表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/33

20話

 今僕は、ボートに乗っている。


「あぁ〜ったく!なんでこんな遠いんだよ!」


 ユキトが怒っている...。

 僕は特に拘束されていないので黙って座っている。

 ここは海(?)のど真ん中(多分)だし、逃げたくても逃げられない。普通に怖いし泳げない。

 というかこのボート大丈夫かな...沈まないかな...。この人めっちゃ頑張って漕いでるけど...。


「あーやべ、つっかれた〜...」


 あれ、さっきこんな口調じゃなかったよね?気の所為?

 そうこうしているうちに、陸が見えてきた。


「はー、やっとか...。.......あと少しの辛抱だ...」

「はい?」

「なんでもない。落ちんなよ」

「は、はい...」


 ***


 ボートから降りて少し歩くと、大きな建物が見えた。ここが、ユキトが言ってた本部?


「おっと、忘れてた。両手出せ」

「?」


 言われた通りにすると、ユキトが片手を僕の両手の上にかざした。

 すると、魔法陣が手錠のように手を縛った。

 えっ、今更?


「大人しくしてろよ」


 黙って頷いた。

 建物の入口には、2人が立っていた。微動だにしていない。


「ユキト様、お帰りなさいませ。そいつがあの...?」

「ああ。上へ通してくれ」

「承知しました」


 硬そうな扉が一気に開いた。

 2人に睨まれた。殺気を感じる...。

 奥に進むと、昇降機があった。

 ユキトは最上階のボタンを押した。


 着いた。乗っている間の空気がとても悪かった。

 一番奥の扉の前にも、警備員のような人が2人いたが、ユキトと僕を見て扉を開けた。

 中には3人いた。

 眼帯を付けた緑髪の男の子と、刀を持った男の人と、髭を生やした薄毛のおじさん。

 おじさんが1番偉そうに待っていた。


「お、シグレじゃン」

「さすがユキトさん、仕事早いですねー」

「ユキト、御苦労じゃったな。下がってよいぞ」

「はい」


 え、僕このまま?


「さて...。小鳥遊殿、突然すまないな。そこの2人にはもう会ったと思うが...」

「...?初対面ですけど」

「...はぁ、ユキトさん記憶いじっちゃったか」

「ふむ...どうしたものか...。記憶操作はあいつにしかできないからのう...」

「どうすンですか、ボス」

「ユキトは気まぐれだ...。記憶を戻すまでは牢にぶち込んどきなさい」

「「はい」」


 はい?


 ***


 牢にぶち込まれました。タスケテ。


「ねぇ、ホントに覚えてないの?あーんなに一緒に頑張ってきたのに!」

「そうだよォ、酷いなー」

「え、そうなんですか?」

「「あはははははは!!!」」


 僕がキョトンとして答えると、2人は爆笑した。

 からかったな...。


「お願いだ!!出してくれ!!!」


 隣から叫び声が聞こえる。そういえば通る時いたなぁ...。


「うるさいなァ。あいつカオルが管理してる奴でしょ?なンとかしてよ」

「えー、殺しちゃ駄目って言われてるしなー。ちょっと脅せばいいか」


 カオルと呼ばれた人が隣の牢に入っていった。

 すぐに、声は聞こえなくなった。


「黙らせてきたよ」

「どーも。てか、ユキトさんは?」

「どっか出かけたんじゃない?あの人、幹部としての自覚あるのかねぇ」


 え、あの人幹部だったんだ...。なんの幹部なのかな...。


「そろそろ行こうよォ、時間おしてる」

「そうだね」


 2人が去った。

 僕どうしたらいいの...。

 ユキトがいないと記憶は戻らないみたいだし。


「はあ...」


 自然と、また眠りについてしまった。

 随分寝ていたと思う。


「おーい、何寝てんだ」

「うぐっ」


 突然、頭を掴まれた。

 あれ?ユキトだ。


「記憶戻してやるよ。ほら、帰んぞ」

「え、帰る...?」


 記憶が頭の中に流れてきた。

 全て、思い出した。


「...え、その腕」


 ユキト...さん?をよく見ると、右腕がなくなっていた。


「利き手は左だし別にいい。不便には変わりないが」

「なんで...?」

「この組織抜けてきた。闇組織を辞めるなんて簡単じゃねぇし...俺は信頼されてる方だったから、右腕差し出すだけでも良かったのさ」


 マフィアみたいなことするな...あのボス...。


「ていうか僕、来る必要ありましたか?」

「おー、あったあった」

「適当ですね」

「理由は教えらんねーよ。とにかく見つかる前に城帰んねーと」

「...ユキト...さん、何者なんですか...」

「そのうちわかる」


 この人...裏が見えねぇ...。

 あっ、アドルさん大丈夫かな。

 結構傷ついてたけど...。


「え、何睨んでんだよ...。鍵開けたから行くぞ」

「睨んでませんよー」


 ***


 なんとか脱出し、船に便乗して城に戻ってきた。

 アドルさんには何度も謝られた。前にもあったような気がするこんなこと。


「お?お前、戻ってきてたのか?...右腕、どうした?」


 王太子様が話しかけてきた!


「特に問題はありません。それより殿下...俺がいない間ちゃんと仕事してました?」

「し、してたしてたって、ユキト!」

「...えっ?」


 ユキトさん、まさか...。


「あぁ、ユキトは長い間、ダーシャに諜報員(スパイ)として潜入してたんだ」

「えええ!?」

「改めまして、ユキト・シャルアと申します」


 ユキトさんは綺麗にお辞儀をした。

 なんか似合わない。


「先程の無礼をお許しください。アドル様も、演技とはいえ失礼な事を」

「いえ、平気です」


 ...アドルさんもユキトさんのことを知らなかったとなると...城の人の大半は知らないのか...?

 てか、なんで王太子様は笑いを堪えてんだ...?


「あの...ユキトさん...どっちが本当のユキトさんなんですか?」

「ぶふぉっ」


 そう訊くと、王太子様が吹き出した。


「ははっ、今のはジョーダンだよ!社交辞令的な?」

「はあ...ビックリしました...」

「ぶっふぉおwww」

「殿下...?俺が戻ってきたからには仕事をきっっっちりとして頂きますよ.....」

「...はい」


 おお、王太子様が素直に...!?


「というか、側近はどうしたんですか?」

「お前が怖くて逃げたんじゃないか?」

「あなたが逃げてきたんでしょう?」

「すみませんでしたッ」


 ユキトさん..........強え...。

 王太子様はユキトさんに連れて行かれた。


「...アドルさん、ユキトさんのこと知らなかったんですね」

「お会いしたのは初めてですが」

「え?」

「はい?」


 ***


「え?記憶戻ったって?マジで?」

「マジマジ。上手く話合わせて(?)くれてありがとう」

「お、おう」


 ナイトにも報告したし、部屋戻ろうかな...。

 ってあれ、部屋の前にユキトさんがいる。


「何か用ですか?」

「ああ、部屋にはいなかったのか。これ落としていたぞ」

「え、ハンカチ...あっほんとだ無い。ありがとうこざいます」


 僕、ハンカチ落としやすいな...。


「じゃあ、またな」

「.....あの、腕...」

「え?...いいんだって、仕事上仕方ないことだし」

「...........」


 でもなあ、片腕だとできること減るし...。

 僕ならなんとかできるかもしれない。


「は?お前何して...」

「な、治れっ...!!!」

「.....はっ!?」


 ユキトさんの右腕の切れている所が光った!

 お願い、治って!


「.......嘘だろ...」


 治って、いる?


「動く...すげぇ...」

「違和感は...」

「ない...」


 良かった...。


「ダーシャの連中が噂してたけど...やっぱお前は...」


 ユキトさんが憐れんだような目で僕を見た。

 僕はそれに対し、


「僕は剣士を目指す男ですよ!」


 と言った。

今回のゲストはキースさんです!

キース「よろしくお願い致します」

作者「未だに魔導師団長としての活躍を見せられてませんね。すみません」

キース「いえ、出させてもらえるだけでも嬉しいですよ」

作者「...では最初の質問です。ブラコンですか?」

キース「燃やしますか?」

作者「次の質問です。アドルさんのこと...好きですか?」

キース「凍らせますか?」

作者「最後の質問です。シグレさんのこと...好きですか?」

キース「埋めますか?」

作者「質問内容を改めなければ...それでは、ありがとうこざいましたー!」

キース「.....焼きますか...?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ