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VR〜デジタルヴァレンタイン(SF)

現場ではアバターがありえない動きで暴れていた。

俺達が呼ばれた訳だと顔を見合わせる。


「ユース、VRドラッグは何だ?」


『今回も「チョコレート」です。』


その言葉に俺は頭を掻き毟る。


「またかよ?!何なんだよ?!この「チョコ」の頻度の多さは?!」


苛立つ俺に相棒が呆れたように肩を竦めた。


「何時間こっちにいると思ってんだ!俺は現実世界の家のベッドで眠りたいんだよ!」


装備のレベルを特例に切り替える。

相棒は無言のままMar.vaxデータを装填している。


「ほれ。」


「ありがとよ、相棒。」


準備を終えた俺達はドラッグに侵食され、暴れまわるアバターを封じるべく向かっていく。


世界にVRというもう一つの世界の形ができた事で、当然そちらでも事件が起こる。

窃盗、暴行、詐欺、そして麻薬。

俺達は現実世界で言う麻薬捜査官にあたる。


「知ってるか?」


「何を?」


「今日はバレンタインデーだ。」


ニヤッと笑う相棒。

そういう事かよ……。

俺はバンッと額を叩いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


※chocolateは某麻薬の隠語だそうで……。

皆様も心当たりの無い贈り物と見慣れない通販にはご注意下さい。


Happy Valentine!


(短縮表示しました単語は「Mar=某麻薬名」「vax=ワクチン」となっております)

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