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コソコソと移動する。
今日はどこも1時間目に体育の授業が無くて良かった。
私たちの特別な場所は、特別な場所じゃない。
一方的な約束だけど、大切な約束をした場所。
放課後に練習終わりまで待ってって言われて、夕日が差し掛かったあの日。それは駐輪場で、その時を思い出す。
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「夕陽、私はいつか世界で戦う」
サッカーボールを脇に抱えて、汗でしっとりとした紙をポニーテールにまとめた千ちゃんはどこか遠くを見てそう言った。
サッカーに詳しくないから、その抽象的な言葉は理解できなかった。
私と千ちゃんの見ている世界は違う。
日常的な事だけの私と、未来を見据えて生きている千ちゃんとでは違っても当然で、でもそんな私達はいつも隣に居る。居た。
「うん、千ちゃんなら出来るよ」
軽い言葉しか言えないけど、応援はずっとするって決めたのに。
決めたはずなのに。
「約束する。いつか私は……」
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