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カバンの中には現代兵器  作者: アンケン
45/75

旅行

「そろそろ出発するぞー」



「おー!」




 リナの元気な声が響く。


 場所はカッツェルト西門前。

 レイシルの話を聞いて、温泉へと旅行に行くことになった俺たち4人は、準備を整えて早速集合していた。






 ……そう、4人である。


 1人は俺。

 今回は陸路でゆったりと行く、ということで、イラクなどでIEDなどに対応するために作られたMARP(装甲戦闘車両)のクーガーHに宿泊用の荷物を詰め込み、出発の準備は万端である。


 

 もう1人はリナ。

 銀色の綺麗な髪に白いワンピースという格好のリナはまさしく絶世の美少女で、こちらも荷物は積み込み済みで、準備はできていた。





 そしてあと2人。










「なんでツインテまで付いて来るんだ?」




「……なによ。いちゃ悪いわけ?」






 3人目は、なぜか大きなバックを持って準備万端なツインテである。

 行く前に領主から「ワシの孫も連れてってくれんかのぅ」と言われた時はなんの冗談かと思ったが、まさか本当に来るとは思いもしなかった。




「いや、悪いってわけじゃないが……」




「……お爺様が」




 

 ツインテが小さな声でしゃべりだす。





「お爺様が、誘拐の件、まだお礼言えてないだろうから言いに行け。ついでにいい機会だから仲良くなってこい……って」




 どこがいい機会だと領主に突っ込みたくなるが、まだ続きがある様で、黙って聞く。






「だから…あの……。あの時は、助けてくれてありがとう…ございます」






 最初会った時のあの強気な性格はどこへ行ったのやら。

 顔を赤く染め、上目遣いのまましおらしく謝るツインテの姿に少しグッと来るものがあった。


 ……元が美少女だし、ギャップ萌え的な要素があったから今回は仕方ない。決して浮気などではないから絶対零度の視線を浴びせるのはやめてくださいリナさん。






「……っっっ!ちゃんとお礼は言ったからね!あと、ツインテじゃなくて、ティア……で良いわよ」




「わかった。よろしくな、ティア」




「…っ!」







 まぁ、とりあえずは一緒に旅をするのだ。仲良くしといて損はないだろう。

 と、いうことで早速名前で呼んでみると、顔を真っ赤にして荷物を乗せに行ってしまった。






「さすがトーヤ様。こういうのを英雄色を好む、というのでしょうかね」




「俺にリナ以外を好む余裕なんてねぇよ」





 どう捉えれば良いかわからないツインテ……もといティアの反応にいらないコメントをするのが4人目のレイシルだ。


 まぁ、こいつに至っては温泉までの道案内という役割を引き受けてくれたから、何も言うことは無い。




「私としてはトーヤ様のお邪魔になることはしない様にしますが、トーヤ様と交渉するのが仕事ですので、今回の旅でそのことを少し御考え頂けると光栄です」






 もうほぼ答えは決まってるけどな。

 と、心の中で答えつつ、4人を見回す。



 どうやら準備はできた様で、後は出発の合図待ちらしく、全員の視線が集まる。







「では、温泉へ向けて出発だ!」






 俺の高らかな声とともに、4人での旅行が始まった。

















「……で、どうしてこうなるんだ」




 車を走らせること2時間ほど。

 そろそろ温泉のあるツェルスト山脈に近づいた辺りで俺たちは一時停止を余儀無くされていた。




 原因は周りを取り囲む魔物。

 犬の様な形だが、牙は鋭く、頭からは角が飛び出し、全長は1メートルは優に越している。

 そんなのがいきなり何十体も現れてしまったのだ。






「あ、ここから温泉までの地帯は王国でも有数の魔物の繁殖地帯でして……」




「それは先に言えよ!」





 そんなことを今更言いだすレイシルに突っ込みを入れる。

 ……こいつ天然なのか?もしわざとなら交渉続行して無理難題押し付けてやる。






「リナは銃塔から援護してくれ」



「わかった!」




 そう言うとリナが車体の上部にあるOGPKと呼ばれる周りを装甲で囲まれた銃座で位置につく。

 銃座に取り付けられているのはM249軽機関銃。世界各国で使われている軽機関銃で、使用弾薬は5.56mm弾。犬っころ相手なら十分な威力だろう。



 上からチャージングハンドルを引く音が聞こえ、俺も車から降りる。

 そしてカバンから取り出すのは、SCAR-L。

 米軍の次世代小銃としてFNハースタル社が製造したもので、使用弾薬は5.56mm弾。7.62mm弾を使用するSCAR-Hというのもあるが、使うのはまた今度にしよう。





「ほぉ……それがトーヤ様の武器ですか。不思議な形ですね」




「降りてきて大丈夫か?」





 するとレイシルが降りてきて初めて見る銃を興味深そうに眺める。

 それに続いてティアまでも降りてきた。





「大丈夫ですよ。王都に引きこもるだけの奴らと違って、戦場も経験してますから」




「私だってちゃんと戦えるわよ」






 そう言ってそれぞれが武器を構える。

 戦意はあるみたいだし、ま、いっか。



 と、俺はSCARに取り付けたEOtechを覗く。

 ドットサイト越しの敵は、まるでそれを待っていたかの様に、一斉に動き出した。

最近脳の中が銃とエロゲで埋まっております。

迫り来る定期試験への拒否反応の一環でしょうかね……


あっ、定期試験が始まろうが更新は止めないのでご安心ください()

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