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友達と幼馴染と遊園地③

木島真也視点


 俺達は今、蓮が酔った為に俺と結衣ちゃん、蓮とモモの二手に別れて行動をしていた…


 蓮には申し訳ないが、これは嬉しい事だと思っている…


だって今俺の想ってる人…結衣ちゃんと2人っきりで行動できてるのだから… これはドキドキイベントだ!! ありがとう…蓮!! ありがとう…田所さん!! 2人っきりにさせてくれた事に感謝する!!


「ねぇ〜 あの2人美男美女じゃない?」


「2人共スタイル良い!! モデルさんかな?」


「付き合ってるのかな? お似合い過ぎる〜!!」


今通り掛かった女子高校生らしい人達に俺達はカップルに見られてる見たいだ…


  実際…俺達は付き合ってる訳では無いが、結衣ちゃんと恋人同士に見られるなら悪い気はしない…嬉しい…結衣ちゃんは俺の事、どう想ってるか分からないけどな…


「蓮ちゃん…大丈夫かな? 心配だな〜」


「顔色…悪かったもんな…でも本人は大丈夫って言ってたから、そんなに心配しなくても大丈夫じゃないか?」


「うん…そうだと良いんだけど……」


結衣ちゃん…幼馴染思いなんだな… そう言う所が好きだ…!! 俺も何か結衣ちゃんに元気になる言葉を掛けてあげないと…!!


「まぁ…せっかく二手に別れたしモモが蓮の事見てくれてるし…俺達は2人には悪いけど、遊園地を楽しもうぜ?」


「うん…そうだね…… ごめんね? キッシー 気を使わせちゃって」


「良いって事よ」


「ありがとう!! 気を取り直して…何乗ろうか? さっきはジェットコースターに乗ったから、ゆったりとした物に乗る?」


「そうだな…俺はゆったりとした物でも大丈夫だぜ?」


「じゃあ…そうだ!! あれ乗ろう?」


結衣ちゃんが指をさした方を見てみると… そこにはメリーゴーランドがあった…


「メリーゴーランドか… 良いね〜 乗ろう」


 俺と結衣ちゃんはメリーゴーランド乗り場の順に並ぶ。 人は親子連れや中高生集団、カップルなどがたくさん並んでいる…


メリーゴーランド人気なんだな〜


「ねー キッシー 聞きたい事があるんだけど?」


 結衣ちゃんが笑顔で話しかけてきた…


「この間は聞き損ねたけど… 何で蓮ちゃんとキッシーって急に仲良くなったの?」


ブフッ…!! まだこの話続いてたのか…… ってか結衣ちゃん…そんなに俺と蓮が仲良くなった理由を知りたいのか…?


「何だよ…まだ聞くのかよ……蓮から聞かなかったのか?」


「うん 蓮ちゃんに聞いても多分、教えてくれないもん… だからキッシーなら教えてくれるかなって だって気になるじゃん 今まであまり話さなかった2人が急に仲良くなるって、私じゃ無くても気になると思うよ… だから教えて?」


 まぁ…確かに あまり話さなかった2人が急に喋り出す様になれば、気にもなるか…


「モモはあんまり気にして無いようにも見えたけど?」


「む〜!! モモちゃんは気にして無いかも知れないけど私は知りたいの!!」


「ハハッ…わかったよ 結衣ちゃんには言って無かったかも知れないけどさ… 俺…好きな人がいるんだよ…」


「え!? そうなの? 初耳なんですけど… でも…それと蓮ちゃんと仲良くなった事に何の関係があるの? まさか…キッシーってゲイ?」


「ちげ〜よ!! そのなんだ… 俺のその好きな相手は一人でいる、静かな人が好きだって言う噂を聞いたんだ」


ふ〜 結衣ちゃんがクールな人が好みなのかは知らないけどね…


「だから…その蓮って基本静かだから、仲良くなる事によって何か自然に静かになる方法が思い付くと思って…蓮と仲良くなったんだ!!」


何か…我ながら苦しい言い訳なような気がする…


「へ〜!! そうなんだ!! それで蓮ちゃんと仲良くなったんだね で…そのキッシーが好きな相手って誰なの? 教えてよ?」


笑顔で結衣ちゃんが言う… 理由は何とか結衣ちゃんに納得して貰えた…


「い…いや…それは無理だ…恥ずかしい…」


結衣ちゃんに告白するのは…まだ恥ずかしい… 人もいるしな…


「そっか〜 まぁ…教えられないなら仕方ないか!!」


「結衣ちゃんの好きな相手こそ教えてくれよ? 俺、前からずっと気になってるんだぜ? あ…気になってるって言っても…友人としてって意味な!!」


「蓮ちゃんもだけど…キッシーも気になっちゃうんだ〜 でも内緒〜 教えられません!!」


 結衣ちゃんは可愛いらしい笑顔を俺に向けて言ってきた…


「え〜 まぁ…お互い様だな」


「うんうん! ちなみにキッシーって…その好きな相手に告白とかするの?」


「まぁ…いつかはするつもりだぜ? 今年中にはしたいな〜」


「今年中って事は…今が9月だから後…4、5カ月くらいだね」


「あぁ その内に告白できれば良いなって思ってる」


「キッシーは凄いよ… ちゃんと目標を決めて相手に気持ちを伝えようとしてる… でも私は好きな人に自分の気持ちを伝えるのが…怖い…… もう告白した事によって… その人とはいつもの関係に戻れないんじゃ無いかって… 幼稚園より前からその人とは仲良いんだ…」


 俺は結衣ちゃんを見て目を見ひらく…


「それって…」


「次の方どうぞ〜」


結衣ちゃんと喋ってる間に俺達の番が来た見たいだ…


 俺達はそのままメリーゴーランドを楽しんだ…結衣ちゃんも笑顔で楽しそうだ…


 が…俺は忘れられなかった…… 結衣ちゃんのあの言葉とあの悲しそうな顔を…







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