8/19
8
「え?」
夢衣ちゃんの声に反応して私のスマホからあの赤髪の子がなにか喋っちゃった。
教室は騒がしいから上手く聞き取れなかったみたいだけど、少しは聞こえてたみたいで不思議そうな顔をしてる。
夢衣ちゃんの前でスマホを見て叱るなんて出来ないし、どうしようと焦っていると、チャイムがなってみんな渋々席に戻っていく。
「また後でねー」
「うん……あ」
夢衣ちゃんが席に戻っていく。それを手を振ってみ送ったあとに宿題のことを思い出した。
見せてもらおうとしたのにこの子のせいで全部忘れてたよ。
鞄の中の筆箱を取り出すついでにキッと睨んでおいた。
赤髪の子はキョトンとしてるだけ。




