1000年後につづく。
魔王、死神、ただ一人のこの星の人。
呼び方は様々だが10年前この星にたどり着いた我々を救った存在。我々は彼にこの星での生き方を教わった。
その力は大勇者エリーでも天使長カティアでも勝つことは出来ない。
「私はお前達を殺さなければならない。」
1年前唐突に告げられた彼の言葉には悲しそうではあるが何の無念さも含まれていない。
その言葉が嘘でないことは私たちにもわかる。
言葉以上に星の人のルールが頭に流れ込んでくる。
30年おきに勝負をする。
我々が負ければ何人かが殺される。
その数は回を追うごとに倍々に増えていく。
完全な倍ではなく細かい計算は省くが、
子孫ができなければ4回目
うまく子孫が繁栄すれば34回目に我々は滅ぶ。
前の世界では想像もされていない事だがマイナス8次魔法の領域に達する事が出来ねばまともに戦うことさえ出来ない。
今回は誰も達しなかったが一人が星の人と戦わねばならずそのものは死ぬ。
私の孫が星の人と対峙している。
何もできる力などない。
「私は命の精霊を信じる」
滅びに抗い続けた精霊は人を守る為に、人食い鬼の子孫と人造人間を遣わした。
私は偽物。違うと知っていても私はその思いにすがり星の人にかみついた。
星の人は魔王や死神の他に鬼とも呼ばれている。
880年の間星の人に傷をつけるものは現れない。
勝負になるのは最後の3回ということも既に分かっている。
それまでの31回は無駄死にになる。
私の牙はやはり星の人を傷つける事は出来ない。
悔しくはない。
星の人という圧倒的な存在を前に私は願いを叶えたのだから。
姪は私の頼みを聞いたアリシアが連れて帰り、孫は命をつないだ。
そして私は最後に母を信じる事が出来た。
1000年後の子孫達につづく!




