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第109話 悪くなる雰囲気

「お二人とも!とりあえず終わりにしましょうよ」 


 誠の言葉で二人は舌打ちしながら離れていった。気分が悪いと言うようにかなめは終了した端末から首につながるコードを抜くとそのまま立ち上がり出て行った。


「単純!昨日のかえでちゃんの愛の無修正動画をもう一度見たいのね!全く誠ちゃんも変態なんだから!」 


 うれしそうに笑いながらアメリアはエラー画像が出た誠の端末を軽くいじって終了させてやっていた。


「今日は第二小隊も非番か……今頃はかえでとリンは一日中乳繰り合って疲れ果てて眠ってるだろうな」


 そう言ってかなめは苦笑いを浮かべた。


「え?かえでさんの趣味って狩猟じゃ無いんですか?今日あたりは天気も良いし……」


 誠はいやらしい笑みを浮かべるかなめに向けてそう言った。


「アイツは自分屋敷の敷地で真冬だろうが全裸で猟をするんだ。獲物が取れるたびにリンや使用人の誰かに犯すか犯されるかして……まあ変態だからな」


 かなめはそう言ってコーヒーを飲んだ。


「野外でねえ……私もネオナチの連中の衆人環視の元犯されてきたけどあんまり好きになれないわね。でも誠ちゃんは別……これからホテルなんてどう?」


 アメリアはそう言って顔を真っ赤に染めている誠を見つめた。


「あの……その……」


 照れる誠の手を嫉妬の表情を浮かべたカウラが取った。


「その車を運転しているのは私だ。アメリアの馬鹿に付き合う必要はない。このまままっすぐ寮に帰るぞ」


 カウラはそう言って誠を引っ張って立ち上がった。


「なによ、カウラちゃんも参加すれば良いじゃない。運転手代としてカウラちゃんに誠ちゃんの童貞をあげるから……ああ、誠ちゃんはカウラちゃんの処女ももらえるから一石二鳥。まあ、『ラスト・バタリオン』には処女膜なんて無いし最初からセックスで快感を得られるように作られてるから楽しめるわよ」


 アメリアはナイスアイディアと言うように笑いながら立ち上がった。


「アメリア……貴様には恥じらいと言うものは無いのか……まあ無いんだろうな」


 カウラは強引に誠の手を引いてコンピュータルームを後にした。



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