咲耶の血
すみません。更新時間がかなり遅くなりました。
「血って………。竜の血液って……簡単にいうなー‼︎」
『何でそんなに怒るの? 血を舐める事で穢れるとでも思ってるの』
了解の問いかけに、咲耶以外のもの達は首を縦に振る。
『ちょっと酷くない? 僕を創ってくれたのは、地球の神と月の力と「咲耶の血」なんだからね。後ね、僕の血を舐めても、みんなの身体に異変なんて起きないし、この世界の様に進化とかパワーアップとかしないもん。』
竜は、完全に拗ねたようだ。クロガネが助け船をだす。
「竜殿。今回ばかりはドゥーロくんを叱らないでやってください。植物系の妖精や精霊は、血や呪いの類や穢れに敏感なのですよ。
何の影響を持たないとか言われた所で、勝手に拒絶反応してしまうのですから」
「しかしじゃ。竜殿が言われる様にアイテムやら合言葉やらは、後々厄介ごとを引き起こすぞ?」
血を舐める事に抵抗がないクルードが、この案に賛成する。現時点では、賛成がクルードのみで、反対意見のクロガネ、ドゥーロの2人。
賛成しても反対しても、血を舐めるやり方は反感を買うだけのようだ。
そうなると、別の方法を考えるしかない。
咲耶は、竜にこんな提案をしてみた。
「竜の血が鍵替わりにっていう考えはいいと思う。でも、身につける物にしたり体内に取り込みのは嫌だという。なら、取り込むって考えに近いけど、口から取り込んだりしない方法はどうだろう?」
そう言うと咲耶は、竜に自分の考えが実現出来るかを尋ねる。
『うん。ぜんぜん大丈夫だよ。その方法なら、咲耶様自身が選定して許可を出せるし、穢れだのなんだのって文句もでないんじゃないかな?』
竜の冷たい口調に、反対意見の2人は無言で押し通すようだ。
「その方法で問題ないようならば、一度私にしてみてくれるかな。他のメンバーは流石に抵抗があるだろうし。」
『分かってる。ほんとに面倒だね〜』
竜は咲耶に片手の平を上に向けさせ、受け皿の様な感じにさせる。
『じゃあ、すぐに終わるから動かないでね』
「ええっ。」
咲耶は、竜の行動全てを信用していたので、なんら恐怖感を持つ事はなかった。
『うーん……。はい、終わり!』
ーーーーーはぁ?ーーーーー
「竜殿、今何をされました? 全く何も見えないのですが……」
クロガネの呟きに近い問いに、竜はちょっと小馬鹿にした口調で言い返す。
『え〜、他人からバレない様にしても文句言われるの? ほんとに我がままばっかりだね。』
竜はぶつぶつ文句を言うと、咲耶以外にも分かる様に可視化させる。
『一回しか説明してあげないから、ちゃんと理解してよね?』
竜は拗ねた口調を続けたままで、クロガネ達に解説し始めた。




