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王妃?え、時代は騎士でしょ!  作者: 吉那 薫
9/43

9.予想外

色々と整理していくと、攻略者は5人いたはず。

書きだすとこんな感じかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1、ユノン・デクラン

この国の王太子殿下。金髪に金色の瞳。

いかにも王子様って顔。

2、ルカスト・ワイマール

この国の宰相であるワイマール公爵家の次期当主。

緑の髪の毛に金色というより黄色に近い瞳。

まぁ宰相と言えばメガネだよねって感じ。

3、ノアーズ・クロノス

私の偉大なるお兄様。はい、素敵。

4、ニノラス・マルケス

エリスさんの弟。つまり、マルケス伯爵家次男。

エリスさん同様、剣の扱いが上手い。正直者。

5、ヨルロク

王子様の忠実なる部下。頼まれれば情報収集も暗殺も全てお手のもの。まぁ彼は隠しルートだったし、難易度高すぎてクレーム殺到してたほどだから無視してもOK。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ん?

別に私なんも注意する必要ないじゃんって?

念には念をってやつ。

めんどくさいの嫌いなんだよねー。

恋愛とかほんとどーでもいい。

剣と父とお兄様で私の両手はいっぱいよ。

…えと、剣を口にくわえてるってことだよっ。

手が3つあったはずとか思ってないからね。

ねぇ、本当に思ってないからねぇぇ。


それにしても1人関わりたくないのがいるんだよね。

ニノラス・マルケス。

彼はヒロインと同じ伯爵家だったからか、2人仲良かったんだよね。

だからこそ学園に入って、同じ爵位のヒロインがいじめられるのをよしとしなかった。

まぁ正義感が強いってのはいいことだけどね。

もー100%敵確定だもん。

もーほんと見た瞬間逃げるね。



ねぇ、神様。

わたし貴方に何か嫌われるようなことしたのかな?

午前中、謎にベットの上で過ごしてさ?

ルンルンでエリスさんの剣の時間だって思ってたらこれだよ。

「初めまして!僕はニノラス・マルケス。兄上からお二人の話をお聞きして、ぜひお手合わせしたいと思い、無理を言って連れてきてもらいました!」

初めましてじゃないよぉ。

お願いだから帰ってっ。


「あの、本当にすみませんっ。こいつ一度言い出したら聞かなくて…あと連れてきたというより、勝手に馬車に張り付いてきた、というか。歳の近いお二人と手合わせして、自分の弱さを思い知って欲しいなって。やっぱり、迷惑ですしたよね?」

いやーほんと迷惑。迷惑でしかないよエリスさん。だから、早くそのシュンとなってる耳しまってもらえるかな?

許しそうになるからさっ!

ねぇ!

わかっててやってるでしょぉぉぉ。

そんな可愛いくて実は少し腹黒い姿見せられたら…。

くっ、あんたの勝ちだよくそっ。


「メイワクダナンテ、ソンナ」

もうそりゃにーーっこりと微笑みましたよ。

だって私淑女だもん。

エリスさん好きだもん。

「わぁ、ありがとうございます!」

あなたはちがうよ?

好きじゃないよ?むしろ真逆。

もう関わりたくないレベルだからねっ。


「リリー、すごいねこの子。リリーの棒読みに気づいてないね。ふふっ」

お兄様ぁぁ。

自然光の下のお兄様の笑顔は破壊力やばいんだよ。だからそんな簡単に他の人に見せちゃやだからね。

本当に!

あとウィスパー風に耳元でいう割には声量間違えてるからね。

多分聞こえちゃってるよ。

うん、エリスさん、少しプルプルしちゃってるもん。

そしてニノラス・マルケス!君は気づけ!

お兄様わざと君に聞こえるように、やってるんだからね!


ま、とりあえず、手合わせとやらでボッコボコにしてストレス発散ということにしましょうか。

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