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勇者召喚3

半刻後私達は、兵士に呼ばれ儀式の前へと向かった。



私達が儀式の間にはへと着くと中から外からでも分かるくらいの喝采が上がっていた。

そして、私達は呼び出したのはいいが、いずれ潰しにかかるのだろうと内心思いながら扉を開けた。



私達は呼び出された召喚者の面々を横目に見ながら王の前へと向かった。

私達が王の前へ着くと王は右手を上げて辺りの喝采を沈めた。


「今宵、4人の勇者が我らの声に馳せ参じてもらった!よって、召喚者諸君よこれより三月ばかり儂の前におる、前回まで勇者の一行として活躍してもらった者達に稽古をつけてもらう!ギル、ヴェル、ジェラード、そしてリュカ彼等の稽古を頼むぞ!そして勇者諸君君たちの最終到達点は、我等に仇なす魔族達を屠る事だ!それに向け勤しむのだ!」


王はそういうと、私達に後を任せてその場を後にした。そして周りの参謀達も王が姿を消すと帰っていった。


私達は王達が去るまで敬礼をし終え召喚された勇者達の前へ向かった。


「ようこそ!召喚者諸君私は、王より紹介にあったが、ヴェルと申す!君たち一同魔王打倒を掲げそして強くなってほしい!その手助けを私が少しながら手をかそう!」


「うむ!良い顔つきだ、悪くはないな、過去の英傑よりかは、格段に別格だ、諸君達はこれから魔王を魔族を相手にすることになる、より強くなるため、俺の言うことをしっかり聞くのだぞ!さすれば、命を散らすことはあるまい!」


「チッ!クソ餓鬼どもじゃねぇーかよ!お生憎様だが俺は厳しい、付いてこれるやつだけ教える!いいな!」


「よろしく!私は、魔法を使った攻撃手段を得意とします!あとは、回復魔法とか支援系ですね!魔法に興味ある方は聞いてくださいね!」



ヴェル ジェラード ギル リュカの挨拶が終わると、儀式の間の扉が開き1人の男性が入ってきた。

その男性は珍妙な顔つきで1人の召喚者を手招きして連れ去ってしまった。


残る3人の召喚者達を各個室に案内して明日からの訓練の内容等を説明し終えてその日が終わった。



その日の夜



談話室にて。


「どうされたのですかな、1人だけ連れ去ってしまって儂には、必要ない人材と見受けられたが?どうかのぉ?」


そう話しているのは、ジェラードだった。

すると、ギルが真っ向から噛み付く。


「チッ!召喚して早々ゴミ判定かよって俺様たちゃ、あいつらに今日あったばかりで、あいつらの強さもわかんねぇだろ!ジェラード憶測で言うな!あいつらを身勝手に呼び出したのは俺たちだろ!あいつらを見下すな!」


「ギル、ジェラードに謝なさい!下らないですね、ジェラードの言う通り連れ去られた召喚勇者は見た目も…まぁ見た目に総じて弱者とされたのでしょう!」


「チッ!テメェらあいつらの前で腐った真似してるかと本気で思った俺が悪かったよ!正真正銘お前ら2人腐ってやがる!!この地の勇者ならいざ知らず、異世界の勇者を初見で無能判定はいささか俺様は遺憾だ!お前らにもだ!チッ俺様は空気がまずいところは嫌いなんでな帰らせてもらう!」


そういと、ギルは回れ右して談話室を出て行った。


すると、ヴェルがリュカに問うてきた。


「貴女は行かなくていいのですか?彼は、貴女のボディーガードでしょ?…まぁいるならいるでいいですけど、一つ私達2人が考案した方法を授けようかと思って暑苦しい漢を退治たのですが聞いてみたくありませんか?」


ヴェルとジェラードは先程までと雰囲気が変わり真剣な眼差しで私を見据えていた。

そしてジェラードが私に優しく喋り掛ける。


「カカカ!リュカよお前の悩みは我等ににも行き渡ってる事実だ、あの暴走漢1人では歯車は回らん、こう見えてお前の家族の心配は我等もしているのだぞ!そこでだ、あの勇者を助ける方法を授けてやる。それは…」



翌朝早朝


私は駆け足である男のところへと向かっていた。


そしてその男が例の勇者を引き連れているところに出くわした。


私は彼等の前に到着するや否や男に交渉する。


「私が、その勇者を一人前にするんで、私に預けてください!他の勇者に関しては、3人でやると言ってくれたので!お願いします!ナスカ様!」


ナスカはリュカの必死なお願いを聞いたのはこれで二度目だだった、1回目は家族の安全だった。ナスカは内心笑わずにいられなかった、なんせ、彼女の家族は既に死んでいるのだから。そして死にゆく勇者を守るべく必至に動く姿を見るとナスカは笑いをこれられなくなりそうだった。


「…すまない、少し考え事をしていてね。成る程君はこの使えない勇者を守るために命乞いをしているのだよね?」


「違います!彼はまだ生きています!だから私が育てると言っているのです!私に任せてもらえないでしょうか!」


ナスカは一瞬ギョッとする、リュカが自身の家族の生死を知っているのではと。


「リュカよ、お前は、真実を知っているのか?その上で勇者を救おうとしているのか?」


リュカは無言で肯定を示した。


「リュカお前はわざと私にいや、嫌がらせをまじまじと受けていたというのか!」


「はい、私は…私の責任で家族の生死がわからなくなりました、そして今はっきりわかりました、死んだということを理解しました。むしろそれでなぜ、離反しないのかという理由ですか?それは、今迄の償いもあります、私はロクな死に方はしないと思ってるから国のために働いてます。」


「わかりました、彼は貴女に任せますね。そして今の今まで私を謀っていたことは覚えていなさい!」


それだけいうと、ナスカは不敵な笑みをリュカに向けて去って行った。


これでいいんだ全て、ヴェルやジェラードが言った通りにしたら守れた。


「勇者名前を言いなさい!これから数日間貴方にこの世界での生き方戦い方を処世術を教えます!」


「おい!おい、お前はその、今迄の勇者を見殺しにできたんだよな?そんな奴に俺は教わりたくない!」


「そうです、私は過去何人もの勇者を亡き者にしました。理由はともかくです。ですが貴方には生きて世界を見てほんとうの敵を見つけて欲しいんです。それが、魔王であるなら然り私達人であるなら然りです。この世界は広い全てを見るには時間はないでしょう。ですが貴方にはこの世界で生き抜く力が備わってません、なので私は、貴方を全力でサポートさせていただきます。」


「…わかった、お前に教わるのは癪だだが、この世界での一人で生き抜くには厳しいだろう。そこは理解していた。じゃあそれまでよろしく頼む。

自分の名前は、リィ・ワンミンだ。よろしく頼む!」


「最後に、私が許せないのであればその時殺してください。多分ですがその時の私は別人になっているでしょう。お願いします。」


「無理な相談だな、自分たちの前のやつらにも言えば楽になったであろう?まぁいいよ、その時になったら考えるそれまでは自分の師匠として認識させてもらうよろしく頼む!」


こうして勇者達は三年後に向け各々の力を蓄えつつその日を待ちわびる…



これで勇者召喚終了です!

次回から主人公視点に飛びます!

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