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月明かりの夜

 嬉しすぎて夜中に何度も目が覚める。


 時計を見るとまだ朝の三時……。


 まだ早いと思って、ベッドの中で何度も寝返りをうつけど、どうしても眠れない……。


 アタシは起き上がるとカーテンをそっとめくって、まだ暗い空を見る。


「……早く明るくなればいいのに……」


 小さく呟いて、ふっとため息をついた。


 明日は日曜日、アツムに会う日はいつも早起きをするアタシだけど、今日はいつもよりかなり早い時間だ。


 それは、その、アツムの家に初めて行くからで。


 もしかしたら、あの、ちゅーとかぎゅーなんかもあったりなんかして――。


 そんなこと思ってたら、全然眠れなくなってしまったのだ。


 

 仕方なくアタシは今日のお出かけに持っていく荷物をチェックする。


 参考書と筆記用具、それとドリル。

 勉強道具を忘れたら、ぜったいアツムになにか言われちゃうから、これだけは絶対忘れないようにしないと!


 それと、アタシが昨日家で頑張って焼いたアップルパイ。


 部活で作ったのがとってもおいしくて、アツムに食べさせたかったんだけど、

その時丁度アツムは出張に行っててプレゼントできなかったんだよね。


 だから明日こそと思って頑張って作ったんだけど、どうしてもパイ生地がうまく出来なくて。

 生地だけは冷凍のやつを使っちゃった。


 りんごはセンセーが言うように「紅玉」って種類を使ったから、かなり本格的な味になった(と思う)



 アタシはアップルパイの入った箱をそっと指で撫でた。

「おいしいって、言ってくれるかな? 」


 月明かりが優しくアタシを照らす。


 静かな、静かな夜。


 アタシはアツムのことを思い浮かべながら、もう一度ベッドの中に入る。


 ――早く朝になりますように――


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