街道
話の長さが安定しないのは、作者がその時その時で物語書くから仕方ないのよ
「うわ〜!すごい!人がこんなにたくさん…!」
馬車の中でリナが叫ぶ。
今度は物資運搬用ではなく、ちゃんとした客車で、ふかふかのソファーに身を乗り上げてはしゃぐリナがすごく可愛い。
そんな俺たちは今、領主に会いにカッツェルトの街道を移動中だ。
街に着き、少しの間待ったらすぐに領主との面会だとガリアに引っ張られてきたので、休む暇もない。
「これが終わったら一緒に街を回ってみようか」
「いいの!?やったー!ありがとうトーヤ」
だから、先の楽しみくらい作っても構わないだろう。リナもそうだが、正直言えば俺も相当楽しみにしているのだ。
ギルドとかあるのだろうか。
「ふふっ、トーヤと初デートかぁ…楽しみだなぁ」
「デートって言えるほど大したもんじゃ無いと思うぞ?」
「いいの!トーヤと2人で出かけて、私がそれをデートだと思えばデートになるんだよ!」
「……お楽しみのところ悪いが、私の存在を忘れないで欲しいのだが」
ゴホン…と軽い咳払いの後でガリアが言う。
まぁ、うん…なんか、すまん。
心の中で一応謝罪する。
「そろそろ領主の城に到着する。すぐに面会になると思うから今の内に聞いておくが、武器は持っているか?武器の持ち入りは護衛の兵以外禁止されているから、これは守ってもらいたい」
「大丈夫だ。武器は持ってない」
腰にあったガバメントやサバイバルナイフも、既にカバンに入れてある。
……まぁすぐに取り出せるが、持っては無いので、嘘では無いだろう。
「私も……持ってないかな」
リナは少し含みのある言い方だ。
まぁ、リナの場合は自身が特殊なため、どうしようも無いのだ。
これも一応嘘では無い。
「うむ、わかった。では城の中へ案内しよう」
そう言って歩き出すガリアに俺たちは続く。
目の前には、巨大な西洋風の城がそびえ立っていた。
今更ながら……
コルトM1911ガバメント
1911年から、実に100年以上使われているコルト社の傑作拳銃。使用弾薬は.45ACP弾で、装填数は9+1。
某武偵のアリアさんやスティーブンセガールの愛銃としても有名だよね。