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婚約破棄された公爵令嬢ですが、滅亡する国を救う気はありません

作者:神保町の猫
最新エピソード掲載日:2026/10/12
王太子アレクシスから身に覚えのない罪を着せられ、婚約を破棄された公爵令嬢エレノア・ヴァレンシュタイン。断罪の最中、彼女は前世の記憶を取り戻す。かつて日本で暮らしていた自分が、物語の世界に転生していたこと。そして三年後、この王国が魔物の侵攻によって滅亡する運命にあることを思い出したのだ。

自分を切り捨てた王都を救う義理はない。そう考えたエレノアは故郷の領地へ帰還する。しかし、そこで待っていたのは、財政難と食糧不足、荒廃した農地、そして閉鎖された魔道具工房だった。領民たちが冬を越せるかどうかさえ危うい状況を前に、彼女は領地の再建を決意する。

やがてエレノアは、壊れた魔道具の欠陥と本来の用途を見抜く不思議な能力に目覚める。前世の知識と領民たちの協力を頼りに、工房の再建や農業の効率化、交易の拡大に取り組む彼女。無愛想な辺境騎士レオンハルトや、若い職人ミナとの出会いを通じて、少しずつ人を信じ、頼ることも覚えていく。

しかし、領地の魔道具に隠された異常を調べるうち、エレノアは王家が長年隠してきた秘密に近づいていく。十年前に閉鎖された地下研究所。失われた防衛技術。そして、三年後の王都陥落を予告する記録。

王国の滅亡は、避けられない災厄ではなかったのかもしれない。

領民を守るために始めた小さな改革は、やがて王国全体の運命を左右することになる。自分を追放した王家と再び対峙することになったエレノアは、何を守り、何を切り捨てるのか。

これは、国に捨てられた令嬢が、自分の居場所を築きながら、滅びゆく世界の運命を書き換えていく物語。
予定より早い婚約破棄
2026/10/12 17:07 (改)
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