元チーター、道場破りに来られる。
ドゴォォン
今年もアイツの家の方から悲鳴が聴こえる…
???「ギィィヤァァァ…」
???「やっぱ今年も、守護獣ユーマには敵わねぇか…」
守護獣ユーマ…学院の時に私達を護って戦ってくれていた事から、いつしか守護神ユーマから守護獣ユーマとアイツは呼ばれる様になったけど…アイツはまだそう呼ばれている。
元々は、学院の魔導玉当(魔法を交えたサッカーとドッヂボールを合わせた様なもの)で私達が強化魔法をかけたアイツが強すぎたのよね。
…と、それより…今年もう100人目ね、アイツに倒されたのも。
百年恋の戦乙女祭…私達女の子が特定の男性達に想いを告げる為、戦う…私達恋する乙女達にとっては色んな意味で幾重にも緊張させられる祭り、と言うか戦い。
昨年までは実戦形式以外での戦いをしてこれたが…たとえ実戦形式でも、私、セブン=リーフィルも当然参加して…今年こそ勝ってアイツを振り向かせてやるんだから!
でも…百年恋の戦乙女祭の前には、恒例となってしまった事…それが戦士達の愛奪戦(ユーマ命名)だ。
戦士達の愛奪戦は非公式のものではあるが、百年恋の戦乙女祭で好きな女の子の“特定の男性“に選んで貰う為の戦い…らしい。
私達四人は、共にユーマへ想いを告げる為に戦う事になるが…そんな私達の事が好きな男達は、ほぼ毎年の様にユーマに挑み…瞬殺されている、まあ…アイツが私達の想いに気づいていてやってるのかは分からないけど。
???「またやってる、毎年懲りないなぁ」
ボク、トワ=ヴィレッブは自室の窓辺でユーマ君の家の方から聴こえる悲鳴等を聞いてそう思っていた。
百年恋の戦乙女祭、それは王都各地に物理・魔力防御を施して女の子達が好きな男の子を巡って各地で戦う乙女達の聖戦…その中でボクはユーマ君を巡った戦いで数回優勝経験があり、その度にユーマ君へ想いをぶつけてきた…のだが、ボクが望む恋は実らず…前も優勝して付き合って欲しいって言ったら、お買い物とかに一日中付き合ってくれて…嬉しかったけど、そうじゃないんだよ…確かに、百年恋の戦乙女祭で告げる思いは頼み事から恋心までどんな事でも良いみたいだけどさ…ボクが告げたのは恋心、神色の染毛のボクにも普通に接してくれた…男の子としてのユーマ君に向けた恋心だったのに…。
トワ「ユーマ君のバカ、アホ、鈍感、ニブチン、朴念仁ー」
ユーマ君なんか、ユーマ君なんか…それでも、嫌いになれる訳ないじゃないか…憎いけど、一度こんなに好きになっちゃったんだもん…
トワ「こんな事なら…好きにならなければ良かったのに、ユーマ君のせいで胸が苦しいよ…」
ボクは抱きまくら(とユーマの写真)を抱きしめながらしばらく枕を湿らせていた。
お久しぶりです、桑爺です。一応、第二章・百年恋の戦乙女祭編の続きです。今回は女の子の恋心を主体としたお祭りということで、ストーリー作りに時間をかけています。(作者自身、恋愛事とはほぼ無縁でしたw)仕事に小説、配信や動画に…作者自身何をしたいのか分からなくなってきたこの頃です。




