第6話「熱血野球少年×優等生少女」
やっと恋話です。
「熱血野球少年とおとなしい優等生眼鏡ッ娘」
唐突に茜が不敵な笑みを浮かべて言う。
どうやら早速カップル作りの仕事のようだ。
「東堂堺、野球部2年、期待のエース、4番バッターで強打者、もう一人、藤咲涼子文学部1年、おとなしい性格で学校2位の学力の持ち主」
俺が2人についての詳細を話す。
「質問は?」
「はいは〜い!」
「何だこころ?」
「学校1位の学力の持ち主は?」
「俺だ」
「え!麗治さんは学年一位じゃあ?」
「うるさい、そんなのどうでも良いだろ!」
屋上で「キューピットクラブ」by茜命名、のメンバーが揃っていた。
「つまり、「野球バカ」と「優等生」をくっつければいいのだな?」
「ちなみに相談者は堺よ」
「難しいな〜、お姉ちゃん知ってるでしょ堺先輩」
「えぇ、スポーツ万能で女子から結構人気よ」
「あれ?花鈴ちゃんは2年だけど茜ちゃんは1年だよね?」
「突然な〜にこころちゃん?」
「なんで堺さんを呼び捨てに?怒られちゃうよ」
「あんずるなこころよ、茜はこの学校一の悪代官、先輩方も御ひいきゲフッ!」
「だ〜れが悪代官よこの「陰陽師」だけど不良くん!」
首をしめられたはじめはあわを吐かされるまで苦しめられた。
「で、麗治君、何かいい作戦はないかな?」
茜がすっきりして作戦をきく。
「そうだな、こころ、なにかあるか?」
「そうですねぇ〜、とりあえずシチュエーションが大切なので」
配役〜
堺=茜 涼子=花鈴 不良=はじめ&悠里 監督=こころ BGM=麗治
静かな図書室で涼子が本を読んでいる。
そこへ何気なく堺を登場させる。
茜「涼子ちゃん、僕の愛の消える魔球、受け取ってくれ」
BGM[早速おかしいよ、いきなり告白?しかも消える魔球って・・]
花鈴「うれしいわ!」
そうして2人は結ばれた。
「どう!」
「僕出てない・・・」
「我もだ、せめて斬られ役でもいいから」
「よし、お前らいっぺん頭冷やして来い」
「ふふ、かわいいよ茜」
「あ、茜さん、なに言ってるんですか?」
「そこのバカもとまれ、そして頭冷やせ」
「水かぶってきましたよ麗治君」
「まったく、札がぬれる所だった」
「私幽霊だけどなんかかぶれちゃいました」
「氷で冷やしていい?」
あぁ、だめだこの人たちは・・。
「あ、あの、わ、私も?」
「いや、やらないで、お願いしますから」
で、話を戻して。
「俺が思うに、堺のいいところを涼子に見せればいいと思う」
「なるほど、いい戦法だ」
「質問!」
「なんだこころ?」
「なんで麗治さんは2人を呼び捨てに?」
「勉強教えたことがあるから、って変なことでいちいち止めるな!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「で?堺先輩のいいところって?」
「フフフ、きっと彼の野球の試合を見ればいいわ」
茜が不敵な笑みで言う。
「じゃぁ早速!試合を!」
こころは意気込んで野球部の元へ行く。
「残念だけど、野球の試合の予定はまだ無いんだ」
野球部キャプテンがじきじきにお出ましかよ。
「次なる戦いはいつであろうか?」
「さぁ〜、僕らのチーム強すぎて他校が練習試合組んでくれないから、公式までの日数は大分あるし」
「そうですか〜」
「ん?今の誰の声?」
こころが思い余って声を出す。
「あぁああぁぁああ!???ななななんのことです???」
落ち着け悠里、
「我思うにそなたの耳違いでは?」
耳違い?聞き間違いだろ、というより空耳と言え。
「気にせず試合がんばってください!」
だから試合ないっつってんだろ茜!
グダグダで怪しいまま去る一行。
「作戦を変えよう、堺をまず呼ぼう」
「もう連れてきているよ♪」
早いなおい。
「堺さんの特技って野球意外にあります?」
「いや、わりぃ、おれ野球バカだからさ」
「まったく、このバカ」
茜、お前学校最低位の学力だろ。
「やっぱこの場合告白が大事ですよ」
花鈴がまともな事を言ってくれた。
「よし、ならば場所作りね!!」
図書室
「こちら茜、ただいまより図書室の中のターゲット以外の人間を始末します」
「物騒だなおい、あんまり気づかれないようにしろよ」
「イエッサー!」
ターゲット、涼子は一人で読書中、
「まずお喋り女の子3人グループを排除、はじめ!」
「承知、」
はじめが図書室に入る。
「人形操糸」
なんかけったいな技名を唱える。
次の瞬間、女子生徒は固まった。
「出ろ」
外へ出る。
「よっし!そのままごみ場へ!」
「まてまて!そんなことするな!」
「とにかく家に帰るよう命令した」
「よし」
「つまんな〜い」
「次、読書している5人の生徒、悠里!花鈴!」
「オッケー!」
「がんばります」
まず花鈴が涼子の隣に座る。
「ねぇ涼子ちゃん、その本面白そうね」
「あ、どうも、西条さん、そうなんですこの本、本当おもしろくて!」
そして、弟悠里は一人一人に嘘をついて追い出す。
「先生呼んでたよ」
「親が帰ってこいってさ」
「プリン給食室にまだ残ってたよ」
「あ、運動場に宇宙人が」
「実はこの後ここでパーティーするんだ、悪いけど出て」
「ナーイス姉弟プレー!これで知らず知らずのうちに涼子一人!」
こっちでは堺先輩が緊張しまくっていた。
「だ、大丈夫かな・・」
「落ち着いてくださいって」
すでにギクシャクしているようだ。
これじゃあ、話なんてできるか?
「俺・・自信ねえな」
うじうじしている堺をみてこころはイライラした。
「・・・・しっかりしてくださいよ!」
げっ!なに喋ってんだよこころ!!
すでにスイッチの入ってしまった様子のこころ。
「そんなにビクビクしてないでドンと言えば良いでしょう!目の前が真っ暗でも!どんなプレッシャーでも!それに勝って!やっと自分らしさがでるんですよ!・・・・好きなら、前に出ちゃいなよ!」
「・・・・だよな、わりぃ、勇気付けられたぜ!麗治!」
「あ、・・・はい、がんばってくださいよ!」
「あなたが・・・好きです!付き合ってください!」
堺は、堂々と自分らしく告白をした。
「え?・・・その・・?」
突然の事で真っ赤の涼子。
「わ・・・私も・・あなたが好きです・・」
屋上、
「いやー、うまくいったね〜」
悠里が寝転んだまま言う。
「みんながんばりましたからねぇ」
「見事!恋組成立」
「がんばったわね、特に麗治」
「ん?」
「あなた堺を勇気付けたそうね」
「あぁ、それは」
「このキューピットのおかげ」
そう言って、麗治のひざで寝ているこころをなでた。
ぜひ感想を!待ってます。




