集結!生徒会
「さて、今日の議題ですが一部の部活動による1年生の強引な勧誘が問題になっており…」
書記の睦子さまがハキハキと進行をしながら同時進行で発言をノートPCに打鍵していく。うーん、器用な。
あのあと睦子さまと一緒に蛇苺さまを生徒会室へ連行した私は「まあまあ、ゆっくりしていきなよ」と蛇苺さまに強引に席に座らされこうして生徒会の会議に巻き込まれてしまった。もしかして連行された意趣返しだったのかもしれない。
しかしまあ見渡せば眼が眩むほどの美女揃いだ。
まずいわずもがなの生徒会長、3年生の褥崎蛇苺さま。烏の濡れ羽色の長いロングヘアがトレードマーク。さっきから退屈そうにペンをくるくる回している。
次に生徒会副会長、3年生の小早川志鶴さま。話を聞いているのか聞いていないのか愁いを帯びた目で窓の景色を眺めている。大丈夫かこの生徒会。
進行を務める書記で2年生の六ッ菱睦子さま。もうこの人だけでいいんじゃないかな…。さっき知り合ったばかりだが頑張り屋でしっかり者だという事がわかる。
その進行に合わせて書類を渡す会計で2年生のるるりん。本名は瑠々鈴。だが皆からはさんもちゃんも付けずにるるりんと呼ばれているらしい。六ッ菱家のメイドだという事で公私共に睦子さまにつきっきりなのだという。苦労人の睦子さまもきっとるるりんの支えで救われているに違いない。
そして総務で1年生の御厨花音さん。総務という名はどうやらここでは小間使いの意味らしく、二つの三つ編みと眼鏡をバタバタさせながら会議の前に皆にお茶を出したりクッキーを出したりしていた。私はさっき買ったまだ未開封のオレンジジュースをスカートのポケットに隠し「ありがとう」とお茶を受け取った。折角のご厚意を無駄にするわけにはいかないからね。ちなみに私と同じ1年生だがクラスが違うので花音さんの事はここで初めて見た。
「「「異議なし」」」
おおう。無関係を決め込み美女達の観察をしているうちに議題はつつがなく進んでいたようで。会議もこれで終わりのようだ。と、突然
「結合ちゃん、どう?」
と睦子さまにスポットを当てられた私は
「異議なし!」
と慌てて同調した。ふう、あぶないあぶない。まさかスポットを当てられるとは。だがこの適当な答えは直後に後悔を産むことになる。人生、先達の言う事は聞くべきである。話を聞けと2度もお叱りを受けたばかりじゃないか。
「じゃあそれぞれ持ち場はそういう事で。結合は花音のサポートをお願いね」
は?
会議はおしまい、とばかりに睦子さまがノートPCをパタンと閉じた。
蛇苺さまがペンを回しながらニヤニヤと笑っていた。
▲六ッ菱睦子
▲瑠々鈴
▲小早川志鶴
▲御厨花音
タイの色は
三年生→紺色
二年生→緑
一年生→朱色
となっております。




