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社会貢献を語る男10/10

敵対関係となったエンダーマンを鉄のツルハシでボコっていく。エンダーマンはダメージを受けるとギオギオ泣き、ギュオーと叫ぶ。倒した時の断末魔はウゴォーだ。全部排除し終わると記号化したエンダーパールが一個、足元に残されていた。


それをインベントリに収納する。さて、目的のエンドゲートウェイポータルだ。あれも記号化させ、インベントリに収納したい。


とはいえ、相手はポータルのフレームではなくそれ自体。空間をアイテム化させるなんて誰も思いもよらないだろうし、やっても無理に決まってる。


けど、僕はそれに当たらない。クリエイター権限を使わせてもらう。


「魔術式展開!」


足元に魔法陣が現れる。


「クリエイティブ化!」


魔法陣がパッと輝き、僕は一瞬光に包まれる。


クリエイティブ化完了。


「吉祥天」


飛翔魔法でエンドゲートウェイポータルに近付く。まずエンドゲートウェイポータルの上下にある四角錐を排除する。


岩盤ブロック製である。岩盤はレシピブックで最も強度の高い、破壊不能な素材とされている。それを鉄のツルハシで全て記号化してインベントリに収納していく。残ったのは宇宙が凝縮されたような黒いブロックが一つ。


それも鉄のツルハシで叩く。不可能と思えたポータルは見事に記号化された。インベントリに収納する。


お仕置き準備完了!


水盤のごとくな祭壇の縁に降り立つ。祭壇の柱の上にはエンダードラゴンの卵が鎮座していた。


「後で復活させてやる。しばらくそこで我慢してくれ」


エンダードラゴンの卵にそう言うとポータルにダイブした。あっという間にエンド要塞、エンドポータルの部屋である。


戻って来た。


飛翔魔法の出力を上げる。魔力解放五十パーセント。体の毛穴という毛穴から魔力が噴き出す。


お仕置きします!


エンド要塞の石レンガを次々粉砕し、上昇していく。エンド要塞を抜けてもそのまま土や岩をほりうがち、地上に躍り出る。黄金の宮殿は北東にある。太陽の光が降り注ぐ中、一直線に青い空を駆け抜ける。


瞬く間に目的地、眼下に黄金の宮殿。光り輝くその屋根に降りる。まずエンドゲートウェイポータルをインベントリから取り出し、投げて空中でアイテム化させる。


宇宙を凝縮させたような黒いブロックから上下に一筋、紫のビームが出る。良好。ちゃんと起動している。


次に宮殿全体に僕の魔力を巡らせる。全て金製だから魔力の行き渡りは良いようだ。浸透していくほどに宮殿はゴォーっと地鳴りのような音と振動が強くなっていく。


それがピタリと止む。魔力に覆われた全てが僕と一体化した。こうなってくると屋根にいてもローランド・アドラムの様子が手に取るように分かってくる。さっきのは地震かと思ってビビってる。振動が終わっても仁王立ちで、顎をガタガタ振るわせて未だに辺りの様子をうかがっていた。


さてと、こっからが本番だ。


インベントリからエンダーパールを取り出す。手の平の上でポンポンと二度小さく投げるとエンドゲートウェイポータルへ向けてそれを投じる。エンダーパールは的確にエンドゲートウェイポータルに着弾した。


風景がぱっと消える。次の瞬間、目の前に現れたのは真っ暗闇の空と灰色の大地。そして、紫色の塔と宙に浮く巨大な箱舟。


ここがエンドシティ。多くのチェストと共におびただしい数の貴重なアイテムが眠っている。


塔は樹齢千年の大木かのように天に向かい、先端に住居を持つ枝を四方八方に伸ばす。箱舟はというと塔の最も高く、塔から最も離れた住居のそばで、まるでそこに停泊するかのごとくたたずむ。


エンドシップといわれる。魔族がジ・エンドの島々を行き交うための乗り物。大地にそびえ立つ塔と共に今もなお、奈落の空に浮いている。


「な、なんなんだここはぁぁぁぁぁ。なんで僕はここにいるっ! なんで僕の宮殿がここにあるっ!」


黄金の宮殿ごとローランド・アドラムをエンドシティにワープしてやったわwww


待望のエンドシティなのに当のローランド・アドラムは黄金の宮殿の軒先で騒いでる。まぁ、そうは言ってもいきなり世界の果て、深淵の底、ジ・エンドだからなぁ。


どんな気持ちか聞いてみてぇぇぇぇぇwww


あらら。エンダーマンがあっちこっちからローランド・アドラムに向けてテレポートをし始めてる。おぼっちゃまのローランド・アドラムはエンダーマンのことを知らないんだ。不用意に目を合わしまくっている。


やっば! やつの気持ちを聞きそびれてしまうかもしれない。


「おーい。エンダードラゴン倒しましたよー。んで、お望み通りジ・エンドに連れてきましたよー」


屋根の上から声を掛ける。ローランド・アドラムはというとそれどころではない。剣をぶん回し、泣き叫んでいる。エンダーマンを追い払うのに必死だ。


「珍しいアイテム取り放題ですよー。お気持ちはどうですかー」


恐れという感情がないエンダーマンらに剣の威嚇なんて効かない。ローランド・アドラムは完全にパニクっている。このままだとリンチ必死だ。


「これは夢だ。夢だ。夢だ。夢だ。夢だ。うわぁぁぁぁぁぁぁぁ、夢から覚めてくれ。たのむ。たのむからさぁー」


僕の声、聞いちゃいなくて草


「こっちくんな、よるな、気持ち悪い。うえぇぇぇぇぇぇーーーん。怖い、怖い、怖いよぉーーー。お父さぁーーーーーん!」


手足の長い、気味の悪い黒い人型の物体がローランド・アドラムの目の前に次々と現れる。その恐怖から逃れようとローランド・アドラムのやつは七転八倒しつつもやっと黄金の宮殿の中に入る。幸いにもエンダーマンは壁を越えてテレポートはして来ない。


けど、黄金の宮殿の周りにはエンダーマンがどんどんテレポートして来てる。全然収まろうとはしない。


ローランド・アドラムのやつ、窓から外の様子をうかがってるんだろうなwww


飛翔魔法で上空高く舞い上がる。黄金の宮殿は見る影もない。アリにたかられたように、群がるエンダーマンで黒くなっていた。


「もう軍隊が必要だな。それこそお父さんに頼んでみたら」


呼ぶに行くにもそのエンダーマンを全部倒さないとなぁ。エンダーマンは絶対に諦めない。まぁ、黄金の宮殿には食料もごまんとあるし、時間はたっぷりある。全部倒す頃には相当強くなってるかも。そん時にはもう、軍隊は必要ないんだけどね。


ははは。いずれにしてもローランド・アドラムは、黄金の宮殿をここに置いて行くしかないんだけどなぁー。


ざまぁぁぁぁぁぁwwww


お仕置き完了!


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