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第31回

この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。

   また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。

この作品の著作権は、相良 凌が保有しており、このサイトの利用者に、何らの権利も与えるものでは、ありません。(要するに、読むだけにして!ということです)


第1回から、お読みになりたい方は、後書きより下にある〔闇探偵西園寺美園 第2シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


  闇探偵 西園寺 美園2(31)  相良 凌      


   3 解けゆく謎(9)


 西園寺は、直ちに東屋の北西の角にある柱の周りを、小夜子から借りたスコップで掘り始めた。

 小夜子は、もちろん、その場に居る佳代、幸太郎、東山が固唾を呑んで見ている。

 富士田奈々子は、そ知らぬふりで、表情を変えずに、その様子を眺めていた。

 西園寺は、無言で掘っていたが、

「あ! なんだろう・・・四角い陶器の箱がある! 開けてみます」

 西園寺は、掘り上げた、白い陶器の四角い箱にある、陶器でできた蓋を開けた。

「何だろう。これ?」

 西園寺は、箱の中に入っていた、プラスチックカードのような物を小夜子に見せた。

 そのカードには、〔東都銀行 横浜支店〕という文字と番号が書いてある。

「これは、東都銀行横浜支店の貸金庫のカードキーです! 私も利用した事があるので、分かります! この番号のカードは初めてですが・・・」

 小夜子は、西園寺に説明した。

 このときすでに、空は、茜色に染まり始まり、すでに日は沈みかけている。

 そこへ、

「奥様! 弁護士の湯月さんが見えられました!」

 メイド服姿の葉山が、小夜子のもとへ駆けて来た。

 小夜子は、葉山に尋ねる。

「湯月さんは、今どちらへ・・・?」

「応接室へお通ししました。」

「ありがとう。ご苦労様。応接室の給仕をよろしく・・・」

「今すぐに準備いたします」

 と、答えて葉山は、その場を去った。

「秋本さん、応接室へ、ご一緒いただけますか?」

 西園寺に聞いた。西園寺は、答える。

「はい、分かりました!」

 小夜子は、西園寺を連れ、邸内の応接室を目指した。佳代と幸太郎、東山それに、富士田奈々子も、それについてゆく。



第1回から、お読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園 第2シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


前作の 闇探偵 西園寺美園 第1シリーズをお読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園 第1シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


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