彼女が出来た日
8月も終盤近くなり今日は20日。
海では訪れる観光客が減って行き、なんとなく朝と夕の日差しが陰り、蝉もアブラゼミではなくツクツクボウシの鳴き声ばかりになって行く。
ちなみに20日は夏の2回目の登校日。
久しぶりに学校の奴らの顔を拝む事になる訳だ。
高1の夏の時と違い、高2では夏前と夏後で極端に変わる人はいなく、変わっているのは一部の人の「日焼けが濃くなってる」事位だろうか?
そんな中、いつもの様に木下、水原や春樹たちや他のクラスのそれなりに話す仲間と色々会話をする。
どこへ行ったとか誰と遊んだとか、そんな他愛のない話・・・・
「そう言えばさー、むっちゃん・・・・バイク乗せてくれる話はー?」木下がそう言った。
「バイクと言えば、免許とっちったw」「お!おめでとー♪」「おう、あり」
「で、いつ乗せてくれるのー?」
今日の木下さんはぐいぐい来る。木下の相棒の水原は他の男の子と話していた、すぐ横にはいるんだけど、結構男の子はちっちゃくてぽやんとした水原を放っとかない。
「んーじゃあ、今日帰ったら電話するから家に居て、」そう言って俺は家に帰る。
木下と約束した為、武藤とかには「わりい、先帰るわー」って言っといた。大体帰りは武藤達と一緒だからね。
「おー!またな。」武藤とその仲間たちは学校近くのたまり場へ寄ってから帰るって言ってた。
家に帰って木下に電話した。「プルル・・・プルルル・・・」「もしもし?」
「おー、木下。さっきの話だけど、んじゃさ、明日バイト休みだから遊ぼうか、」「うん、明日用事ないからいいよ。」
「メットとか用意しとくからそのつもりで、」「え?乗せてくれるの?」「うん。」
「んじゃー楽しみに待ってる」「家のすぐじゃ待ち合わせ不味いから近くの交差点に8時に行くよ。ほら、木下さん所の娘さん、なんかバイク乗ってったわよ?とかあるしなw」
「ふふふ、大丈夫だよ。でも8時かぁ、それだと支度がちょっとなー・・」「じゃあ9時でw」
明日の9時に待ち合わせの約束をした。
その後はバイクを洗って点検をする。
その後はセブンへいつも通りバイトに行って帰ってすぐ寝た。人を後ろに乗せるからコンディションはベストにする為に。
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最近は女性関係も色々出来つつあるから服装も考えるようになった。
って言っても流行がジーンズとかだからウォッシュジーンズにシャツって感じなんだけどね・・・
ジーンズに黒の半袖シャツ。以外と色の相性が良くって好きだ。
んで、春山君じゃないけど香水はタクティクス。木下用のジェットヘルを用意してちょっと早めに待ち合わせ場所に、
ってか木下も9時前には来てた。結構女性は待ち合わせは遅れる物と思ってたからちょっと驚いたのは内緒。
「あー、水色のバイクだ!可愛いね。」「そだべ?はい。」
木下にメットを渡し、木下を後ろのシートに乗せてから俺もバイクにまたがる。
そのまま後ろに自分の手を持っていく「はい、お手」「お手ってなんだよw」
木下の両手を軽く持ち、俺の腹に手を回させる。
「ちゃんと掴んでなよ、」「えーこのバンド掴んでるからいいよー」「俺の腹が冷えるから駄目・・・てかその方が安全なんだよ。」
ちょっとホットロードを真似てみた。
木下はバイクでも乗れそうなショートパンツっぽいパンツルックで色は夏っぽい淡い系でなんか可愛かった。
飛ばさないで安全に運転しながら話す。飛ばすと声聞こえないから。
秋雄ちゃんを乗せてる時よりよほど安全運転だ(笑)
ちょっと大きな声で「どこ連れてってくれるのー」て言われた。「海見ながら南向かおうか、」
「南の海はさー、こっちの海より綺麗なんだよ、」「へー楽しみ!」
夏だからさ、折角女子と2人きりならデートっぽい事したいじゃん?
だから「ちょっと遠い所へツーリング」。
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バイクで泉美から陽光の海岸へ出てそこからずっと南へ海沿いを走る。
夏も20日を超えると気温も30度位に気温も落ちて来てなんとなく秋の訪れを感じる。
海沿いをバイクで走ると海風を感じるから本当に気持ちいいし、体がむき出しな為に殊の外開放感がある。
木下は「うわー、綺麗!」「風が気持ちいいねー・・」と満足そう。
「でもヘルメットは髪型乱れるなー」っと、
木下ごめん・・・
意外と木下は胸があるから結構背中に当たってる。背中に「ぽよんぽよん」と・・・・
「俺も乗ってて気持ち良く感じるわー、話しながら運転ってのも楽しいねー。」
「声大きめじゃなきゃダメだけどねwそいえばむっちゃんは煙草吸わないんだ、」
「ほら、俺真面目だからw」「エー・・・・(冷たい目)」
トイレ&ジュース休憩取りながら2時間ほど走った。
この辺りは国道のすぐ脇に海があり、国道沿いには結構駐車場がある。
そこにバイクを置いて砂浜を2人で散策している・・・・
「大分遠くまで来たね。こっち来た事無い。」「こっちまで来ると景色が綺麗でしょ?」
「うん、でも人の少ない砂浜ってなんか寂しさを感じるね、」
ささーん、ささーんと波が俺たちの方に打ち寄せる。
2人は波打ち際よりやや上の湿った歩きやすい所を歩きながら話をする。
「しっかし、これ完全にデートだなw」「えー、私とじゃ嫌かね?」
「いや、そんな事はないよ、木下ちっちゃくて可愛いじゃんw」「ちっちゃいは余計かな?w」
うわ、なんかドキドキすんなぁ、
途中でご飯(お刺身定食)を食べた。
「木下ー、お腹空いたっしょ?ご飯いく?」「うんうん」「この辺って何か美味しい店ある?」「魚・・・」「・・・だよねw」
漁港が近い為に魚は安くて旨い。デートっぽくない定食屋さんでご飯を食べる。
ちらし寿司1200円・・・しかしとんでもないのが出たw
「彼氏さんは食べそうだから大盛りにしといたよー!」木下のでさえ大盛りっぽいんですが・・・・
「むっちゃん、私こんなに食べれない!ちょっと食べて?」「おー!」
2人して満腹になってしまった・・・
田舎の店は盛りが多いのですよ・・・・
食後はバイクでちょっと走って近くの有名な水族館へ行った。
程々歩くので食後の腹こなしには良い。
「木下、手つないで良い?」「えー手汗凄いかもよ?」「じゃあいいやw」「おまえ・・・失礼な奴だなw」
そんなんいいながら指と指をちょこんと繋いでます。
いろんな魚を見て、色んな話をした、
お互いに進路のこと、学校の事、友達の事、バイトの事、今年の夏の出来事。なお、JCの事と花火の事は言わなかったが・・・
「むっちゃんは夏に良い人見つけたかね?」「うーん、ぶっちゃけ努力はしてるんだが・・・まあモテないからなw」
「性格変わってるし嫌ってる奴もいるんじゃない?」「そう?私は前にむっちゃんに和樹がいたずらで私の筆箱に入れたカマキリを取ってもらったじゃん?」
「だから優しい人だと思ってるよ?」「仮に付き合う相手としたらどう思う?」
「悪くはないんじゃない?」「じゃあ、俺と付き合っちゃう?」
「私なんかで良ければ・・・いいよ?」
「ジャアオネガイシマス・・・・ついででちょっと抱きしめて良い?」「バイクで私が抱きしめてたからお相子だね、いいよ?」
ぎゅっと抱きしめる。
・・・・俺に初めての彼女が出来た様です。
この話も実はいくらか「前世」では本当の話があって、卒業後俺が何故か”いい思い出がないクラス”の同窓会の幹事になった時に、「なんで俺が嫌われていたのか?」って言うのを聞いた時に木下から”カマキリ話”を聞いたのです。
木下は他の女子に流されずに高校時代俺の事をずっと悪く思ってなかったんだよなー。
「え?じゃあこれから先、木下のおっぱい触っていいの?」「あんた殴るよ?むっちゃんさーたまに制服の上から触ってるでしょ・・」
「”むっちゃんHだなー”と思ってたけど許してたんだからね?w」って殴られました。
・・・「まあそのうちね。」
実は「前世」の記憶の件があるかせいか、久しぶりに見た木下の事は好意を持ってたんだよね・・・
それは言えないし言っても理解されないだろうから・・・
「実は、大分前から木下の事は気になってたんだよ」
「ふーん」
木下がちよっとはにかんだ。
俺に彼女が出来た日はそんな1日だった。
ご覧いただき有難うございます
話も長くなって来たため、章で区切りをいれる事にしました。
基本的にリアルであったり聞いたことをぼかしたり加味してフィクション化してますが想像で書いてある事もあり何気に「リアル絡んでるのに薄っぺらさ」を感じます。
未熟を感じるばかりです・・・・
有難うございました。




