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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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そうだギルド、行こう。

本日2話目の投稿です

 


 今日、私とヨハンはギルドに来ている。

「凄い、大きいね4階建てかな。壁が全部深緑色。金で堂々とギルドって彫ってある」




 昨日、ヨハンがハンマーを修理に出したため、2週間、貸しハンマーをレンル中なのだ。

 せっかくなので、そのハンマーを使用してみたい。使用するなら有意義に使用したい。

 ハンマーで稼ぐ仕事はないかギルドにやって来た。


 ちなみに、私は初ギルドだ。

 子供でも、10歳の判定の儀を終えてからなら登録できるが、私はまだ登録していない。

 我が子爵家から、まだ登録は待つように言われているのだ。



 緊張しながらギルド内に入ると、入口すぐの横にギルドの案内表示板があった。

 地下:行政処分 1階:受付 2階:登録エリア 3階:講習、試験エリア 

 少し進むと、床に太い4本の線が書いてあった。

 オレンジ色は依頼受付、緑色は依頼受注、黒色は依頼完了 赤色はそれ以外

 それぞれの線の先には、受付が4つあり。みんな並んで用紙を渡され奥へ通されている。


 ヨハンと私は、緑色の線にそって進むと、受付のお姉さんが、

「今日は、依頼の受注でよろしいですか、領内、領外どちらでしょう」

「・・・・。領内だ」ヨハンも少し緊張気味だ。

「では、青色の用紙をもって、前へお進みください」お姉さんから青色の用紙を渡された。


 先へ進むと、天井の高い広い空間に出た。床の緑色の線を進むと、違う受付のお姉さんへたどり着いた。

 お姉さんはヨハンから青い用紙を受け取り

「どういった仕事内容をご希望ですか」

「・・・・。ハンマーを使ってできる仕事はないか」

 ペラペラとお姉さんが紙をめくり、

「2件ございます。1件は土木作業。もう一軒は木の実落としです。

 どちらになさいますか。報酬は土木作業が一日1万円。木の実落としは、出来高払いとなっております。なお、落ちた木の実を集めるまでがセットです」

「・・・・。では木の実落としで」

「この用紙をもって先へお進みください」今度はピンクの用紙を渡された。


 また、床の緑の線にそって先に進むと、受付のおじさんにたどり着いた。おじさんはヨハンからピンクの用紙を受け取り

「この水晶に手を置いてください」ヨハンが水晶に手を置くと、水晶がかすかに光った。

「了承されました、依頼達成期限は1週間。依頼達成後このレシートを持って1週間以内にギルドへお越し下さい。では、そのまま先へお進みください」

 依頼場所、内容、報酬、達成期間の書かれたレシートみたいな白い紙を渡された。


 また、床の緑の線にそって先に進むと、出口と書いてあり、建物の外へ出た。


「え!?依頼受けたの、これで終わり。ギルドのお姉さんとおしゃべりとか、ガラの悪いやからが絡んでくるとかなし。イメージと違う。コダラン国でもこんなに事務的なの?」

「・・・・。ちがうな」


 私の初ギルド体験は、あっけなく終わってしまった。





 その後、時間が空いてしまったので、受注した木の実落としの依頼に向かった。


 依頼の目的地は、辺境伯の商業施設より外の地域。生産地域の牧場の一画にあった。

 牧場で家畜の世話をしているおばさんに、ギルドでもらったレシートを見せた。

「まあ、ありがとう。早速、来てくれるなんて助かるわ。あっちの奥の方に背の高い、黄色い葉をつけた樹がいっぱい並んでいるでしょ。あの木になってる実なんだけど、ほおっておくと、外殻の悪臭が強いし、野性の熊が食べに来るから恐いのよ、牧場にいる動物に被害が出る前に助かるわ。報酬は取れた実よ。すべて取っても構わない。実は漢方で咳止めになるの。売ればお金になるわ。実は食べるとモチモチした食感と独特の歯ごたえ、苦みがあって好き嫌いが分かれるけど、私は好きよ。でも食べ過ぎはダメ。痙攣を引き起こす場合があるからほどほどにね。はい、箒と塵取り、麻袋も使ってちょうだい。終わったら、レシートにサインするから声かけてね」

 怒涛の説明を受け、背中を押されて送り出された。


「「・・・・。」」箒と塵取り、麻袋を持たされた、私と、ヨハンは顔を見合わせた。


「つまり、実が報酬って事だよね」

「・・・・。おそらく」

「まあ、行ってみよう」私と、ヨハンは実がなっている木の方に歩き出した。



 木に近づくと、独特の悪臭がする。この匂い、銀杏だよね。

 背の高い、黄色い葉をつけている木は、イチョウの木だよね。

 地面を見ると、黄色い落ち葉に交じって、無数の外殻をまとった銀杏が落ちている。


「・・・・。」ヨハンがおもむろにイチョウの木をハンマーで叩いた。


「ざばばばばばばばばばば・・・・・

 銀杏が滝のように上から降って来た。地面はまるで銀杏の絨毯のようだ。


「もう、ヨハン。突然なにするのさ、頭に銀杏が当たって痛いよ。しかも、見て地面。どうするのこの量!拾うのが大変」


「・・・・。」ヨハンはニコニコで、違うイチョウの木をハンマーで叩いた。


「ざばばばばばばばばばば・・・・・


「もう、いいよ。拾うから。イチョウの木叩いて、銀杏落ちてくるの楽しいね、はいはい」

 私はあきらめて、銀杏と落ち葉を麻袋に回収していった。








ギルド、ホワイト企業、効率化重視してみました。

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