第32回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(32) 相良 凌
3 解けゆく謎(10)
邸内の応接室では、30代後半ぐらいであろうか、それより見た目は若い、黒髪ショートヘアで、かわいらしい顔の女性が座っていた。
彼女の、すらりとした座り姿に、品格さえ感じる。
葉山が応接室に入り、給仕セットの上でティーカップに紅茶を注ぐ。
葉山は、応接室に座る、その女性に、紅茶の注がれたティーカップ出した。
その女性は、葉山に、
「ありがとう御座います・・・」
と、言って、軽く頭を下げると、ダージリンティーの匂いを楽しみつつ、紅茶を口に含んだ。
突然、応接室のドアが開いた。
「湯月さんですか?」
小夜子が、応接室に到着して開口一番に言った。
応接室で待っていた女性が立ち上がり、
「弁護士、湯月陽次の娘、湯月香里です。弁護士です。」
と、言って深々と頭を下げた。
湯月香里は、身長170センチ以上はある、痩せ型長身だ。立ち姿にも気品がある。
「弁護士なのに弁護士バッジ付けてない! 本当に弁護士なのか証明して!」
佳代が無邪気に言った。
湯月は笑顔で、
「弁護士バッジは、ここにあります・・・」
と、言って、財布から弁護士バッジを取り出した。
まだ金メッキは、そんなに剥げてない。
「本物なのね・・・」
佳代は、納得した。
西園寺は、思い出す。
『湯月香里さん! 昔、御木本さんの助手をやっていたとき、何回も会ってる!』
声に出さずに感嘆した。
湯月香里は、〔特命探偵 御木本麗子 第一巻〕では、痴漢にでっち上げられた、痴漢冤罪被害者を救った。
また、〔特命探偵 御木本麗子 第二巻〕では、天下りに金の力で抵抗し、反撃にあったファンドのトップ、風上健一を救った。
常に、〔権力者の反対側に居る、弱い者の味方〕というのが、彼女の信条である。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




