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リングの外では、まだ本当の自分になれていない。  作者: 黒黒の白描 / 黒ノ橙
第二章 灯光の下、リングの上
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第十四話 小分隊が今日結成された

 マリハはようやく家に着いた。筋肉痛が始まり、彼女はベッドにうつ伏せになって唸り声を上げていた。


 LINEにはいつの間にか新しいグループができていた。五人全員が入っていて、グループ名は「GREED小隊」だった。中にはあの貴重な集合写真が送られていた。


 マリハはグループに「ありがとう」と送った。


 それが、しばらく動きのなかったグループに初めて変化をもたらした。


 一番明るい乃亜が最初に返事をした:「清優さん、お疲れさまでした!」


 続いて舞子、いずみ、レイナもメッセージを送ってきた。


 数人は今日の試合の流れから、乃亜と舞子のインターンの日常、そしてマリハの俳優としての仕事まで話が及んだ。


 ここから二人の新しいファン心が爆発した。乃亜が質問し、舞子が考察を担当し、いずみとレイナはドラマをあまり見ないものの、マリハの話を聞くことができ、時折質問や相槌を打つなど、楽しそうに話を聞いていた。


「はい、質問です!清優さんの初めての出演作品は何ですか?」


「映画『代役』です。台詞はありませんでした。」


「あのスタントマンが誤って犯罪現場に迷い込んで、人質を救出する話ですか? 私といずみも見ましたよ!」


「見たことあるような気がする、そう言われれば。」


「二日間だけ撮影して、クランクアップしました。一瞬だけ顔が出て、それで終わりです。防犯カメラの視点で映って、その後立ち去るだけです。」


「見つけました」


 その後、舞子がグループに映画のワンシーンを送った。映像は防犯カメラの俯瞰アングルで、特徴的な青みがかったトーンで、マリハが道路の真ん中に立っているのが映っていたが、それでは彼女だとは全く分からなかった。すぐに画面から消えた。


「もう一度出てくるのは写真です。同じシーンで撮ったもので、道端の草むらに横たわって、顔中をめちゃくちゃに塗られています。」


「あの時はまだ事務所に入る前だったので、メイクも全部自分でやらなきゃいけなかったんです。その後、その写真は背景のホワイトボードに使われました。」


 そしてもう一枚のスクリーンショットがグループに送られた。それはあのホワイトボードの写真――警察署の捜査分析用ホワイトボードで、様々な証拠写真や付箋が貼られ、その中にマリハのあの顔中を汚した遺体写真が、他の「被害者」写真の中に混ざっていた。全く分からないほどだった。


「はい、質問です!清優さんはいつから刑事ドラマに出始めたんですか?」


「『代役』も刑事ドラマでしたね。」


 メッセージを撤回。


「違う、『代役』はサスペンスドラマだった。」


「じゃあ、初めての刑事ドラマ作品は『境界・事件記録簿』ですね。」


「その時にはもうAnthill事務所の試験に合格していたので、そういう機会に恵まれました。」


「はい、質問です!清優さんがプロレスを練習しているのは、新しい映画のためですか?」


 核心を突いた質問で、やや率直すぎたが、乃亜が刑事ドラマ好きだというのは確かで、そのわずかな手がかりからも推測していた。


「それは禁止事項ですよ!」マリハは返信した。これは肯定とも否定とも取れる、曖昧な回答だった。


 皆もその件については心照らすように触れなかった。


 グループのメッセージは次から次へと流れ、深夜になってようやく静かになった。


「遅すぎた……まだ風呂に入ってないのに!」

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