪をちょっと分けた感じの「大人しさの」ある髪型をしていた。
それでいてまだ「中学を出たばかり」なあどけなさがありながらもちょっと主張し始めた胸の膨らみもあり非常に目立つ。
まあ自分の色眼鏡もある訳ですけどね・・・・
そんな妄想をしてる奴らに一撃を食らわす。
「よ、晶子。」
「あ、むっちゃん!なに?体育?」
「おーそうそう。まじめんどいw今日放課後、帰り迎え行くわ、」
「んー分かった。じゃあね。」
っと言う様にね、
「んだよ、むっちゃん手が早えな・・」
「いや、12月から付き合ってるぞ?俺と同じ所来たいからって言って晶子は泉美高来たのよ」
「んだ、お手付きか・・・」ってがっくりしてた。
あとは武藤とかに言ってあるので、「1Hの平川晶子可愛いな、」
ってのがあったら「あーあれむっちゃんの彼女だよ。」と言ってもらえる。ナイスプレーでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
逆に泉美高の1年生のG,Hクラスは女子クラスなので普通科男子へのアプローチは普通科女子よりも弱くなる。
年上好きってのは10代の子では普通な為に格好いい先輩狙いってのがいる。
なのでそのクラスでは「先輩で格好いいのいた?」「3年のOO先輩が」「2年のOO先輩も・・」とキャッキャウフフしてたりする。
晶子を迎えに放課後に1年のクラスに行く。
前述の件がある為に3年である俺が新入生たちの階に行き女子クラスまで歩いて行くとそりゃーもう目立つ。
・・・皆、猛獣じゃないんだから左右に避けて道を開けるのはやめてね?
H組に付いたので後ろの教室の出口に近い子に声を掛ける。
「ねえねえ、ちょっといい?」
「え?何か用事ですかぁ?」
声を掛けた子がハイテンションで寄ってくるんだ、これが、
「あ、平川晶子の彼氏なんだけど晶子呼んでもらえる?」
「・・はい。」・・・・テンションが下がった様だ・・・・
「あ、むっちゃん、教室来たら目立つから駄目だよぉー♪もう(嬉」
「今日俺バスだからさ、一緒に帰ろぜ?」
「わかったー」
「そう言えば仲間たちがH組の子可愛い子多いなーって言ってた」
「友達出来たら紹介してってよ?」
っとちょっと聞こえるように言ったw
実は晶子さんは俺の物。むっちゃんはあたしの!を周囲に徹底する為にこんな事をしてるのと・・・
晶子が先輩と付き合ってる&他の先輩を紹介できるって言うカードを持つている事を見せる事によって晶子はクラスではつよつよになるのである。
あとは俺が目立ちたいから迎え来たのもあるけどなw
その後、学校で新入生歓迎会があった。
武藤達はバンドで「ボウイ」の歌をやったのだが、新歓でバンドをやると「ギターの人格好いい」とかある訳で、武藤君は見事に1-H組に彼女が出来た。
そして、その彼女は晶子が仲良くなった子だったので、晶子が取り持ったらしい・・・
そんな事もあり俺と晶子が付き合ってる事は半ば学校で公認っぽくはなった。
しかし、3年の中では相変わらず俺のことが好きじゃない奴もいる訳で、そう言う奴らは可愛い1年の彼女を持つ俺に「むかつく」訳だ。
そいつは、俺よりも可愛格好いいタイプ(なお、ややシンナー好き?で停学歴が1回ある。)なので、自分に自信がある。
なんか晶子とあった時に呼んだのか「あんな使えねえのはやめた方がいいよ?」・・と”遠回しな俺にしたら?”ってのを言ったらしいのだが、
晶子に「・・・・おめえにむっちゃんの何が分かるんだ?」っと言われて何も言えなかったみたいだ。
なので、俺の方からも釘を刺しに行く。
放課後に彼のいる普通科(3-C)に行き「ちょっと用事あんだけど、来てくれっかや?」って言って話が出来る所に連れて行く。
何人かのそいつのツレが「おめえなんで連れてくの?」と聞いて来たが「こいつ俺の女に俺の事悪くいったみたいでな・・」
「その話が聞きてえんだよ?俺の女の件でおめえに関係あるのか?あ?」っと威嚇した。
筋道論であり、これで反論は出来ないのだ。それが暗黙のルール・・だわな。
例の3年に呼び出された所に連れて来た。
胸倉を掴む。
「おめえよ・・・・晶子から聞いたけどよ・・・まだ俺に文句あんの?」・・・沈黙が走る。
「やるんならやるけっと、どうする?」・・まだ黙っている。
「前と違って俺が黙ってる人間じゃないの分かってるよな?」
「・・・・」
お互い停学食らってるから下手に揉めると「退学」になる。あっちも「シンナー」なので本当は退学案件が停学だったのだから次は退学。
「・・・ふぅ・・・」
掴んでいた胸倉の手を外す。
「別に嫌いなら嫌いでもいいんだけど、彼女にちょっかい出すのはおかしくねえ?」
「逆によ、俺が同じ事やったらむかつくだろ?この件でお前に付く奴いないよ?」
「さっきも言ったけど嫌いなら嫌いでしゃあないわ、でも、やっちゃいけない事はすんなよ、それだけ。」
・・まあ要は「脅し」の様な物であちらの「他の奴の彼女に手を出そうとした」はタブーになる。
それをやった訳なので反論や逆切れは出来ないのだ。
学校でも非難され、俺からは狙われる。ついでに学校で噂広めればこいつの立場はなくなる。
ここに呼んだのは俺が平和主義だから。大体口で話しが続く時ってのは喧嘩にはならない事が多い。
人前でやったら外目がある為にエスカレートしやすいのと喧嘩になった場合「勝ち」「負け」が外目に分かってしまう。
それが人目のない所での2人の話であればそれはない為「お互いのメンツ」も保てるのだ。
「悪かったよ・・・」
口だけでそうは思ってないだろう。
でも、これで話はおしまい。表面上はともかく仲良くなることはないな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
晶子が入学して来て俺の所も色々と変化があった。
俺の「彼女」が学校に出現した事で千恵達から聞いた「俺が気になってる話」・・・
いわゆる俺のファンはほとんど消えた様だ。
世の中なんてそんな物なんだよなあ。
千恵からは「あれがむっちゃんの彼女?可愛いねえ、むっちゃんって面食い?」と言われた。
「千恵も可愛いからな・・そうなのかも?」って返した。
千恵はちょっと照れてたな、
・・・・相変わらす可愛い奴だ。
今じゃ晶子の方が可愛いとは思ってるけどね。
やはり晶子には「先輩誰か紹介して?」コールが結構ある&あった様で、晶子の友達は滅茶滅茶増えそうだし、クラスでも中心人物っぽい位置にはいる様だ(武藤彼女談)。
放課後に人の少なくなった1年の階である4階のベランダで外を見ながら2人話をしている。
「むっちゃん、あまり話さなかった同じ二中の子とすっごく仲良くなった。」
「あー、それは共通性って奴だ」
「なにそれ?」
「アメリカで自分1人だけが日本人で、そこで偶然他の日本人と会ってみな?すっごく安心してすぐ仲良くなるから」
「そうなるよね、多分、」
「それは同じ日本人って言う共通性があるからなんだよ。」
「あー!」
「ただ、詐欺師何かとかさ、それを罠にしてる奴も当然いるから注意がいるけど高校ならそれはないだろw」
「まあ、元々顔は知ってた訳だからね、」
「要は作られた偶然の可能性があるんだったらそれは少しは気を付けた方がいいって事よ。」
「あー、私が溝口の家でむっちゃんに絡んだ時みたいにだねー(笑」
きっとあの時、晶子は俺と縁を持つために色々努力をしたのだろう・・・・
「お前は本当にかわいいな・・・・」
「でしょ?」
2人で顔を合わせて笑いあった。




