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Staff Hero ― 支える勇者 ―  作者: 和泉發仙


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ギルド帰還 ― “おかえり!”の夜


ジージーたち三人は、夕暮れの色が街路に落ち始めた頃、ようやくウィスラ・レーヌ冒険者ギルドへ戻った。


──重いギルド扉を押し開ける。


がちゃ。


「…………あ」


空気が、一瞬だけ固まった。


受付前の冒険者、掲示板前の情報屋たち、酒場コーナーで遅い昼食を食べていた2人組。

全員が、同時にこちらを振り向いた。


「ジージー!」「帰ってきた!」

「嘘だろ……!? 本当に攻略してきたのか!?」


ざわっ……!

ギルド内に歓声が満ちる。


アリーナが最前列を走り抜けてきた。


「み、みんな……! 無事なんですね!?

 セルグレンさんも! リゲロさんも! ジージーさんも!

 そして……(ミナさんも、きっと……見守ってますよね)」


(ミナは隣に普通に立っているが、皆には見えていない)


「ただいま戻りました!」

ジージーは深く頭を下げる。


セルグレンが静かに笑い、

リゲロは「ふぅ……なんとか、な」と肩を回す。


奥からギルマス・ダイアーが腕を組んで現れた。


「……よく戻った。

 お前たち3人だけで、よくあの“落下階”を突破したな。

 今日はもう、依頼なんか受けなくていい。座れ。飲め。食え」


ギルド中から拍手が巻き起こった。




◆ 打ち上げ開始!


ギルド酒場に長いテーブルが追加され、

気づけば人がどんどん集まってきていた。


「はい、乾杯の準備いいですかー!?」

アリーナが笑顔でジョッキを掲げる。


「「「かんぱーーーい!!!」」」


どんっ!

ジョッキが当たる音が広がった。


ジージーもジョッキ(ぶどうジュース)を掲げた。


「かんぱいっ!!」


「ジージー、よくやったな!」

「セルの兄貴、相変わらず渋いぜ!」

「リゲロの兄貴、剣さばき見たかったー!」


わいわいと冒険者たちが詰め寄ってくる。


ミナはジージーの横で嬉しそうに座っていたが、

誰からも気づかれないまま、満面の笑顔でテーブルの料理を眺めていた。




◆ 3人娘、登場


酒場奥の階段の影から、ひょっこり顔が出た。


小柄な少女・ ルーシー

ふわりと上品な髪を揺らす マリーヌ

元気な亜人の少女 テドラ


「いたっ! ジージーさーん!!」


3人同時に駆け寄ってきた。


ルーシー

「おかえりなさい!無事で本当に……よかった……!」


テドラ

「ジージーたち、すっごく活躍したって聞いたぞ!すげぇや!!」


マリーヌ

「まぁっ!!またそんな大変なところへ……!!

 勇敢で、優しくて、素敵で……ほんとうに、尊敬いたしますわ!!」


ジージー(照)

「み、みんな……ありがとう……」


セルグレンが笑って肩を叩く。

リゲロは「人気者だな、お前」とニヤついた。


ミナ(見えてないのをいい事に)

「ふふーん♪ ジージーは、すごいんだから!」




◆ ギルマス:ひとこと


ダイアーがジョッキを置いて言った。


「……今回の件で、ウィスラ・レーヌの“若い芽”が一気に伸びた。

 この街は、お前たちを誇りに思うだろう。

 それと……」


彼は3人娘の方をちらりと見る。


「お前たちも、いい仲間を持ったな」


ジージーたちは顔を見合わせ、少し照れながら笑った。




◆ 宴はまだまだ続く


ローストチキンが次々運ばれ、

ミナが「わぁ……!」と目を輝かせ(食べられない)、


ルーシーはみんなへ手作りクッキーを配り、

テドラは酒場の客と腕相撲をし、

マリーヌは「まあまぁまあ!」とお嬢様口調で盛り上げ続け、


ギルドは今夜、

ジージー一行の帰還を祝う、大きな宴会の渦となった。


その中心でジージーは笑った。


(……こんな夜が、ずっと続けばいいのにな)


だが、次の冒険の気配はすでに……街に漂い始めていた。







◆ 次回予告


→「洞窟再探索依頼 ― 新たなる隊編成」


・ギルドが正式に“ダンジョン調査隊”を召集

・ジージー、セル、リゲロ+以前の仲間パーティが再集結

・3人娘が密かに“お守り”作戦開始

・そして森と湖の最奥にて、未知の階層が……!


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