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最高速

 ある日曜日、バンドでのボーカル練習を兼ねて武藤の家に来ていた。


他のメンツはもう帰っており今は俺と晶子。武藤夫妻の2人の4人でだべっている。




「なあ、むっちゃん、むっちゃんのXJってどんくらい出るの?」


「ん?何がだ?最高速の事?」


「そうそう、それ。ほら、750とか速いって言うじゃん。カタログで200キロだべ?XJ750。」


「おー、それくらいは出るんじゃねえか?」


「すげえよな、200キロとかどんなんだべ?空飛んじゃうんじゃねえの?」


「それだったら俺は今月かどっかにいるかお星さまになってるべよw」


「あの世かよwあははははw」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


前世では色々なバイクに乗った。


ホークIIIから始まりCBX400F、RZ250改、GSX400E、VT250、FZ400R、FZR400、CB750F、それからZ400FX、またまたRZ250に乗り、ハーレーFX-DからZZR250と来てZX-9Rだ。


借りたバイクまで入れるとどれだけ乗ったんだろうな?


最初のホークIIIは買った時点でエンジンが1発焼き付き気味・・・まあ騙されて買ったような物だ。


なので当時2万で売っていた250のエンジンに替えて乗っていたが5速までは120キロ出るのだが6速に入れると110キロまで落ちる。


そして良くオーバーフローしてたっけ、


まあ今考えるとキャブ当たりの消耗パーツ変えれば治ったんだがその頃には知識もなかったからそのままだった。


当時レアものだったオイルクーラーを付けてBEETの手曲げ管、ジャパンスピードのセパハンでリヤはスーパーホークのテールカウルでメーターもスーパーホークのだった。


当時完調であればホーク400はZ400FXより速かったと先輩が口をそろえて言っていたのでそれなりに速かったのではないかな?


俺は原チャからの移行だったので当時120キロ初体験は「うわー!くっそ早え!」と思った物である・・が、


規制前MBXやガンマ50が100キロ弱出ていた事を考えればまあ「遅い」の一言なんだろうな・・・



次のCBX400Fはフロントホークはやや曲がっていたが当たりバイクだった。


燃費は25以上で最高速はメーター読みで180出た。


警察に追われた時に2車線道路の真ん中を突っ切って初めてパトカーを振り切ったバイクでもあった。


まあ結局このバイクで無免で捕まったのだが・・・乗りやすい良いバイクだった。


白とピンクのツートンでBEETの延長テールにエンデュランス管とBEETのフルポジションバックステップの付いたバイクであった。


高校で最後に乗ったのがRZ250だった。


エンジンは250RのYPVSの43PSエンジン。マフラーを外しYPVSの排気が一番大きくなる場所に手動で止めてインテークチャンバーを付けてた。


これは滅茶苦茶速くって最高速以外ではCBR400Fをカモれるわ2ケツでウイリーはするは最高速も160キロ出るわで良いバイクだった。


低速の「ぼぼぼばらばら」って音から5500回転まで上がると「コワーン!」って音に変わりフロントフォークが伸び気味になりながら加速して行く。


そしてアイドリングの「バランバラン・・・・」ってのも良かったなあ、


ただ当時RZには「集合管」なる物は雑誌を含めて見た事なかったからRZに集合ってのは俺は「邪道」と思っている。


当時を気取るならSSイシイかYUZOのチャンバー。一歩譲ってBEETチャンバーであろう。


そして、それを付けた時はジェットのセッティングが欠かせない。


俺はサイレンサーなしのクロスチャンバーを入れたのだが低速がスカになり高速の吹けもノーマルより劣ったので乗りやすいノーマル芯抜きで集会は出ていた。


そして、吹き飛ぶオイルと素敵な2ストの煩さで皆に嫌われるまでがデフォだった。


しかし、当時180キロチャレンジは「おー!すげえ!」と言われる物で高速や大街道の直線でしか出せないのも機械の性能も相まって達成者は少なかっただろう。


Z400FXが140キロ、XJ400が150キロちょっと、GPZ400FやインパルスやCBXでなんとか180キロって所だったから。


そして時代が流れ、大型を取りZX-9Rを乗った時・・・・・


簡単に200キロで高速が巡行出来ちゃう事に驚きを感じるとともにこのバイクがメーター読みだと300近い所まで(実際には270キロと言われている)出ると言うのも技術の進歩を感じた。


何せCBX全盛の時代のレースで活躍したスペンサーやキングケニーの乗っていたレース用のバイクよりも(排気量は違うが・・)馬力も最高速も上なバイクが一般で売られてたのだから・・・


そして最終的には2000ccの車と一緒かそれ以上の馬力のバイクとかさあ・・・・本当空飛ぶってw


車、200馬力で車重1500キロ、バイク 200馬力で車重220キロ・・・・この時点でおかしいw


それなのに普通に50代のおっさんが安全に直線で200キロ出せちゃうって・・なんだろうねw


ついで言えば高速の合流で3秒で150キロとかさあ・・・・


結局ZX-9Rは最後までフルでアクセル開ける事は出来なかったっけな・・・・フロント浮くからw


そしてそんな9Rよりも速いバイクが中古市場にゴロゴロしていて50万もあれば買えちゃうと言う・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・きっと武藤とかは将来そんなファンキーな時代が来るとは思わないんだろうな・・・


「武藤、でもさ、そのうち200馬力とかのバイクが出ちゃうんじゃねえの?FXの43馬力が今は規制ありの59馬力なんだからよ。900ニンジャが120馬力位だべ?」


「むっちゃん、おれのグロリアのグランツがツインカムターボで185馬力だぞ?バイクが200馬力なんて出る訳ねーべよw」


・・ほらねw


「そんなんなる前にドラえもんが俺の前に来て俺をどこでもドアで晶子が入浴する所にでも連れてってくれるってかw」


「だべwでもよ、むっちゃんは晶子ちゃんの裸なんて見慣れてるべよw」


「んまあなあw」


「でもむっちゃんは私の制服姿が好きみたいですよ?全裸より。」


「やっぱブラとかパンツとか付属品あった方がいいべよw武藤もそうだべ?」


「武藤君はそうでもないよー。」


「ほらwむっちゃんと一緒にすんなよw」


「むっちゃんは変態系だからねーw」




そんな話をして武藤の彼女も含め4人で笑った。そんな秋の日の1日だった・・・










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